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Revision 23 as of 2009-04-23 01:17:27

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Contents

  1. 最低限必要な環境
  2. インストール
    1. 「推奨パッケージ」も自動的にインストールされます
    2. Wrong display when installing to largest continuous free space on disk
    3. 連続する最大の空き領域へインストール時に誤った情報が表示されます
    4. Hibernation may be unavailable with automatic partitioning
    5. 自動でパーティションを分割した場合、ハイバネートが使えないかもしれません
  3. アップグレード
    1. Intel D945マザーボードでシステムが起動しない
    2. ベータ版までのシステムでは/etc/fstabでLABEL=が使わている可能性があります
    3. python ImportError with systems upgraded before Ubuntu 9.04 release candidate
    4. Ubuntu 9.04リリース候補版からアップグレードした場合は、Python ImportErrorが発生します
    5. アルファ版からアップグレードする場合、暗号化されたホームディレクトリの再暗号化が必要です
    6. Ubuntu 8.10からアップグレードする場合はliloがインストールされているでしょう
    7. モジュールオプションを使った無線帯域の地域制限の設定はサポートされなくなりました
    8. Kubuntuをアップグレードする場合、Network Managementアプレットを追加する必要があります
    9. KubuntuのNetwork ManagementアプレットはWPA2ネットワークに接続できません
    10. Kubuntu may keep unneeded guidance power package
    11. Kubuntuにはもう必要のない電源管理パッケージがインストールされたままになっています
    12. XorgのCtrl-Alt-Backspaceは標準で無効化されています
    13. アップデートの通知方法が変更されました
  4. その他の不具合
    1. Intelグラフィックカードの性能が悪くなっています
    2. Intelグラフィックカードで表示がフリーズする
    3. ext4ファイルシステムからファイルを削除するときLock-upする可能性があります
    4. ext4に切り替える場合は手動でgrubのアップデートが必要です
    5. Possible data-loss problems resizing ext4
    6. ext4パーティションのリサイズを行った場合、データを消失する可能性があります
    7. Pulseaudio inadvertently enabled in Kubuntu when installing from DVD or upgrading with apt-get
    8. KubuntuをDVDからインストールやapt-getでアップグレードした場合、Pulseaudioが間違って有効化されてしまいます
    9. Apparmor profiles incompatible with ecryptfs
    10. Apparmorのプロファイルが、ecryptfsと競合します
    11. Avahi will not start if a .local domain is present
    12. .localドメインが与えられた場合、Avahiが開始されません
    13. Wubiがすでに存在する"ubuntu"ディレクトリを再利用し、アンインストール時に削除してしまう
    14. ARMアーキテクチャで偶発的に動作が止まる可能性がある
    15. Problems displaying text in Mythbuntu with Radeon driver
    16. Radeonドライバを使った場合、Mythbuntuでフォントを正しく表示できません
    17. Tracker index corruption
    18. Trackerのインデックスが壊れた場合の対処法
    19. Fujitsu Celsius H270 notebook and NVIDIA graphics driver
    20. 富士通のノートブックであるCelsius H270とNVIDIAのグラフィックドライバについて

このリリースノートは、Ubuntu 9.04とその派生品に関する既知の不具合について記述しています。原文である英語版のリリースノートは次のページにあります: https://wiki.ubuntu.com/JauntyJackalope/ReleaseNotes

最低限必要な環境

Ubuntu 9.04では、動作に必要な最低限のメモリとして256MBを要求します。一部のコンピュータでは、グラフィックカードが利用するために、メインメモリの一部を自動的に消費していることに注意してください。もし最低限のメモリしか搭載していない場合、通常の環境に比べて、インストールに非常に時間がかかります。ただし、インストールが正常に完了すれば、利用する上ではあまり問題は起こりません。

メモリの少ないシステムではDesktop CDを用いてインストールする場合は、「コンピュータに変更を加えずにUbuntuを使ってみる」を選択するのではなく、「Ubuntuをインストールする」をメニューで選択し、インストーラーだけを動作させると良いでしょう。

インストール

「推奨パッケージ」も自動的にインストールされます

Debianポリシーマニュアルに基づいて(Debianポリシーマニュアルには「'Recommends' フィールドには、特別な場合でないかぎり一緒に使用されるパッケージが書かれます」とあります)、「Recommends:(推奨)」に記述されたパッケージを「Depends:(依存)」に書かれたものと同じようにインストールするよう、パッケージ管理システムの設定が変更されました。もし特定のパッケージでこの動作をさせたくない場合、「apt-get --no-install-recommends」を指定してください。また、常にインストールしないよう設定するのであれば、「/etc/apt/apt.conf」で「APT::Install-Recommends "false";」と設定してください。ただし、この設定を行うと、一部のプログラムでは期待される機能の一部が使えなくなることがあります。

(この変更はUbuntu 8.10で行われました)

Wrong display when installing to largest continuous free space on disk

連続する最大の空き領域へインストール時に誤った情報が表示されます

When both the "Install them side by side" option and the "Use the largest continuous free space" options are present, the "Use the largest continuous free space" option will display the wrong information in the partition bar that shows what the disk will look like after installation. However, selecting this option will correctly install Ubuntu into the largest empty partition. (364181)

「それぞれ別のものとしてインストール(Install them side by side)」オプションと「連続する最大の空き領域を使用する(Use the largest continuous free space)」オプションの両方が表示されている状態の時、「連続する最大の空き領域を使用する」オプションのパーティション分布図に、誤った情報が表示されてしまいます。しかしながら、このオプションを選択した場合でも、最大の空き領域へのUbuntuのインストールは正しくおこなわれます( 364181 )。

Hibernation may be unavailable with automatic partitioning

自動でパーティションを分割した場合、ハイバネートが使えないかもしれません

The default partitioning recipe in the installer will in some cases allocate a swap partition that is smaller than the physical memory in the system. This will prevent the use of hibernation (suspend-to-disk) because the system image will not fit in the swap partition. If you intend to use hibernation with your system, you should ensure that the swap partition's size is at least as large as the system's physical RAM.

インストーラが提示する標準のパーティション分割案によっては、システムの物理メモリサイズよりも小さいスワップ領域が割り当てられる場合があります。この場合、スワップ領域にシステムイメージを書き込みきれないので、ハイバネート(ディスクへのサスペンド)が使用できないかもしれません。ハイバネートを使いたい場合は、スワップ領域のサイズが少なくともシステムの物理メモリのサイズよりも大きいことを確認してください。

アップグレード

Ubuntu 8.10のユーザは、Ubuntu 9.04へ自動化された便利な方法でアップグレードできます。より古いUbuntuを利用しているユーザは、まずはUbuntu 8.10へアップグレードを行ってから、9.04にアップグレードする必要があります。完全な手順は http://www.ubuntu.com/getubuntu/upgrading (日本語版: https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/Install/UpgradeHardy )で確認することができます。

Kubuntuのユーザは、Kubuntu 8.04からKubuntu 9.04へ直接アップグレードすることができます。この方法でアップグレードする場合、Kubuntu 8.10にアップグレードした際の問題点も適用されるので、Ubuntu 8.10のリリースノート日本語版)も確認したほうが良いでしょう。

Intel D945マザーボードでシステムが起動しない

Intel D945マザーボードでUbuntu 9.04を使っている場合、SATAハードドライブの検出が通常より遅くなると報告されています。この問題が発生すると、ブート中のシステムはinitramfsが提供するbusyboxシェルに落ちてしまい、"Gave up waiting for root device."というエラーメッセージが表示されるはずです。1〜2分待って、'exit'と入力しinitramfsのシェルを終了すると、通常と同じようにシステムが起動するでしょう。もしそれでも起動しない場合、もうしばらく待ってから、再度試してください。一度システムがうまく起動したら、/boot/grub/menu.lstファイルを開き、現在使っているカーネルの起動オプションにrootdelay=90を追加し、保存終了してください( 290153 )。

ベータ版までのシステムでは/etc/fstabでLABEL=が使わている可能性があります

Jaunty Alpha 5、Jaunty Alpha 6、またUbuntu 9.04のベータ版をインストールした環境では、ファイルシステムを識別するために/etc/fstab内にLABEL=の構文を使用していることがあります。これはUSBドライブのような別のディスクを追加した時、ラベルの衝突によって予期できない問題を発生させる可能性があります。意図的にラベルを使っているのでなければ、代わりにUniversally Unique Identifiers(UUIDs)の利用に切り替えることを推奨します。

例えば、あるファイルシステムが/etc/fstabLABEL=homeと指定されているのであれば、そのUUIDを以下の方法で確認することができます:

blkid -o value -s UUID -l -t LABEL=home

その後、LABEL=homeUUID=output(このoutputはblkidの出力結果です)に置き換えてください。

Ubuntu 9.04のリリース候補版か最終リリース版をインストールした環境であれば、この問題は発生しません。

python ImportError with systems upgraded before Ubuntu 9.04 release candidate

Ubuntu 9.04リリース候補版からアップグレードした場合は、Python ImportErrorが発生します

A bug in the python packages present in jaunty prior to the Ubuntu 9.04 release candidate caused python modules to fail to be registered for use with the current python version, python 2.6. This problem appears as an import error, e.g:

ImportError: No module named foo

even though the package providing the module package is installed.

To correct this, run the command:

sudo dpkg-reconfigure python-foo

for each python-foo package providing an affected module.

Ubuntu 9.04のリリース候補版より前のJauntyのPythonパッケージの不具合により、現在のPython 2.6で使うためのPythonモジュールの登録に失敗します。この問題は、モジュールパッケージ自体はインストールされているにも関わらず、次のようなインポートエラーとして表示されます:

ImportError: No module named foo

この問題を解決するためには、次のコマンドを入力してください:

sudo dpkg-reconfigure python-foo

このpython-fooの部分は、問題が発生するモジュールのパッケージ名に置き換えてください。

アルファ版からアップグレードする場合、暗号化されたホームディレクトリの再暗号化が必要です

Jaunty AlphaのeCryptfsを過去に利用していた場合、暗号化されたファイルを再度暗号化する必要があるようです。これは、eCryptfsで暗号化されたファイルのヘッダに、任意のカーネルメモリを書き込んでしまう2.6.28カーネルの不具合が原因です。Jauntyのリリース候補版のカーネルであれば、この問題は修正されています。問題のあるカーネルを動かしているUbuntu eCryptfsユーザは、/usr/bin/ecryptfs-rewrite-fileコマンドを使用し、暗号化済みファイルの再暗号化を行ってください。詳しい情報についてはecryptfs-rewrite-file(1)を確認してください( 345544 )。

Ubuntu 8.10からアップグレードする場合はliloがインストールされているでしょう

Desktop CDからUbuntu 8.10をインストールした環境では、ブート時にgrubを利用するにも関わらず、grubと同様にliloパッケージも間違ってインストールされてしまいます。アップデート・マネージャを使ったアップグレードを行った時は、明らかに利用されていない場合、liloパッケージは削除されます。それ以外のアップグレード方法を使う場合で、GRUBブートローダしか使っていない場合は、liloパッケージを手動で削除することを推奨します。 Bug 314004

モジュールオプションを使った無線帯域の地域制限の設定はサポートされなくなりました

Ubuntu 9.04では、特定の地域ごとに利用可能な無線帯域を制限するために、無線の規制フレームワーク(CRDA)が有効になっています。これまでにお住まいの地域で利用できる特定のチャンネルのアクセスを許可するために、/etc/modprobe.d/optionsで以下のようなモジュールオプションを設定していた場合、無線機能が動作しないかもしれません(訳注:8.10のリリースノートでは、一部の無線ドライバを日本で使う場合、この設定を行うよう指示がありました):

  • options cfg80211 ieee80211_regdom=JP

Ubuntu 9.04へアップグレードする際は、このカーネルモジュールオプションを削除し、代わりにiw regコマンドを使ってください。

Kubuntuをアップグレードする場合、Network Managementアプレットを追加する必要があります

Kubuntu 8.10からアップグレードした場合、新しいNetwork Managementアプレットをパネルに手動で追加する必要があります( 349066 )。

JauntyJackalope/ReleaseNotes/plasma-1.png

JauntyJackalope/ReleaseNotes/plasma-2.png

JauntyJackalope/ReleaseNotes/plasma-3.png

右下にあるPlasmaアイコンをクリックします

ウィジェットの追加(Add Widget)をクリックします

Network Managementをダブルクリックします

KubuntuのNetwork ManagementアプレットはWPA2ネットワークに接続できません

KubuntuのNetwork ManagementアプレットはWPA 2と一部のVPN設定に接続できません。回避策として、knetworkmanager(DVDで利用できます)やnetwork-manager-gnomeを利用してください( 339313 )。

Kubuntu may keep unneeded guidance power package

Kubuntuにはもう必要のない電源管理パッケージがインストールされたままになっています

The kubuntu upgrade may leave the no longer needed packages "kde-guidance-powermanager" or "guidance-power-manager" installed. Those can be removed.

Kubuntuをアップグレードした場合、"kde-guidance-powermanager"パッケージや"guidance-power-manager"パッケージがインストールされたままになっているかもしれません。これらはもう必要のないので、削除することができます。

XorgのCtrl-Alt-Backspaceは標準で無効化されています

Xの再起動を強制的に行うCtrl-Alt-Backspaceキーの組み合わせは、偶発的のこのキーを押してしまい、誤って再起動してしまう問題を回避するために、標準状態では無効化されることになりました。この機能を利用したいユーザは、xorg.confで設定するか、dontzap --disableコマンドを実行して、有効化してください。

アップデートの通知方法が変更されました

Ubuntu 9.04から、従来のGNOMEパネルに通知アイコンを表示する方法ではなく、直接update-managerを起動する方法で、パッケージのアップデートを促すように変更されました。セキュリティアップデートについてはこれまで通り毎日通知されますが、セキュリティに関係ないアップデートについては週に一度の間隔で通知されます。

これまで通り、通知アイコンでアップデートの通知を受信したい場合は、以下のコマンドを使うことで前の設定に戻すことができます:

gconftool -s --type bool /apps/update-notifier/auto_launch false

その他の不具合

Intelグラフィックカードの性能が悪くなっています

Intelビデオチップセットのユーザによると、Ubuntu 8.10はそれまでと比べて性能が悪くなっているようです( 252094 )。問題のほとんどはUbuntu 9.04で解決していますが、一部まだ未解決のものがあります。

  • 一部は、Migration Heuristicに"greedy"オプションを与えることで、性能が改善するようです。これは、"sudo gedit /etc/X11/xorg.conf"を実行し、そのxorg.confファイルのDeviceセクションに、Option "MigrationHeuristic" "greedy"を追記すれば設定されます。

  • 別の方法として、新しい実験的なアクセラレーションアーキテクチャオプションである"DRI2/UXA"を使うと性能が大幅に改善する場合もあるということが、Intelグラフィックスのテストの結果わかっています。しかし、そのオプションは安定性に重度の問題があることもわかっています。"sudo gedit /etc/X11/xorg.conf"を実行し、そのxorg.confファイルのDeviceセクションに、Option "AccelMethod" "UXA"を追記すればUXAオプションを利用できます。安定性を重要視するユーザは、標準のアクセラレーション手法である"EXA"を利用し続けてください。

    Warning /!\ 一部の環境では、この設定によりグラフィカルなデスクトップ環境がまったく起動しないか、利用不可能な状態になってしまうかもしれません。その場合、レスキューモード(rescue mode)で起動するか、Ctrl+Alt+F2でコンソールモードにログインし、sudo nano /etc/X11/xorg.confを実行して、設定したUXAオプションを削除してください。

  • 上記の方法でも改善しなかった場合でも、古いバージョンのドライバを利用することで改善したという報告もあります。

Intelグラフィックカードで表示がフリーズする

Intelのビデオチップセットを使っていると、様々な条件下で表示がフリーズすると報告されています。(例えば、i945チップセットでサスペンドを行った数分後など 339091 )多くの場合、システム→設定→外観の設定からデスクトップ効果をオフにすることで問題が発生しなくなるようです。

デスクトップ効果をオフにした状態でも発生する場合、前節と同様、/etc/X11/xorg.confファイルのDeviceセクションに、Option "DRI" "off"を追記してみてください。これは、3Dアクセラレーションとデスクトップ効果の機能をオフにしますが、これによりサスペンドの動作の信頼性が向上し、その他のクラッシュするような多くの問題を回避できるようです。

これらのフリーズは、特にi965チップセットで発生します( 359392 )。このため、このチップセット上で今回のリリース版をインストールした場合、デスクトップ効果が無効化されています。9.04に対するアップデートでこの問題が修正されたら、その時にデスクトップ効果を再度有効にする予定です。

ext4ファイルシステムからファイルを削除するときLock-upする可能性があります

ext4ファイルシステムからファイルを削除したとき、カーネルでSoft Lock-upが発生するという事例が報告されています( 330824 )。この問題は現在調査中であり、場合によってはリリース後のアップデートによって修正されるかもしれません。問題の回避方法として、標準のext3ファイルシステムでインストールし、その後修正版が提供されたら、ext4へファイルシステムを変更するという方法があります(具体的な手順は、ext4のWikiをご覧ください)。

ext4に切り替える場合は手動でgrubのアップデートが必要です

/もしくは/bootのファイルシステムをext2やext3からext4に変更する場合(その手順については、ext4のWikiをご覧ください)、Ubuntu 9.04にアップグレードしたあとにgrub-installコマンドを実行してブートローダを再インストールする必要があります。これを行っていない場合、ブートセクタにインストールされているGRUBのバージョンでは、ext4ファイルシステムからカーネルを読み込むことができず、システムの起動に失敗するでしょう。

Possible data-loss problems resizing ext4

ext4パーティションのリサイズを行った場合、データを消失する可能性があります

The resize2fs tool may cause data loss when growing or shrinking ext4 filesystems off-line. See this mail from the upstream maintainer for more details. Unfortunately we became aware of this too late to fix it in Ubuntu 9.04. If you wish to resize an ext4 filesystem using the tools in Ubuntu 9.04, you may be able to work around these problems by first disabling the flex_bg and uninit_bg features (do not attempt this on a mounted filesystem!):

tune2fs -O ^flex_bg,^uninit_bg /dev/DEVICE_NAME
e2fsck /dev/DEVICE_NAME

However, we still strongly recommend taking significantly more care with backups than usual before attempting to resize an ext4 filesystem.

resize2fsツールを使って、オフラインでext4ファイルシステムの領域を拡張もしくは縮小したときに、データを失う可能性があります。詳しいことは、アップストリームのメンテナのこのメールを確認してください。残念ながら、Ubuntu 9.04までにこの問題を修正するには気づくのが遅すぎたようです。Ubuntu 9.04でこのツールを使ってext4ファイルシステムのリサイズを行いたいなら、まずはflex_bguninit_bg機能を無効化すれば、この問題を回避できるかもしれません(マウントされたファイルシステム上では実行しないでください!)。

tune2fs -O ^flex_bg,^uninit_bg /dev/DEVICE_NAME
e2fsck /dev/DEVICE_NAME

ただし、ext4ファイルシステムでリサイズを実行する前に、今まで以上に注意深くバックアップをとっておくことを強く推奨します。

Pulseaudio inadvertently enabled in Kubuntu when installing from DVD or upgrading with apt-get

KubuntuをDVDからインストールやapt-getでアップグレードした場合、Pulseaudioが間違って有効化されてしまいます

When installing Kubuntu 9.04 from the DVD images, or upgrading to Kubuntu 9.04 from a previous release using apt-get dist-upgrade, the pulseaudio package will be installed in error. This package is not intended to be installed as part of the Kubuntu desktop. Users can remove this package with the command:

sudo apt-get purge pulseaudio

Kubuntu 9.04をDVDイメージからインストールした場合、もしくは以前のリリースからapt-get dist-upgradeを使ってKubuntu 9.04へアップグレードした場合、pulseaudioのインストールでエラーが発生します。このパッケージは、Kubuntuデスクトップの一部としてインストールされることを想定していないからです。次のコマンドを使って、このパッケージを削除してください:

sudo apt-get purge pulseaudio

Apparmor profiles incompatible with ecryptfs

Apparmorのプロファイルが、ecryptfsと競合します

When using encrypted directories together with apparmor in enforcing mode, apparmor will deny access to certain files unexpectedly because the Linux kernel sees the process as accessing the file via both the unencrypted and encrypted paths (359338). As a workaround, users can modify their apparmor profiles under /etc/apparmor.d/ to grant permissions to @{HOME}/.Private/**.

暗号化ディレクトリをEnforcingモードのAppArmorと同時に使った場合、AppArmorが特定のファイルへのアクセスを拒否します。これは、Linuxカーネルがファイルを暗号化されていないパスと暗号化されているパス名の両方でアクセスしているプロセスとして扱うためです。一時的な回避策として、/etc/apparmor.d/にあるAppArmorのプロファイルを修正し、@{HOME}/.Private/**へのパーミッションを追加してください。

Avahi will not start if a .local domain is present

.localドメインが与えられた場合、Avahiが開始されません

The avahi-daemon package, which implements the mDNS "zeroconf" standard, includes a check to avoid running when a conflicting .local DNS domain is present. It is reported that some ISPs advertise such a .local domain on their networks, which will leave Ubuntu 9.04 hosts unable to see names advertised on the local network (327362).

マルチキャストDNSの"zeroconf"準拠の実装であるavahi-daemonパッケージは、.localDNSドメインが複数与えられた場合の衝突を避けるため、実行を行わないようにするチェックが含まれています。これは、ISPのネットワーク内で.localドメインが付与される環境で問題として報告されており、このような場合Ubuntu 9.04ホストは、ローカルネットワーク内でmDNSによって付与されたホスト名による名前解決をあきらめてしまいます(327362)。

To force the use of mDNS on a network configured this way, users can run the commands: このように設定済みのネットワークでmDNSを強制的に利用するには、以下のコマンドを実行します:

sudo sed -i -e'/AVAHI_DAEMON_DETECT_LOCAL/s/1/0/' /etc/default/avahi-daemon
sudo service avahi-daemon start

Wubiがすでに存在する"ubuntu"ディレクトリを再利用し、アンインストール時に削除してしまう

もし、指定したドライブに"ubuntu"という名前のディレクトリが既に存在している場合、Windows上でWubiを使ったインストール時にこのディレクトリを再利用し、アンインストール時にそのディレクトリを全て削除してしまいます( 364166 )。これは"ubuntu"ディレクトリに元々あるファイルを見失ってしまうためです。Wubiインストールの実行前に、"ubuntu"という名前の既存のディレクトリを別の名前に変更してしておく事を推奨します。

ARMアーキテクチャで偶発的に動作が止まる可能性がある

ARM版では現在、システムコールのppoll()とpselect()をサポートしておらず、ブート時のルートファイルシステムのマウントに失敗する可能性があります。これはレースコンディションによる競合状態ですので、通常はリブートを行うことで問題を回避できます。システムコールを追加する作業は現在進行中で、リリース後ある程度経ってから、Ubuntu 9.04のカーネルのアップデートという形で提供されるでしょう。

Problems displaying text in Mythbuntu with Radeon driver

Radeonドライバを使った場合、Mythbuntuでフォントを正しく表示できません

The mythtv frontend in mythbuntu fails to render fonts correctly when using the radeon driver and DRI is enabled (341898). This issue is expected to be resolved in a post-release update soon after release. In the meantime, users can work around this problem by disabling DRI in their X configuration.

DRIを有効化したRadeonドライバを使ったとき、Mythbuntuのmythtvフロントエンドがフォントを正しく表示できません( 341898 )。これは、リリース後すぐに行われるアップデートで修正される予定です。現時点でこの問題を回避するには、Xの設定からDRIを無効化してください。

Tracker index corruption

Trackerのインデックスが壊れた場合の対処法

In some cases it can happen that the index of the "tracker" desktop search engine becomes invalid. A dialog will be shown, offering you to "Reindex all contents". This button does not work, and the tracker service might start to use large amounts of CPU and disk resources. As a workaround, please press Alt+F2 and run tracker-processes -r. This will be fixed in a post-release update soon (see bug 361205).

デスクトップ検索エンジンである「Tracker」のインデックスが、何かのはずみで壊れてしまう可能性があります。その場合、「Reindex all contents(全てのコンテンツを再インデックス化してください)」というダイアログが表示されるでしょう。しかしながらこのボタンは動作せず、TrackerがシステムのCPUとディスクリソースを大量に消費しはじめます。回避策として、Alt+F2を押し、tracker-processes -rを実行してください。これは、リリース後のアップデートで修正される予定です( 361205 )。

Fujitsu Celsius H270 notebook and NVIDIA graphics driver

富士通のノートブックであるCelsius H270とNVIDIAのグラフィックドライバについて

The NVIDIA graphics driver that is currently in Ubuntu 9.04 has an interaction problem that results in corruption of the internal flatpanel's EDID on the Fujitsu Technology Solutions Celsius H270 notebook, which will persist across reboots. It is not recommended to install Ubuntu 9.04 on this model notebook at this time (see bug 364965).

Ubuntu 9.04で提供されるNVIDIAのグラフィックスドライバは、Fujitsu Technology SolutionsのCelsius H270ノートブックの液晶ディスプレイの扱いに問題があり、そのEDIDを改変してしまいます。その結果、再起動を繰り返してしまいます。現時点で、この機種にUbuntu 9.04をインストールすることは推奨されません( 364965 )。