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These release notes document known issues with Ubuntu 8.04 LTS and version 8.04 of Kubuntu and Xubuntu.
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= System Requirements =
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The minimum memory requirement for Ubuntu 8.04 is 384MB of memory for desktop CDs, and 256MB for other installation methods. (Note that some of your system's memory may be unavailable due to being used for the graphics card.)
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With only the minimum amount of memory available, the installation process will take longer than normal, but will complete successfully, and the system will perform adequately once installed. Low-memory systems may be able to use the desktop CD to install by adding the `only-ubiquity` boot option to run just the installer rather than the whole desktop.

最低限のメモリ容量が満たされていれば、インストールプロセスは正常に動作します(ただし、通常よりは長い時間がかかります)。インストールが終了してしまえば、システムは問題なく使えます。メモリの少ない環境であっても、デスクトップ全体ではなくインストーラのみを起動する`only-ubiquity`オプションを付けて起動すれば、Desktop CDを使ってインストールできるかもしれません。
最低限のメモリ容量が満たされていれば、インストールプロセスは正常に動作します(ただし、通常よりは長い時間がかかります)。インストールが終了してしまえば、システムは問題なく使えます。メモリの少ない環境であっても、デスクトップCDの全機能を利用できる“コンピュータを変更することなくUbuntuを利用する”ではなく、インストーラのみを動作させる“Ubuntuをインストールする”を選択すれば、Desktop CDを使ってインストールできるかもしれません。
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= Installation =
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== OpenOffice.org DatabaseとJava、数式エディタ ==
 * ディスク容量の都合で、Open``Office.orgのデータベース(Base)と数式エディタ(Math)、さらにJavaサポートのパッケージがインストールCDから削除されました。インストール後に'''アプリケーション -> 追加と削除'''から"Open``Office.org Suite"を選択したり、パッケージ・マネージャから`openoffice.org`メタパッケージをインストールすれば、Open``Office.orgのこれらの機能を利用できます。
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== OpenOffice.org database, Java, math support ==
== OpenOffice.org DatabaseとJava、数式エディタ ==
== iSCSIパーティション ==
 * Ubuntu 8.04 LTSではopen-iscsiパッケージがメンテナンスされるようになり、インストーラからもiSCSI NASパーティションを正しく設定できるようになりました。しかしながら現時点では、rootとbootのファイルシステムはローカルのパーティションに存在する必要があります。
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 * For reasons of disk space, the database and math components of Open``Office.org, as well as Java integration support, are not included on the installation CDs. To get the full Open``Office.org suite after install, you can select "Open``Office.org Database" from the '''Applications -> Add/Remove''' menu, or install the `openoffice.org` metapackage using the package manager. == Wubi ==
 * 最新のWindows VistaでWubiを実行する場合、インストール環境を準備できた時点でUbuntu CDが排出されてしまい、Wubiがクラッシュしてしまいます([https://bugs.launchpad.net/wubi/+bug/204128])。この問題を回避するためには、まずスタートボタンを押しコンピュータを選択し、CDドライブを右クリックして開いてください。エクスプローラーで、"wubi"もしくは"wubi.exe"というファイルをコピーし、デスクトップに貼り付け、そこからWubiを実行してください。もう一つの方法として、http://www.ubuntu.com/getubuntu/downloadmirrors#wubi からWubiをダウンロードし、保存した場所で実行することもできます。
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 * ディスクスペースが足りないために、Open``Office.orgのデータベース(Base)と数式エディタ(Math)、さらにJavaサポートのパッケージがインストールCDから削除されました。インストール後に'''アプリケーション -> 追加と削除'''から"Open``Office.org Database"を選択したり、パッケージ・マネージャから`openoffice.org`メタパッケージをインストールすれば、Open``Office.orgのこれらの機能を利用できます。 = アップグレードに関して =
Ubuntu 7.10とubuntu 6.06 LTSのユーザは、自動化された便利な方法でUbuntu 8.04へアップグレードできます。他のバージョンのユーザは、一つずつバージョンアップしてください(例:6.10 -> 7.04 -> 7.10)。詳しい方法は次のページをご覧ください:http://www.ubuntu.com/getubuntu/upgrading
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== iSCSI partitions ==
== iSCSIパーティション ==

 * The open-iscsi package is now a maintained option in Ubuntu 8.04 LTS, and iSCSI NAS partitions can be configured right from the installer. At this time, however, the root and boot filesystems should be placed on a local partition, with /usr on the same filesystem as root.

 * Ubuntu 8.04 LTSではopen-iscsiパッケージがメンテナンスされるようになり、インストーラからもiSCSI NASパーティションを正しく設定できるようになりました。しかしながら現時点では、rootとbootのファイルシステムはローカルのパーティションに、/usrはrootと同じファイルシステム上に存在する必要があります。

= Upgrading =
= アップグレードに関して =

Users of Ubuntu 7.10 or Ubuntu 6.06 LTS can upgrade to Ubuntu 8.04 by a convenient automated process. Complete instructions may be found at http://www.ubuntu.com/getubuntu/upgrading.

Ubuntu 7.10とubuntu 6.06 LTSのユーザは、自動化された便利な方法でUbuntu 8.04へアップグレードできます。詳しい方法は次のページをご覧ください:http://www.ubuntu.com/getubuntu/upgrading

== Route metrics ==
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 * ifupdown now sets the default route metric to 100 for interfaces with no metric option set in /etc/network/interfaces. This change makes no difference for most users, but may affect a few users with complex networking requirements. If you rely on the previous default route metric of 0 (zero), edit /etc/network/interfaces and set the metric option explicitly for your interface, for example:
Line 56: Line 33:

== Network Manager ==
Line 59: Line 34:

 * In Ubuntu 8.04, network-manager only manages interfaces that are marked for roaming. Thus, all interfaces that were previously managed by network-manager will be set to roaming mode during upgrade. Technically, this takes any interface stanzas using the `dhcp` method with no options and that are marked `auto`, and removes them from /etc/network/interfaces. If you rely on your interfaces being started by ifupdown when the system starts up, you need to re-enable them in /etc/network/interfaces manually, or disable roaming in '''System''' -> '''Administration''' -> '''Network'''.
Line 64: Line 36:
== NFSのマウント ==
 * NFSをマウントするには、`nfs-common`パッケージのインストールが必要になりました。
 * '''※訳注:'''これは6.06からアップグレードする場合の変更点です。7.10をお使いの場合、すでにこの変更はシステムに含まれています。
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== NFS mount support ==
== NFSのマウント ==
== /bin/shはdashになりました ==
 * システムのパフォーマンスを改善するために、Ubuntu 6.06 LTSでbashを利用していた/bin/shが、Ubuntu 6.10以降はdashになりました。これによりローカルのシェルスクリプトで互換性の問題が生じるかもしれません。詳しいことはDashAsBinShをご覧ください。
 * '''※訳注:'''これは6.06からアップグレードする場合の変更点です。7.10をお使いの場合、すでにこの変更はシステムに含まれています。
Line 68: Line 44:
 * To mount NFS filesystems, you must now install the `nfs-common` package. == PowerPCとSPARCのファイルはports.ubuntu.comに移動しました ==
 * 最新のUbuntuリリースに対して、Power``PCとSPARCアーキテクチャはCanonicalからの商用サポートを受けられなくなりました(Power``PCは[https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-announce/2007-February/000098.html 7.04から]、SPARCは[https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-devel-announce/2008-March/000400.html 8.04から]サポート外となっています)。そのため、これらのアーキテクチャ用パッケージはports.ubuntu.comに移動されました。これらのアーキテクチャを利用しているユーザは`/etc/apt/sources.list`を修正する必要があります。古いsources.listの中で次のようになっている部分:{{{
  deb http://archive.ubuntu.com/ubuntu gutsy main restricted
  deb http://security.ubuntu.com/ubuntu gutsy-security main restricted
}}}を(ただし、archive.ubuntu.comは<country>.archive.ubuntu.comかもしれません)、次のように修正します:{{{
  deb http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports hardy main restricted
  deb http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports hardy-security main restricted
}}}
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 * NFSをマウントするには、`nfs-common`パッケージのインストールが必要になりました。 == パートナーリポジトリ ==
 * `archive.canonical.com`の“商用”リポジトリは“パートナー”という名前に変更されました。前述の方法で以前のリリースからUbuntu 8.04へ直接アップグレードする場合、自動的に修正されます。手動でアップグレードを行う場合は、`/etc/apt/sources.list`を次のように修正する必要があります:{{{
deb http://archive.canonical.com/ubuntu hardy partner
}}}
Line 72: Line 58:
※訳注:これは6.06からアップグレードする場合の変更点です。7.10をお使いの場合、すでにこの変更はシステムに含まれています。

== /bin/sh is now dash ==
== /bin/shはdashになりました ==

 * To improve overall system performance, the /bin/sh shell in Ubuntu 6.10 and later is dash, rather than bash as it was in Ubuntu 6.06 LTS. This may cause compatibility problems for local shell scripts. Please see DashAsBinSh for more information.

 * システムのパフォーマンスを改善するために、Ubuntu 6.06 LTSでbashを利用していた/bin/shが、Ubuntu 6.10以降はdashになりました。これによりローカルのシェルスクリプトで互換性の問題が生じるかもしれません。詳しいことはDashAsBinShをご覧ください。

※訳注:これは6.06からアップグレードする場合の変更点です。7.10をお使いの場合、すでにこの変更はシステムに含まれています。

== UltraSPARC disk label changes ==
Line 85: Line 59:

 * Users upgrading to Ubuntu 8.04 LTS on UltraSPARC from Ubuntu 6.06 LTS should manually re-run fdisk on all disks. fdisk will warn if the disk label needs to be updated; follow its instructions. New installations of Ubuntu 8.04 will automatically use the new disk label format.
Line 90: Line 61:
= Other known bugs = == SCIMのホットキー変更 ==
 * Shift+Spaceを押してもSmart Common Input Method (SCIM)は起動しなくなりました。代わりにAlt+{{{`}}} (grave accent)を押してください。以前と同様にControl+Space、Zenkaku_Hankaku(半角/全角)、Hangulキーは利用可能です。このホットキーの設定はSCIM設定画面のフロントエンド -> 全体設定で変更することができます。
Line 92: Line 65:
== Firefox 3 ==
 * Ubuntu 8.04はFirefox 3.0 beta 5を利用しています。これはテスト版ではありますが、Ubuntu 8.04のサポート期間の長さとFirefoxのセキュリティアップデートの複雑さを考えると、最良の選択であると考えています。今後は、リリース候補版や正式版がリリースされ次第、アップデートされる予定です。

== DELL RAIDファームウェアの互換性 ==
 * DELL Power``Edge 1650の3/Diコントローラなど、一部のRAIDコントローラを搭載したDELL Power``Edgeサーバでは、RAIDファームウェアのバグによって、Ubuntu 8.04 LTSが動作しません。このようなRAIDコントローラを搭載したシステムでUbuntu 8.04をインストール、アップグレードするためには、まずRAIDファームウェアをアップグレードしてください。

== Kubuntuにおけるデュアルスクリーンサポートの制限 ==
 * Kubuntu 8.04のデュアルスクリーンのサポートは、Ubuntu 8.04 LTSに比べて制限されている場合があります。以前のリリースにおいて、デュアルスクリーンのサポートに使われていたXineramaは、そのほとんどがXrandrに置き換えられました。KDE3でアップデートされた、Xrandrサポートツールは利用できません。KDE4では、Xrandrの一部をサポートしています。多くのビデオドライバは、'xrandr'コマンドを利用するかxorg.confファイルを手動で編集する方法でのみ、デュアルスクリーンの設定が可能です。xrandrコマンドのオプションについては、man xrandrを実行してください。Xの設定についての詳しいことは、https://wiki.ubuntu.com/X/Config をご覧ください。

 * 以下の設定も利用可能だと思われますが、開発チームによってテストされたわけではありません:

  - Intelでは、古い -i810ドライバがXineramaをサポートしています

  - ATIのユーザは、-atiの6.6.3ドライバをインストールすればXineramaを利用できます

  - バイナリドライバ(-nvidiaや-fglrx)は、まだXineramaをサポートしているかもしれません。その場合、マルチスクリーンの設定は、システム設定 -> ディスプレイとモニタ(displayconfig)を利用してください。

 * Xの復旧機能を新しく利用できるようになりました。設定に変更を加えた後に起動できなくなった場合、再起動し、ブートメニューの回復オプションを選択し、回復メニューの'xfix Try to fix X server'オプションを選択すれば復旧できます。これにより、起動可能な状態にX windowが再設定されます。

== Fontforge ==
CJKロケールを利用するか、言語サポートから手動で“多言語入力のサポートを有効にする”を有効にした場合、fontforgeはキーボードの入力に応答しなくなります。これはSCIMではなく、fontforgeのバグであると考えられています。会費方法としては、次のコマンドを使って、端末からfontforgeを起動してください:''unset XMODIFIERS; fontforge''

== FAT32と日本語名のファイル ==
インストーラでFAT32パーティションをマウントするよう指定すると、初回起動時にFAT32パーティションに対してfsckが実行され、日本語名がつけられたファイルの一部が、「000\0000000.\000XT」などの名前にリネームされてしまいます。ガイドによるパーティショニングを利用した場合は、FAT32パーティションが/etc/fstabに含まれないため、問題は発生しません。詳しいことは、[https://bugs.launchpad.net/ubuntu-jp-improvement/+bug/217117 #217117]や[https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+bug/217121 #217121]を参照してください。

== アップグレード時に日本語キーボードが使えない ==
日本語キーボードを利用している環境でUbuntu 7.10からアップグレードした場合、X起動時に“Error activating XKB configuration”というエラーメッセージが表示され、アンダースコアなどが入力できなくなります。{{{/etc/X11/xorg.conf}}}の“{{{Option "XkbVariant" "latin,"}}}”の"latin"を削除することで回避可能です。詳しいことは、[https://bugs.launchpad.net/ubuntu-jp-improvement/+bug/217210 #217210]を参照してください。

== Firefox 3の文字コード自動検出 ==
Firefox 3 beta 5では、charsetを記述していないページに対して文字コードの自動判別機能が有効に働いていません。これは、Firefox 3のRC版以降で修正される予定です。詳しいことは、[https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=426271 Bugzilla 426271]や[http://bugzilla.mozilla.gr.jp/show_bug.cgi?id=6099 もじら組のBug 6099]を参照してください。

このリリースノートでは、Ubuntu 8.04 LTSとKubuntu、Xubuntuの8.04に対する既知の問題について記述しています。

必要環境

Ubuntu 8.04のDesktop CDを使うためには最低でも384MBのメモリ容量が、それ以外のインストール方法を利用する場合は256MBのメモリ容量が必要です(システムによってはグラフィックカードがメインメモリの一部を占有するため、搭載しているすべてのメモリ容量を利用できないことに注意してください)。

最低限のメモリ容量が満たされていれば、インストールプロセスは正常に動作します(ただし、通常よりは長い時間がかかります)。インストールが終了してしまえば、システムは問題なく使えます。メモリの少ない環境であっても、デスクトップCDの全機能を利用できる“コンピュータを変更することなくUbuntuを利用する”ではなく、インストーラのみを動作させる“Ubuntuをインストールする”を選択すれば、Desktop CDを使ってインストールできるかもしれません。

インストールに関して

OpenOffice.org DatabaseとJava、数式エディタ

  • ディスク容量の都合で、OpenOffice.orgのデータベース(Base)と数式エディタ(Math)、さらにJavaサポートのパッケージがインストールCDから削除されました。インストール後にアプリケーション -> 追加と削除から"OpenOffice.org Suite"を選択したり、パッケージ・マネージャからopenoffice.orgメタパッケージをインストールすれば、OpenOffice.orgのこれらの機能を利用できます。

iSCSIパーティション

  • Ubuntu 8.04 LTSではopen-iscsiパッケージがメンテナンスされるようになり、インストーラからもiSCSI NASパーティションを正しく設定できるようになりました。しかしながら現時点では、rootとbootのファイルシステムはローカルのパーティションに存在する必要があります。

Wubi

アップグレードに関して

Ubuntu 7.10とubuntu 6.06 LTSのユーザは、自動化された便利な方法でUbuntu 8.04へアップグレードできます。他のバージョンのユーザは、一つずつバージョンアップしてください(例:6.10 -> 7.04 -> 7.10)。詳しい方法は次のページをご覧ください:http://www.ubuntu.com/getubuntu/upgrading

ルートメトリック値

  • ifupdownにおいて、/etc/network/interfacesでメトリックオプションを設定していない場合の、既定のルートメトリック値が100になりました。この変更はほとんどのユーザにとって影響ありませんが、ごく少数の複雑なネットワーク設定が必要なユーザには影響するかもしれません。もしこれまで通りデフォルトルートのメトリック値として0(ゼロ)を用いたければ、次のように/etc/network/interfacesの中でメトリック値(metric)を指定してください:

    iface eth0 inet static
            address 192.168.0.2
            network 192.168.0.0
            broadcast 192.168.0.255
            netmask 255.255.255.0
            gateway 192.168.0.1
            metric 0

ネットワークの管理

  • Ubuntu 8.04では、「ネットワークの管理」は「ローミング」設定がされたインターフェースだけを扱うようになりました。このため、これまで「ネットワークの管理」で扱われてきたインターフェースは、アップグレード時に「ローミング」に設定されます。技術的には、全てのインターフェースに関して、「自動」マークをつけたオプションなしのDHCPでネットワークを立ち上げるようにし、 /etc/network/interfacesから取り除いています。システムのスタート時にifupdownによって各インターフェースが起動する必要があれば、/etc/network/interfacesに手動で追加するか、もしくはローミング機能を無効にしてください。これは システム -> 管理 -> ネットワークから行います。

NFSのマウント

  • NFSをマウントするには、nfs-commonパッケージのインストールが必要になりました。

  • ※訳注:これは6.06からアップグレードする場合の変更点です。7.10をお使いの場合、すでにこの変更はシステムに含まれています。

/bin/shはdashになりました

  • システムのパフォーマンスを改善するために、Ubuntu 6.06 LTSでbashを利用していた/bin/shが、Ubuntu 6.10以降はdashになりました。これによりローカルのシェルスクリプトで互換性の問題が生じるかもしれません。詳しいことはDashAsBinShをご覧ください。

  • ※訳注:これは6.06からアップグレードする場合の変更点です。7.10をお使いの場合、すでにこの変更はシステムに含まれています。

PowerPCとSPARCのファイルはports.ubuntu.comに移動しました

  • 最新のUbuntuリリースに対して、PowerPCとSPARCアーキテクチャはCanonicalからの商用サポートを受けられなくなりました(PowerPCは[https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-announce/2007-February/000098.html 7.04から]、SPARCは[https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-devel-announce/2008-March/000400.html 8.04から]サポート外となっています)。そのため、これらのアーキテクチャ用パッケージはports.ubuntu.comに移動されました。これらのアーキテクチャを利用しているユーザは/etc/apt/sources.listを修正する必要があります。古いsources.listの中で次のようになっている部分:

      deb http://archive.ubuntu.com/ubuntu gutsy main restricted
      deb http://security.ubuntu.com/ubuntu gutsy-security main restricted

    を(ただし、archive.ubuntu.comは<country>.archive.ubuntu.comかもしれません)、次のように修正します:

      deb http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports hardy main restricted
      deb http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports hardy-security main restricted

パートナーリポジトリ

  • archive.canonical.comの“商用”リポジトリは“パートナー”という名前に変更されました。前述の方法で以前のリリースからUbuntu 8.04へ直接アップグレードする場合、自動的に修正されます。手動でアップグレードを行う場合は、/etc/apt/sources.listを次のように修正する必要があります:

    deb http://archive.canonical.com/ubuntu hardy partner

UltraSPARCのディスクラベルの変更

  • UltraSPARC上で、Ubuntu 6.06 LTSからUbuntu 8.04へアップグレードするユーザは、すべてのディスクに対して手動でfdiskを再実行する必要があります。もしディスクラベルを更新する必要があれば、fdiskはその旨を表示します。表示された指示に従ってください。新規にUbuntu 8.04をインストールする場合は、自動的に新しいディスクラベルフォーマットが使われます。

SCIMのホットキー変更

  • Shift+Spaceを押してもSmart Common Input Method (SCIM)は起動しなくなりました。代わりにAlt+` (grave accent)を押してください。以前と同様にControl+Space、Zenkaku_Hankaku(半角/全角)、Hangulキーは利用可能です。このホットキーの設定はSCIM設定画面のフロントエンド -> 全体設定で変更することができます。

その他の不具合に関して

Firefox 3

  • Ubuntu 8.04はFirefox 3.0 beta 5を利用しています。これはテスト版ではありますが、Ubuntu 8.04のサポート期間の長さとFirefoxのセキュリティアップデートの複雑さを考えると、最良の選択であると考えています。今後は、リリース候補版や正式版がリリースされ次第、アップデートされる予定です。

DELL RAIDファームウェアの互換性

  • DELL PowerEdge 1650の3/Diコントローラなど、一部のRAIDコントローラを搭載したDELL PowerEdgeサーバでは、RAIDファームウェアのバグによって、Ubuntu 8.04 LTSが動作しません。このようなRAIDコントローラを搭載したシステムでUbuntu 8.04をインストール、アップグレードするためには、まずRAIDファームウェアをアップグレードしてください。

Kubuntuにおけるデュアルスクリーンサポートの制限

  • Kubuntu 8.04のデュアルスクリーンのサポートは、Ubuntu 8.04 LTSに比べて制限されている場合があります。以前のリリースにおいて、デュアルスクリーンのサポートに使われていたXineramaは、そのほとんどがXrandrに置き換えられました。KDE3でアップデートされた、Xrandrサポートツールは利用できません。KDE4では、Xrandrの一部をサポートしています。多くのビデオドライバは、'xrandr'コマンドを利用するかxorg.confファイルを手動で編集する方法でのみ、デュアルスクリーンの設定が可能です。xrandrコマンドのオプションについては、man xrandrを実行してください。Xの設定についての詳しいことは、https://wiki.ubuntu.com/X/Config をご覧ください。

  • 以下の設定も利用可能だと思われますが、開発チームによってテストされたわけではありません:
    • - Intelでは、古い -i810ドライバがXineramaをサポートしています - ATIのユーザは、-atiの6.6.3ドライバをインストールすればXineramaを利用できます

      - バイナリドライバ(-nvidiaや-fglrx)は、まだXineramaをサポートしているかもしれません。その場合、マルチスクリーンの設定は、システム設定 -> ディスプレイとモニタ(displayconfig)を利用してください。

  • Xの復旧機能を新しく利用できるようになりました。設定に変更を加えた後に起動できなくなった場合、再起動し、ブートメニューの回復オプションを選択し、回復メニューの'xfix Try to fix X server'オプションを選択すれば復旧できます。これにより、起動可能な状態にX windowが再設定されます。

Fontforge

CJKロケールを利用するか、言語サポートから手動で“多言語入力のサポートを有効にする”を有効にした場合、fontforgeはキーボードの入力に応答しなくなります。これはSCIMではなく、fontforgeのバグであると考えられています。会費方法としては、次のコマンドを使って、端末からfontforgeを起動してください:unset XMODIFIERS; fontforge

FAT32と日本語名のファイル

インストーラでFAT32パーティションをマウントするよう指定すると、初回起動時にFAT32パーティションに対してfsckが実行され、日本語名がつけられたファイルの一部が、「000\0000000.\000XT」などの名前にリネームされてしまいます。ガイドによるパーティショニングを利用した場合は、FAT32パーティションが/etc/fstabに含まれないため、問題は発生しません。詳しいことは、[https://bugs.launchpad.net/ubuntu-jp-improvement/+bug/217117 #217117]や[https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+bug/217121 #217121]を参照してください。

アップグレード時に日本語キーボードが使えない

日本語キーボードを利用している環境でUbuntu 7.10からアップグレードした場合、X起動時に“Error activating XKB configuration”というエラーメッセージが表示され、アンダースコアなどが入力できなくなります。/etc/X11/xorg.confの“Option "XkbVariant" "latin,"”の"latin"を削除することで回避可能です。詳しいことは、[https://bugs.launchpad.net/ubuntu-jp-improvement/+bug/217210 #217210]を参照してください。

Firefox 3の文字コード自動検出

Firefox 3 beta 5では、charsetを記述していないページに対して文字コードの自動判別機能が有効に働いていません。これは、Firefox 3のRC版以降で修正される予定です。詳しいことは、[https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=426271 Bugzilla 426271]や[http://bugzilla.mozilla.gr.jp/show_bug.cgi?id=6099 もじら組のBug 6099]を参照してください。

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