||<
> <>|| このリリースノートは、Ubuntu 10.04とその派生品に関する既知の不具合について記述しています。原文である英語版のリリースノートは次のページにあります: https://wiki.ubuntu.com/LucidLynx/ReleaseNotes = アップグレードにおけるミラーサーバ = Ubuntu 10.04にアップグレードする場合、負荷集中を避けるために、ミラーサーバーの設定を変更する必要があります。 アップグレードを行う前に、「システム」→「システム管理」→「ソフトウェア・ソース」を開いて、『ダウンロード元』ドロップダウンメニューを開いて『その他』を選択し、日本国内の適切なミラーサーバーを指定し、ダウンロード元を切り替えてください。この項目が「日本のサーバ」や「メインサーバ」になっている場合、負荷の一極集中によりサーバーからの転送効率が悪くなるため、アップデートが効率的に行えません。 ※一部に「メインサーバにすべき」という誤った情報が広まっています。「その他」から日本国内の適切なミラーサーバーを選択するのが妥当です。 = 最低限必要な環境 = Ubuntu 10.04では、動作に必要な最低限のメモリとして256MBが必要です。一部のコンピュータでは、グラフィックカードが利用するために、メインメモリの一部を無条件に消費していることに注意してください。最低限のメモリ容量しか搭載していない場合、通常の環境に比べてインストールに非常に時間がかかります。ただし、インストールが正常に完了すれば、利用する上での問題はあまり起こりません。 メモリの少ないシステムでDesktop CDを用いてインストールする場合は、「コンピュータに変更を加えずにUbuntuを使ってみる」を選択するのではなく、「Ubuntuをインストールする」をメニューで選択し、インストーラーだけを動作させると良いでしょう。あるいは、Alternate CDを用いてインストールを行ってください。 = ARM版 Ubuntu 10.04のリリースノート = 開発者向けのUbuntu 10.04 armel移植版のリリースノートは別ページで参照できます。 ARMにインストールする際にぶつかる問題についての情報は [[https://wiki.ubuntu.com/ARM/LucidReleaseNotes]] を参照してください。 = インストール = == ext4の利用において、特定の状況下ではこれまでよりパフォーマンスが低下します == Ubuntu 10.04 LTSのインストールにおいて、デフォルトのファイルシステムは`ext4`が利用されています。これはLinuxでよく利用されるファイルシステムの中では最新のものです。`ext4`には以前のファイルシステム、たとえば`ext3`などに比べて、幾つかのパフォーマンスチューニングのための変更が加えられています。このファイルシステムはUbuntuでは9.04以降、デフォルトとして利用されています。多くの場合はパフォーマンスが向上していますが、特定の負荷がかかった場合、`ext3`を利用している場合に比べて、著しく遅くなることが確認されています。ファイルシステムパフォーマンスが大きく影響するアプリケーションを利用している場合は、自身の環境において、複数のファイルシステムを利用してベンチマークを取ってみることを推奨します。 とりわけ、(訳注:アップデート・マネージャや各種パッケージ操作ツールのバックエンドとして使われている)`dpkg`パッケージマネージャは、`ext4`を利用すると顕著に遅くなることが知られています。ServerやAlternateCDを用いてインストールを行う際、2倍程度の時間がかかることもあります。`ext4`には、既存のファイルを新しいファイルで置き換えるようなリネーム処理において、一度に(atomicに)リネームする処理を行える保証がないため、リネーム処理が行われた直後に電源が切れた場合に、壊れた0バイトのファイルができてしまうことに備えて、`dpkg`はリネームを行う前に、まず新しいファイルをディスク上に書き出します。この結果として、パフォーマンスが損なわれています。パッケージ処理が高速に終了することが要求される場合、代わりに`ext3`を利用する方が良いかもしれません。(Bug:570805) システムのインストール時に、`ext3`のような異なるファイルシステムを利用したい場合、起動時オプションに`partman/default_filesystem=ext3`を追加してインストーラを起動してください。UbuntuをKickstartやpreseedingを利用してインストールしている場合、パーティション設定項目をカスタマイズすることでも行えます。 == 「推奨パッケージ」も自動的にインストールされます == Debianポリシーマニュアルに基づいて(Debianポリシーマニュアルには「'Recommends' フィールドには、特別な場合でないかぎり一緒に使用されるパッケージが書かれます」とあります)、「Recommends:(推奨)」に記述されたパッケージを「Depends:(依存)」に書かれたものと同じようにインストールするよう、パッケージ管理システムの設定が変更されました。もし特定のパッケージでこの動作をさせたくない場合、「`apt-get --no-install-recommends`」を指定してください。また、常にインストールしないよう設定するのであれば、「`/etc/apt/apt.conf`」で「`APT::Install-Recommends "false";`」と設定してください。ただし、この設定を行うと、一部のプログラムでは期待される機能の一部が使えなくなることがあります。 (この変更はUbuntu 8.10で行われました) == 自動でパーティションを分割した場合にハイバネートが使えない可能性があります == インストーラが提示する標準のパーティション分割案によっては、システムの物理メモリサイズよりも小さいスワップ領域が割り当てられる場合があります。この場合、スワップ領域にシステムイメージを書き込みきれないので、ハイバネート(ディスクへのサスペンド)が使用できないかもしれません。ハイバネートを使いたい場合は、スワップ領域のサイズが少なくともシステムの物理メモリのサイズよりも大きいことを確認してください。(Bug:345126) == インストール終了時にCDを取り出す際の I/O エラー == 一部の環境では、インストール終了時にCDを取り出す際に、以下のようなエラーが画面に表示される場合があります: {{{ end_request: I/O error, dev sr0, sector 437628 }}} これらのエラーメッセージは、システムがまだCDの一部のファイルにアクセスしようとしていることを示しており、再起動するために Enterキーを押すことを促すメッセージが目立たなくなる以外の問題はありません。この時点で、トレーからCDを安全に取り外し、Enterキーを押して新規にインストールしたUbuntuを再起動することができます。(Bug:539027) == Desktop CDとNetbook CDではブートオプションが標準で隠されています == Ubuntu 10.04 LTS Desktop CDとNetbook CDは、これまでのバージョンのものと異なり、標準ではユーザーによる操作を必要としない、新しい起動シーケンスが搭載されています。詳細なブートオプションを設定するには、最初の起動画面で何らかのキーを押してください。 == /homeパーティションを個別に設定している場合にインストーラがクラッシュします == {{{migration-assistant}}} のバグにより、homeパーティションを個別に設定している一部のユーザでは、インストールが完全に行われず失敗します。この現象に遭遇してしまった場合、インストーラの最初の画面で「Ubuntuを試してみる」(Try Ubuntu)メニューを選択してLiveセッションを起動し、{{{Alt-F2}}}キーを押して {{{ubiquity --no-migration-assistant}}} と入力してインストーラを起動してください。これにより、 {{{migration-assistant}}} を利用せずにインストーラが実行されます。(Bug:536673) == Desktop CDではDmraidが標準で有効になります == Dmraid "fake raid" デバイスは、Ubuntu 10.04 LTS Desktop CDでそのまますぐに利用することができ、dmraidドライバによって起動時に自動的に認識され、可能であれば有効になります。Ubiquity からも RAIDアレイやRAIDメンバーでないものにインストールすることができるようになりました。 dmraid の自動的な有効化を無効にするには、CDブートメニューで F6 キーを押して "nodmraid" ブートオプションを指定してください。これは、fakeraidのメタデータがディスクに残っている状態でdmraidを有効にしたくない場合や、dmraidによって問題が起こる環境でセットアップを行う際に役立ちます。 == パーティション境界値の変更により、特定のシステムで起動に失敗します == デフォルトではUbuntu 10.04 LTSは、パーティション境界を1 MiB (1048576 bytes)地点から開始します。これにより、近年の新しい設計のディスクの多くや、一部のSSDや、"Advanced Format"を採用し、512byteよりも大きなセクタ設計のディスクなどで、本来の性能を発揮させることができます。しかしながら、ごく一部のシステムでは、旧来の境界を利用する必要があります。これは、かつてのMS-DOS時代において、パーティションの開始位置がシリンダの先頭になければいけない、という制限があったためです。 非常にまれなケースとして、この新しい境界設計が問題を引き起こすことがあります。いくつかのBIOS実装において(Asus P5``P800-MXとAsus P5GZ-MXマザーボードで確認されています)、インストール後にハングアップが発生することが報告されています。これらの環境では、Ubuntuをインストールした後で Windows XP や それ以前のWindows をインストールすることは困難です。Vista 以降の Windowsでは、新しい境界設計との互換性を保つ必要があるので、自主的に更新が行われるかもしれません。いずれにせよ、旧来のシリンダー方式の境界設計を利用したい場合は、起動パラメータに {{{partman/alignment=cylinder}}} を追加した上で、インストーラを起動してください。 == Desktopインストーラが起動時にクラッシュします == 一部のハードウェアにおいて、CDからの起動時に、「インストーラに回復不能なエラーが生じました。デスクトップセッションは起動中であるため、問題の調査や再度インストールを試みることが可能です」というメッセージが出力され、起動に失敗することがあります。このエラーに遭遇した場合は、CDを入れたままシステムを再起動して、最初の起動画面(画面の下にキーボードのアイコンが表示されている画面)で何かのキーを押し、「インストールせずに Ubuntuを試す」を選択してください。この状態で、デスクトップにある「Ubuntu 10.04をインストール」アイコンからインストーラをクリックして、Ubuntuのインストールを開始してください。(Bug:567899) = アップグレード = Ubuntu 9.10 と Ubuntu 8.04 LTS のユーザは、便利な自動プロセスによって Ubuntu 10.04 にアップグレードすることができます。 他の Ubuntu リリースを利用しているユーザは、まず Ubuntu 8.04 LTS または Ubuntu 9.10 にアップグレードした上で、10.04にアップグレードする必要があります。完全なアップグレード方法については http://www.ubuntu.com/getubuntu/upgrading を参照してください。 == GRUB menu.lst: メンテナーのバージョンをインストールするかローカルにあるバージョンを保持するか == GRUBのブートローダ設定ファイルである{{{menu.lst}}}を、ファイルの直接編集や{{{kgrubeditor}}}などのツールで過去に変更していた場合は、アップグレード時に「ローカルにあるmenu.lstのバージョンを保持するか、パッケージメンテナーのバージョンをインストールするか」を尋ねられることがあります。この質問は、そのような変更点を自動的に100%の信頼性を持ってマージできないのと、ユーザが手動で編集したブートローダ設定を、警告なしに上書きしてしまうことを防ぐために行われています。 しかしながら、この選択において、"現在インストールされているローカルバージョンを保持する" を選択した場合は、新規にインストールしたカーネルから起動するための設定が行われません。'''システムが最新であり、セキュリティサポートのあるカーネルで実行されているかを、あなた自身で手動で確認する必要があります。''' ブートローダ設定の変更点を保持したい場合は、以下の手順に従うことをお薦めします: * 尋ねられたら "現在インストールされているローカルバージョンを保持する" を選択してください。 * テキストエディタで {{{/boot/grub/menu.lst}}} を開いてください。 (例: {{{sudo gedit /boot/grub/menu.lst}}}) * コメントされた変数に設定していたカーネルブートオプションのすべての変更点を適用してください。(例: {{{groot}}}, {{{kopt}}}, {{{defoptions}}}) * 他のオペレーティングシステムでは、手動で追加したブートオプションを {{{ ### BEGIN AUTOMAGIC KERNELS LIST }}} の行より上に移動するか {{{ ### END DEBIAN AUTOMAGIC KERNELS LIST }}} の行より下に移動してください。 * ファイルを保存して、コマンドラインで {{{sudo update-grub}}} を実行してください。 * "パッケージメンテナーのバージョンをインストール" を選択してください。 例えば、以下のように "kernel" 行に `i915.modeset=0` というオプションを追加している場合は: {{{ kernel /vmlinuz-2.6.31-14-generic root=UUID=0e7... ro quiet splash i915.modeset=0 }}} {{{kopt}}} に以下のようなオプションを追加してください: {{{ # kopt=root=UUID=0e7... ro i915.modeset=0 }}} アップデートされたバージョンの {{{grub}}} パッケージでは、ヘルプ画面のmenu.lst promptにこの問題についての情報が含まれています。(Bug:470490) == モジュールオプションを使った無線帯域の地域制限の設定はサポートされなくなりました == Ubuntu 10.04では、特定の地域ごとに利用可能な無線帯域を制限するために、無線の規制フレームワーク(CRDA)が有効になっています。これまでにお住まいの地域で利用できる特定のチャンネルのアクセスを許可するために、`/etc/modprobe.d/options.conf`で以下のようなモジュールオプションを設定していた場合、無線機能が全く動作しないかもしれません(訳注:8.10のリリースノートでは、一部の無線ドライバを日本で使う場合、この設定を行うよう[[https://wiki.ubuntu.com/IntrepidReleaseNotes/ja?action=show#Intel%203945%E3%81%A7%E3%81%AFUSA%E3%81%A7%E5%88%A9%E7%94%A8%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E7%84%A1%E7%B7%9ALAN%E3%81%AE%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%8C%E6%9C%89%E5%8A%B9|指示がありました]]): options cfg80211 ieee80211_regdom=JP Ubuntu 9.10へアップグレードする際は、このカーネルモジュールオプションを削除し、代わりに{{{iw reg}}}コマンドを使ってください。 (この変更はUbuntu 9.04で行われました) == ボンディングされたネットワークインタフェースはhotplugスタイルの設定を使用する必要があります == ネットワーク関連の処理がupstartに移行されたので、すべてのネットワークデバイスはhotplug方式で扱われるようになりました。結果として、ボンディングされたインタフェースを利用する場合、ボンディング設定が物理インタフェースの設定ファイルに記載されている場合に限って、ブート時に問題なく起動する状態となります。それ以外の場合、下層の物理インタフェースが利用可能になる前にボンディングされたインタフェースを起動しようとした場合、失敗する可能性があります。 ボンディングインタフェースをhotplugで設定する方法についての例は、ifenslave-2.6 packageパッケージに含まれている/usr/share/doc/ifenslave-2.6/examples/two_hotplug_ethernetを参照してください。 (この変更はUbuntu 9.10で行われました) == Kubuntuには必要のない電源管理パッケージがインストールされたままになっています == Kubuntuをアップグレードした場合、"kde-guidance-powermanager"パッケージや"guidance-power-manager"パッケージがインストールされたままになっているかもしれません。これらはもう必要ないので、削除することができます。 == KubuntuのAkonadiは再起動が必要になります == アドレス帳や他のリソースへのアクセスが禁止されていることで、まれにAkonadiの起動が失敗することがあります。この問題を回避するにはKontactを閉じて再起動を行ってください。(Bug:564263) == XorgのCtrl-Alt-Backspaceは標準で無効化されています == Ubuntu 9.04以降では、Xの再起動を強制的に行う Ctrl-Alt-Backspace キーの組み合わせは、うっかりこのキーを押してしまい誤って再起動してしまう問題を回避するために、標準状態では無効になっています。今回はそれに加えて、Ctrl-Alt-Backspace オプションはXサーバの "DontZap" オプションから置き換わり、Xキーマップ(XKB)オプションとして設定できるようになったため、このオプションをユーザごとに設定できるようになりました。 結果として、Ctrl+Alt+Backspace のショートカットはデスクトップから簡単に有効/無効にすることが可能になっています。 === Ubuntuで Ctrl-Alt-Backspace を有効にする === * "システム"->"設定"->"キーボード" を選択してください。 * "レイアウト" タブを選択して "レイアウトのオプション" ボタンをクリックしてください。 * "X サーバを kill するためのキーシーケンス" を選択して "Control + Alt + Backspace" を有効にしてください。 === Kubuntuで Ctrl-Alt-Backspace を有効にする === * アプリケーションランチャでクリックし "システム設定" を選択してください。 * "国と言語" をクリックしてください。 * "キーボード配列" を選択してください。 * "Enable keyboard layouts" をクリックしてください。(Layoutタブで) * "Advanced" タブを選択してください。そして "Key sequence to kill the X server" を選択し、"Control + Alt + Backspace" を有効にしてください。 詳細な情報については、https://wiki.ubuntu.com/X/Config/DontZap を参照してください。 == アップデートの通知方法が変更されました == Ubuntu 10.04では、GNOMEパネルに通知アイコンを表示する方法ではなく、直接{{{update-manager}}}を起動して、パッケージのアップデートを行います。セキュリティアップデートについては毎日通知されますが、セキュリティに関係ないアップデートについては週に一度の間隔で通知されます。 以前のように、通知アイコンでアップデートの通知を受信したい場合は、以下のコマンドを実行して前の設定に戻すことができます: {{{ gconftool -s --type bool /apps/update-notifier/auto_launch false }}} (この変更はUbuntu 9.04で行われました) == MySQLのアップグレード == Ubuntu 10.04では、標準のMySQLサーバとしてMySQL 5.1が採用されました。しかし、MySQL 5.0もuniverseリポジトリからまだ利用することができます。「update-manager」経由でのアップグレードを実行する際は、MySQL 5.0からMySQL 5.1への移行を正しく扱うことができます。 しかしながら、「dist-upgrade」を使用してはいけません: mysql-server-5.1に置き換わるのではなく、mysql-server-5.0がアップグレードされてしまいます。update-managerによるアップグレードを行う際にMySQL 5.0を残したい場合は、アップグレードを開始する前に mysql-server と mysql-client パッケージを削除しておいてください。 (この変更はUbuntu 9.10で行われました) (訳注:9.04から9.10へのアップグレード時にupdate-managerを使うと、MySQL 5.0から5.1へ正しく移行されます。しかしながら、apt-lineを書き換えてdist-upgradeした場合、MySQL5.0のままになってしまいます) === MySQL Clusterのセットアップ === MySQLで MySQL Cluster エンジン (NDB engine)を利用するよう設定している場合は、mysql-dfsg-5.1 パッケージがMySQL Clusterをサポートしていないため、MySQL 5.1へのアップグレードが'''行われません'''。代わりに、アップデート前に mysql-server と mysql-client を削除し、mysql-server-5.0を残しておく必要があります。update-manager は自動的にこの状況を処理します。MySQL 5.0はuniverseに所属しているため、MySQL 5.1(main所属)パッケージのようにはメンテナンスが行き届かない可能性がある点に注意してください。 == /etc/event.dは、もう利用されません == Ubuntu 10.04 LTSに含まれる {{{upstart}}} では、設定ファイルディレクトリ {{{/etc/event.d}}} が利用されなくなり、代わりに {{{/etc/init}}} が用いられます。{{{/etc/event.d}}} 以下のファイルを修正している場合は、これらのファイルは自動的には移行されません。このディレクトリ以下のファイルを修正している場合は、新しい設定ファイルの記法で修正していた内容を {{{/etc/init}}} ディレクトリ以下に、手動で再適用する必要があります(Bug:402759)。 (この変更はUbuntu 9.10で行われました) == Syslogがアップグレードされました == `sysklogd` パッケージは `rsyslog` パッケージに置き換えられました。`/etc/syslog.conf` にある設定は自動的に `/etc/rsyslog.d/50-default` に移行されます。`/etc/cron.daily/sysklogd` または `/etc/cron.weekly/sysklogd` でログローテーションの設定を変更していた場合は、`/etc/logrotate.d/rsyslog` にある新しい設定を変更する必要があります。追加の注意点として、以前のローテーションの設定では、最初にローテートされたファイルの拡張子として `.0` が使用されていましたが、現在は logrotate を通して `.1` が使用されるようになっています。 (この変更はUbuntu 9.10で行われました) == OpenOffice.orgのレジストリがバージョン3.1.1-14からのアップグレードで破損する可能性があります == Ubuntu 9.10のプレリリース版をインストールしている環境では、システム上にあるOpen``Office.orgのサービスまたはコンポーネントのレジストリファイルが、 Open``Office.org パッケージ バージョン1:3.1.1-14 のバグにより破損してしまう可能性があります。{{{unopkg}}} またはアップグレード後の Open``Office.org のいずれかでセグメンテーション違反が発生した場合は、{{{/var/lib/openoffice/basis3.2/program/}}} と {{{/var/spool/openoffice/uno_packages/cache}}} にあるレジストリファイルを削除し再生成する必要があります。(Bug:546797) == LPIAアーキテクチャ対応は終了しました == 以前のリリースに存在していた{{{lpia}}}アーキテクチャは、Ubuntu 10.04 LTSで終了することになりました。ハードウェアはまだサポートされていますが、{{{lpia}}}としてインストールされたシステムはバックアップした上で、スクラッチから{{{i386}}}または{{{amd64}}}アーキテクチャを利用して再インストールする必要があります。 詳細は[[https://bugs.launchpad.net/bugs/523295|bug 523295]]を参照してください。これには、サポートされていませんが{{{lpia}}}から{{{i386}}}に移行する方法も含まれています。 == Dovecot cmusieveプラグインはsieveに名前が変更されました == dovecotで使われている "cmusieve" プラグインは "sieve" に名前が変更されました。 dovecot設定に以下の設定を行っているユーザは: {{{ mail_plugins = cmusieve }}} を下記のように変更する必要があります: {{{ mail_plugins = sieve }}} = その他の不具合 = == Lucid Alpha 2からアップグレードする際のセキュリティ問題 == Alpha 3より前のバージョンの Lucid をインストールしている場合、{{{libmysqlclient16}}} 7.0.9-1 がインストールされています。このパッケージは Ubuntu archive に誤って追加され、その後撤回されましたが、本来の{{{libmysqlclient16}}}パッケージより新しいバージョン番号であったため、本来のパッケージがアップグレード時に自動的にインストールされません。あなたの Lucid 環境にインストールされているのが公式パッケージであることを確認し、Ubuntu 10.04 LTSのサポート期間にセキュリティサポートを受けるには、{{{sudo apt-get install libmysqlclient16/lucid}}}を必ず実行して指示に従ってください。(Bug:522225) == ext4に切り替える場合は手動でGRUBのアップデートが必要です == `/` もしくは `/boot` のファイルシステムを、ext2やext3からext4に変更する場合は(手順については、[[http://ext4.wiki.kernel.org/index.php/Ext4_Howto#Converting_an_ext3_filesystem_to_ext4|ext4のWiki]]をご覧ください)、Ubuntu 10.04 LTSにアップグレードした後で `grub-install` コマンドを実行して、ブートローダを'''再インストールする必要があります'''。これを行っていない場合、ブートセクタにインストールされているバージョンの GRUB では、ext4 ファイルシステムからカーネルを読み込むことができず、システムの起動に失敗するでしょう。 (訳注:これらの記載はアップグレード時の注意ですが、主に「8.10から9.04、9.10とアップグレードしてきた環境」と「8.04からのアップグレード」を想定しています。クリーンインストールした9.04のGRUBでは ext4 に対応しているため、「クリーンインストールした9.04から9.10へアップグレードした環境」、あるいは「9.10をクリーンインストールした環境」からのアップグレードでは影響を受けません。) == Upstartジョブはchroot環境で実行できません == chroot環境下にあるプロセスはchroot環境の外で動作するupstartと通信できないため、chroot環境では開始できません(Bug:430224)。これは、Upstartがサービススーパーバイザーとして動作し、ジョブを管理する必要があるためです。このことにより、initスクリプトの代わりにupstartジョブを使用するように修正されたいくつかのパッケージは、chroot環境下でのアップグレードに失敗するようになります。ユーザは、chrootで /sbin/initctl が /bin/true を指すよう設定することが推奨されます。chroot環境下で以下のコマンドを実行してください: {{{ dpkg-divert --local --rename --add /sbin/initctl ln -s /bin/true /sbin/initctl }}} == 暗号化パーティションは/etc/fstabに記述しておく必要があります == 起動時に暗号化パーティションを開始するため、{{{/etc/crypttab}}}に設定を行っているユーザは(例えば{{{noauto}}}オプションを使用していない場合)、これらのボリュームのファイルシステムが{{{/etc/fstab}}}に記述されているか確認する必要があります。そうでない場合は、起動時にパスフレーズのプロンプトが表示されるか保証されていません。 == デグレード状態のRAID1を利用していると、例外的なケースではデータ損失が発生します == RAID1のメンバにしたHDD群が、なんらかの理由でデグレード(縮退)状態になった場合、相互にデータを同期せずに動作する状態となります。RAIDの再構成を行った場合、メンバディスク同士のデータの不整合が暗黙で処理されてしまい、データの消失が発生する可能性があります(訳注:RAID1をいわゆる「片肺」状態で片側ずつで動作させた後、それぞれを再度resyncさせようとした場合、どちらのデータが採用されるかは不確定となります)。通常の運用において発生する可能性はほとんどありませんが、RAID1を利用している管理者は、このような状態で動作させないように注意する必要があります。(Bug:557429) == LVMを利用したファイルシステムでは、/etc/fstabでデバイス名で指定する必要があります == 一般的には、{{{/etc/fstab}}} に記載するファイルシステムは、デバイス名の代わりにUUIDを用いて指定するので、常に確実にマウント処理が実行されます。しかしながら、LVMを利用したファイルシステムをマウントする場合は、{{{/etc/fstab}}} にはUUIDではなく、デバイス名で指定することを推奨します。これは、LVMの機能として用意されているスナップショットを生成した場合、同じUUIDを持つ複数のファイルシステムが生成される可能性があるからです。結果として、想定と異なる(スナップショットされた古い)ファイルシステムが起動時にマウントされてしまう可能性があります。(Bug:563902) == ia64, powerpc, sparc環境でLVMを使っていると起動に失敗します == 他のアーキテクチャ向けにはドライバー内蔵のパッケージとなっていますが、モジュールとしてdevice-mapperサポートがビルドされている ia64、powerpc、sparc アーキテクチャ向けのカーネルパッケージでは、ia64/powerpc/sparc環境でLVMを利用していると起動に失敗します。この問題を回避するには、initramfsで下記のコマンドを手動で実行する必要があります: {{{ modprobe dm_mod lvm vgchange -a y }}} この問題は、後でリリースされるカーネルアップデートで処理されます。(Bug:560717) == Avahiは.localドメインが存在する場合は起動できません == mDNS "zeroconf" 標準の実装である{{{avahi-daemon}}}パッケージには、以前は衝突する{{{.local}}} DNSドメインが存在する場合に、実行を防ぐためのチェックが含まれていました。いくつかのISPでは、自身のネットワーク上でこういった{{{.local}}}ドメインを通知していると報告されています。これにより、Ubuntuホストはローカルネットワーク上で通知された名前を見つけることができません。(Bug:327362) Ubuntu 9.10では、avahi-daemonはこのような状況に構わず起動します。 下記のようにすると他の問題を引き起こす可能性がありますが、このように設定されたネットワーク上でmDNSを強制的に使用するには、以下のコマンドを実行してください: {{{ sudo stop avahi-daemon sudo sed -e '/^start/,+1s/^/#/' /etc/init/avahi-daemon.conf }}} == 新しいカーネル・ビデオアーキテクチャでのバグの回避方法 == Ubuntu 10.04 LTSでは、新しいカーネルモード設定 (KMS) 技術が多くの共通したビデオチップセットにおいて標準で有効になっています。これはUbuntuにおけるグラフィックアーキテクチャの大きな一歩ですが、ごく一部の環境ではKMSによって画面出力が正常に動作しなくなったり、まったく動作しなくなることがあります。KMSを無効にする必要がある場合は、{{{nomodeset}}}オプションを使用して起動してください。grubの設定に追加して起動するたびに適用されるよう、この設定を保存することもできます。(GRUB 2の場合: `/etc/default/grub` を編集して `GRUB_CMDLINE_LINUX` に `nomodeset` を追加し、`sudo update-grub` を実行してください。 GRUB 1の場合: `/boot/grub/menu.lst` を編集して `# kopt=` で始まる行に `nomodeset` を追加し、`sudo update-grub` を実行してください。)(Bug:533784, Bug:541501) == Evince PDFビューアは標準と異なるホームディレクトリでは動作しません == GNOMEのドキュメントビューアであるEvinceには、AppArmorのEnforcingプロファイルが含まれるようになりました。これにより、これまでに問題となっているPDFや画像ライブラリのセキュリティ問題からユーザを保護することができ、システムの安全性が大幅に向上します。 ホームディレクトリを標準以外のパスにして使用しているユーザは、/etc/apparmor.d/tunables/homeでホームディレクトリの設定を行う必要があります。詳細は、https://wiki.ubuntu.com/DebuggingApparmor#Adjusting%20Tunables を参照してください。 == GRUB 2のブートメニューではユーザの入力を待ちません == Ubuntu 10.04 LTSに含まれているGRUB 2ブートローダを利用する際に、標準ではユーザの入力を待たずに初期ブートオプションが自動的に読み込まれます。起動プロセスに割り込みを入れるには、ユーザはブートメニューが立ち上がってくるまでShiftキーを押し続けてください。そうすれば、別の起動オプションを選択したり、カーネル引数を設定することができます。(https://help.ubuntu.com/community/Grub2#GRUB%20vs%20GRUB%202) == Ubuntu Serverの起動時出力の方法が変更になりました == 起動画面がPlymouthによって表示されるようになったため、ログインプロンプトが表示されるよりも前のタイミングで出力される各種スクリプト・ジョブの起動時メッセージは tty1 には出力されなくなりました(訳注:tty1 は通常の環境でメインになるコンソールのことです)。その代わり、Ubuntu ServerではAlt +F7 キーを押下することで切り替えられる tty7 へ出力されます。また、すべてのUbuntu環境において、{{{/var/log/boot.log}}} に保存されています。 新しくインストールされたUbuntu 10.04 LTS Serverでは、ブートスプラッシュ画面はデフォルトでは表示されません。これにより、システム管理者は起動時に出力される、システムからの多くの重要な情報を確認することができますが、同時に、ファイルシステムのマウントに失敗した場合にはプロンプトが表示できません。利用者は、{{{/etc/default/grub}}} に {{{splash}}} オプションを追加することで、常にスプラッシュ画面を表示させるように設定できます。{{{mountall}}} 関連のホットキー操作はスプラッシュ画面なしでも動作することが期待されていますが、これらの操作を知る方法がありません。{{{C}}} キーでfsckのキャンセル、{{{M}}} キーでメンテナンスシェルの起動、{{{S}}} キーでマウントできない場所をスキップ、{{{F}}} キーで問題の見つかった領域を fsck で修復を試みます。(Bug:563916) == Ubuntu ServerでLDAP over SSLを使っているとNSSの解決に失敗します == NSSスタック(/etc/nsswitch.conf)中の最初のサービスとして、SSL経由でのLDAPを利用する設定を行っているシステムをアップグレードすると、NSS解決が破損するため、例えば sudo などの`setuid`アプリケーションが動作を停止します。これを回避するには、アップグレードを開始する前に、libnss-ldapの代わりにlibnss-ldapdパッケージに切り替えるか、nscdを利用します。(Bug:423252) == アップグレード時にOpenLDAPが起動に失敗する可能性があります == 一部のシステムで、KarmicまたはLucidのプレリリース版からアップグレードを行う際に、OpenLDAPが "ordered_value_sort failed on attr olcAccess#012" のようなログメッセージを残して起動に失敗する可能性があります。この問題を回避するには、/etc/ldap/slapd.d/cn=config/olcDatabase={-1}frontend.ldif と /etc/ldap/slapd./cn=config/olcDatabase={0}config.ldif ファイルから "olcAccess: to * by dn.exact=cn=localroot,cn=config manage by * break" の行を削除してください。自動的にこの問題を修正するアップデートは、リリース後しばらくしてから利用可能になる予定です。(Bug:571057) == Sun JavaはPartnerリポジトリに移動しました == Ubuntu 10.04 LTSでは、{{{sun-java6}}}パッケージはUbuntuアーカイブのMultiverseセクションに含まれなくなりました。その代わり、{{{openjdk-6}}}を利用することが推奨されています。 プロプライエタリなSun JDK/JREからOpenJDKへの切り替えが不可能な場合は、Canonical Partnerリポジトリから{{{sun-java6}}}パッケージをインストールしてください。コマンドラインで下記のように入力すると、Partnerリポジトリを利用するよう設定することができます: {{{ add-apt-repository "deb http://archive.canonical.com/ lucid partner" }}} == 古いATIグラフィックカードで画面が崩れます == 32MB以下のビデオRAMを搭載した古いATIグラフィックカードでは、ダイレクトレンダリングの画面が崩れる現象が、 例えば、OSD通知ウィンドウなどで現れることがあります。この問題は、xorgの設定の中で 'Render``Accel' を 無効にすれば動くようになる可能性があります。(Bug:426582) これを行うには、以下のコマンドを実行してXorg設定ファイルを作成してください: {{{ sudo service gdm stop }}} コンソールにログインして、次のコマンドを実行します。 {{{ sudo Xorg -configure }}} そして、 'Render``Accel' オプションを以下のようにして追加してください: {{{ Section "Device" ... Driver "radeon" Option "RenderAccel" "off" EndSection }}} 設定後、Xを再起動します。 {{{ sudo service gdm start }}} == nVidiaのベンダ純正ドライバインストーラとは互換性がありません == Ubuntu 10.04 LTSには、改善され統合されたnVidiaバイナリドライバパッケージが含まれています。不幸なことに、これはnVidiaウェブサイトでupstreamに提供されているインストーラとの互換性を犠牲にして成り立っています。 10.04 LTSでnVidiaバイナリビデオドライバを利用したいユーザは、Ubuntuパッケージを利用してインストールする必要があります。システム→システム管理→ハードウェア・ドライバからセットアップしてください。 == Intel 8xx Xのフリーズ/クラッシュ == intelドライバは、特定のi8xxハードウェアにおいてXがフリーズしたりクラッシュします。問題はupstreamで認識されていますが、解決を進めているところです。現在のところ、この問題を回避するにはvesaビデオドライバで起動してください。 より詳しい内容は、http://wiki.ubuntu.com/X/Bugs/Lucidi8xxFreezes を参照してください。 == AbiWordのヘルプドキュメントを開くとフリーズします == UbuntuのAbi``Wordパッケージのバグにより、メニューまたはF1キーを押してヘルプインタフェースを開くと常にハングアップします。このバグが修正されるまでは、Abi``wordでF1キーを押すのを避けてください。(Bug:519541) == Thunderbird 3の Lightning 拡張機能はまだ利用できません == Thunderbird メール/ニュースクライアントがバージョン3にアップグレードされましたが、カレンダー拡張機能である "Lightning" はこのバージョンではまだ利用できません。近日中にバックポートを行う予定です。(Bug:532232) = 日本語環境に限定された注意点ならびに追記 = == 8.04・9.10からのアップグレード時、フォント設定が異常になる == 8.04か9.10からアップグレードを行った場合、次のような現象に遭遇する可能性があります。 * フォントがビットマップを利用して表示される * 漢字の一部が繁体字中国語のものになる このような現象に遭遇した場合、次の操作を行い、古い中国語フォントを削除してください。このフォントは8.04・9.10までの中国語環境・一部のJAVAパッケージ・TeX環境などで必要とされていましたが、10.04ではttf-wqy-microheiによって代替され、不要となっています。 {{{ $ sudo apt-get remove ttf-wqy-zenhei }}} さらに、これまでの環境でttf-wqy-zenheiに含まれるフォントセットを直接指定していた場合(例:Emacsのフォントセット)、ttf-wqy-microheiに含まれるもの(Wen Quan Yi Micro Hei, /usr/share/fonts/truetype/wqy/wqy-microhei.ttc)に置き換えてください。 == OpenOffice.org Impressで太字をレンダリングさせると異常に太くなる == OpenOffice.org Impressで日本語・中国語・韓国語フォントの太字をスライドショーなどで表示させると、文字が異常に太く表示される・文字が二重に表示されるといった問題が発生することがあります。この問題は、ハードウェアアクセラレーションを切る(「ツール」→「オプション」→「表示」→「□ハードウェアアクセラレーションを使う」チェックボックスをオフにする)ことで回避できますが、Ubuntu 10.04では根本的な解決が行われない可能性が非常に高い状況です。 == Nautilusのロケーションフィールドを開く方法 == 以前のUbuntuリリースでは、Nautilusでロケーションフィールド(場所:)を表示させるためにペン型のボタンがありましたが、Ubuntu 10.04では表示されなくなっています。ロケーションフィールドを表示するには、{{{Ctrl+L}}}キーを押すか、Nautilusのメニューより「移動」->「場所...」を選択してください。詳細は(Bug:508632)を参照してください。 == onBoardで日本語キーボード配列に設定していると一部の文字が入力できない == スクリーンキーボードの"onBoard"で日本語キーボード配列に設定していると、アンダースコアとバックスラッシュが入力できない問題があります。この問題は、Ubuntu 10.04では直らない可能性が非常に高くなっています。詳細は(Bug:552425, [[https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/onboard/+bug/552493]])を参照してください。 == ウィンドウのボタン配置が左側に変更になりました == Ubuntu 10.04では、ウィンドウを閉じる・最小化・最大化ボタンはウィンドウの左側に配置されるようになりました。この設定を変更したい場合は、AmbianceやRadiance以外のテーマを利用するか、mwbuttonsパッケージを利用してボタン配置を変更してください。 ただし、Ubuntu 10.10以降ではウィンドウの右上スペース(これまで閉じるボタン他があった場所)に新機能が搭載される予定のため、Ubuntuの標準的な配置では、閉じる他のボタンは左側になる可能性があります。 {{{ wget https://launchpad.net/mwbuttons/trunk/v0.2/+download/mwbuttons -O mwbuttons chmod +x mwbuttons ./mwbuttons }}} == アップグレード時、ATOK X3が無効になるかもしれません == ※この項目は、8.10から9.04へのアップグレードで問題が発生したため、念のため残されています。現状でこの問題に遭遇する可能性は非常に低いと考えられています。 ATOK X3を導入している環境でUbuntu 8.10から9.04にアップグレードする場合、アップグレードの最終段階で行われる「サポートが終了したパッケージの削除」を実行すると、ATOK X3本体やIIIMFなどが誤って削除される現象が確認されています。Ubuntu 9.04から9.10へのアップグレードでは問題の再現性が確認されていませんが、アップグレード操作に注意してください。 ATOK X3が誤って削除された状態で再起動すると、幾つかのアプリケーションは正常に動作しなくなり、数秒でクラッシュする状態に陥ってしまいます。9.04からのアップグレードを行う場合は、「サポートが終了したパッケージの削除」を行わないようにしてください。 すでに「サポートが終了したパッケージの削除」によってATOK X3を削除してしまった場合、[[https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?pid=29406#p29406 | 日本語フォーラムのこの投稿]]のように、コンソール上でim-switchを実行して一時的にIMを切り替え、その上でATOK X3を再インストールしてください。 ※注意:9.10でATOK X3を利用する場合、 http://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=044668 にあるアップデータを適用する必要があります。 == dvipsk-ja パッケージが準備されていません == Ubuntu 10.04のリリース時点では、dvipsk-jaパッケージが準備されていません。TeX/DVI環境を利用しているユーザーで、直接PSファイルを作成する必要がある場合は10.04へのアップグレードを延期するか、仮想環境等を用いて別途TeX/DVI環境を準備してください。 これは、TeXの基盤環境をTeXLive2009ベースのものに移行する途中で、dvipsk-jaが依存するlibkpathseaライブラリの4系から5系への移行が完了していないためです。Ubuntu 10.04のリリース以降に改善のための調整が行われる可能性があります。(Bug:511502) == 手書き入力エンジンが変更になりました(SCIMユーザのみ) == scimにおいて、これまで手書き入力エンジンとしてTomoeが提供されていましたが、Ubuntu 10.04ではTegakiに変更になりました。インストールしたい場合、日本語版セットアップヘルパからscim-tegakiをインストールしてください。起動方法はTomoeと同様です。 Ubuntu 10.10では、IBusで使えるTegakiが提供される予定です。 == Friendly Recovery(リカバリーモード)時、一部の文字が読めない == Ubuntuのリカバリーモードにおいて、一部の文字が■で表示されてしまい、文字を読み取ることができなくなっています(リカバリーモードを起動するには、起動時に「Shift」キーを押してGRUB2メニューを呼び出した後、「(recovery mode)」と書かれたメニューを選択して起動します)。(Bug:573502) このメニューには、本来は以下の内容が記述されています。問題が改善するまで、以下の内容を代わりに利用してください。 {{{ resume 通常起動を再開 clean Try to make free space dpkg 壊れたパッケージを修復 failsafeX Run in failsafe graphic mode grub Update grub bootloader netroot Drop to root shell prompt with networking root rootのシェルプロンプトを起動 <了解> <取り消し> }}} == SHIFT_JISのファイル名を持つzipファイルが展開できません == 新規インストールを行ったLucid環境(またはJapanese RemixのCDでインストールを行った環境)においては、Japanese Remixに含まれるunzipパッケージを利用しても、zipファイルに含まれる「日本語(SHIFT_JIS)の名前をもつファイル」を展開することができません。近日中に行われるunzipパッケージのアップデートにより改善する予定です。(Bug:579116) /* -disable for something error in fact- == アップグレード時にscim関連パッケージが削除される == アップグレードの最終段階で行われる「サポートが終了したパッケージの削除」を実行すると、scimに関連したパッケージが削除されます。日本語Remix環境ではない10.04では、scim関連パッケージは利用できません。 アップグレード後もscimを使い続けたい場合、アップグレードの実施後、システム→システム管理→日本語セットアップ・ヘルパを実行してください。この操作によりリポジトリ情報が追加され、日本語Remix用リポジトリからscim関連パッケージが提供されます。 次に、「scim-anthy scim-bridge-client-gtk」をインストールしてください。その上で、[システム]→[設定]→[システム管理]から[言語サポート]を起動し、「キーボード入力に使うIMシステム」で『scim-bridge』を指定してログアウトしてください。再ログインすると、SCIMが使用できるようになっています。*/