||<>|| = Ubuntu Serverの新機能 = 12.04(コードネーム「Precise Pangolin」)は、デプロイ機能と安定性、そして品質に注力したリリースです。 Ubuntu 12.04は最新版のOpenStackリリース、コードネーム「Essex」とともに提供され、さらに[[https://wiki.ubuntu.com/ServerTeam/MAAS|MAAS]]と呼ばれる新機能を含んでいます。さらに、!CharmStoreにより、JujuのCharmを集中型の管理システムからデプロイできるようになります。また、PPAからテスト用に新技術「[[http://ubuntu.com/cloud/awsome|AWSOME]]」が提供されます。 これらの技術は、Ubuntu Serverを「スケールアウト型コンピューティングにおける最良のOS」として躍進させる原動力となるでしょう。品質もまた、継続的インテグレーションの中で注力された要素の一つです。自動デプロイとテストにより、アップストリームのOpenStackにおけるソースコードの更新に追従し、そして、Amazon EC2のAMIを用い、LucidからPreciseへの更新についても自動テストを行いました。 == OpenStack == ##Not a feature -> * [[http://ubuntuserver.wordpress.com/2012/02/08/704/|OpenStack Continuous Integration]] deployed to automate per-commit and SRU testing of OpenStack on Ubuntu. * [[http://openstack.org/|OpenStack]]プロジェクトはEssexのファイナルリリースまでの間に、次の機能を更新しました。 * /bin/falseをnovaユーザーのデフォルト状態で利用するようになりました(アップグレード時に自動的に行われます)。 * 新しいバイナリパッケージ。イメージの復号にはnova-certを用いるようになり、M2Cryptoは必須要件から削除されました。 * Quantumは、quantumとquantumクライアントパッケージに分割されました。 * Glanceは、新しい設定ファイル構造を採用しました。 * novaパッケージは、nova-rootwrapをデフォルトで利用するようになりました。これにより、より適切なセキュリティレイヤーを構成できます。 * openstackxは、horizonから削除されました。 * ajaxconsoleは削除され、VNCベースのものに変更になりました。 * ex2 admin APIは差k所されました。 * Quantum、Melange、Novaのネットワークモデルが統合されました。 * 多くのOSAPI拡張が追加されました。 * euca-upload-bundleがkeystoneと連携できるようになりました。 * !OpenStackコンポーネントを、Jujuを用いてデプロイできるようになりました。 * [[http://wiki.openstack.org/keystone|Keystone]]がKeystone-lightredux(ブランチ)に更新されました。Keystone-lightはこのサイクルで新たに書き起こされたもので、Oneiric(11.10)で利用されていたアップストリームの実装を置き換えるものです。 * Glanceは、アップグレード後に手動でのデータベースマイグレションが必要になりました。 * OpenStackのデフォルトインストールでは、デフォルトでは「安全なネットワーク」で動かすことを期待しています。多くのコンポーネントはHTTP(非SSL)で通信を行ます。もしセキュリティ的な懸念がある場合は、インストール後の設定変更で変更できます。 == MAAS == * [[https://wiki.ubuntu.com/ServerTeam/MAAS|Metal as a Service]](MAAS)は、クラウド的な作法を物理サーバーに持ち込むものです。これはハードウェアをそのまま用いて、いろいろなサービスを簡単にデプロイし、スケールアップやスケールダウンを動的に行えるようにします。 == AWSOME == * [[http://ubuntu.com/cloud/awsome|AWSOME]] (“Any Web Service over Me”)は、Amazon EC2とほとんど同じIAAS APIをOpenStackにもたらすものです。これにより、AmazonであれOpenStackクラウドであれ区別なく、クラウドサービスを容易にデプロイできるようになります。 == Juju == * Juju [[http://jujucharms.com/charms|CharmStore]] が利用できるようになりました。これにより、ローカルマシンにCharmを配置せずともCharmによるサービスをデプロイできるようになりました。 * [[https://juju.ubuntu.com/docs/subordinate-services.html|Subordinate Services]]により、異なるサービスのunitをひとつのコンテナ上に配置して、互いの情報を共有することができます。 * [[https://juju.ubuntu.com/docs/constraints.html|Machine Constraints]]により、ハードウェアを選択した上で、サービスをデプロイすることができるようになりました。 == Java == * [[http://tomcat.apache.org|Apache Tomcat]] 7.0.26がuniverseに追加されました。一方で、12.04でのサポートバージョンは6.0.35です。 * 12.10では6系に代わって、Tomcat 7がサポートバージョンになる予定です。 * [[http://activemq.apache.org/|Apache ActiveMQ]] 5.5.0がuniverseに追加されました。 * [[http://jenkins-ci.org|Jenkins]] 1.424.6 LTSがuniverseに追加されました。 * [[http://openjdk.java.net/|OpenJDK]] 7 (Oracle Java 7にきわめて近いもの)がuniverseに追加されました。 * 12.10では、OpenJDK 7がデフォルトのJava実装になる予定です。 * [[http://groovy.codehaus.org/|Groovy]] 1.8.6がuniverseに追加されました。 * [[http://www.scala-lang.org/|Scala]] 2.9.1がuniverseに追加されました。 * [[http://clojure.org/|Clojure]] 1.1.0がuniverseに追加されました。 == Virtualisation == * [[http://www.xen.org/|Xen]]が公式サポート対象に追加されました。 * Xenによる仮想化ホスト(dom0)としてUbuntuを実行できます。 * [[http://libvirt.org/|Libvirt]]のXen対応が追加され、libvirtやlibvirtを用いるフロントエンドから各ドメインを管理できます。 * HVMモードによるゲストインストールにおいて、最適化されたparavirtドライバが「そのまま」の状態で動作します。 * [[http://lxc.sourceforge.net/|LXC]]に以下の機能強化を行いました。 * 12.04イメージをそのままコンテナ内でブートできるようになりました。 * AppArmorによる保護により、セキュリティが向上しました。 * lvm-とbtrfs-backedコンテナをサポートするようになりました。 * ubuntu-cloudテンプレートを用いて、容易にUbuntu Cloud Imageをベースにしたコンテナを作ることも可能になりました。 * [[http://www.linux-kvm.org/page/Main_Page|KVM]] (version 1.0)とLibvirtの強化により、以下が追加されます。 * QED (Qemu enhanced disk format)のサポート * AHCIプロトコルのサポート * AMDマシンに加えて、IntelマシンでのNested KVM Guestのサポート * libvirt経由での、suspend/resumeを行うAPIの追加 * libvirtによる、STPとVLANフィルタの追加 * libvirtによる、Bandwidth QoSの追加 * CPUの帯域制限の追加 == File System == * [[http://ceph.newdream.net/|CEPH]]クライアントライブラリであるlibrdb、libradosが追加され、KVM上での利用がサポートされます。 * CIFSがファイルシステムキャッシュをサポートするようになり、性能が強化されました。 * Software RAID(MD)が、バッドブロックマネジメントをサポートするようになりました。 == ARM Support == * [[http://www.open-mpi.org|OpenMPI]] 1.5のARM向けパッケージがuniverseに追加されました。 (Bug:889644) * openmpi 1.5はARMサポートが強化されたものです。これはアップストリームではベータ版であり、既存のopenmpiパッケージを置き換えるものではなく、このバージョンを利用したいユーザーに向けて、openmpi1.5パッケージとして追加されます。 == その他 == * [[http://cloud-images.ubuntu.com/query2|Query2]]が、新しいメタデータサービスとして追加されます。当初はUbuntu Cloud Imageの確認と、その可用性確認のために用います。この新しいメタデータサービスは、十分な情報と、機械的に読み込み可能なJSONフォーマットファイルを提供し、現時点で利用可能なcloud-images.ubuntu.comと、パブリッククラウドで利用可能な公式なUbuntuイメージ(当初はAmazon EC2のみ)の確認に用いられます。 * 新しい[[http://www.zentyal.com/|Zentyal]]パッケージ群がuniverseに追加されました。 * これらのパッケージはUbuntu 11.10で利用できた既存のeboxパッケージ群の''リネーム''版であり、''新しいアップストリームリリース''でもあります。 * [[http://www.resara.org/|Resara]]がuniverseに追加されました。Samba4をベースにした、オープンソースのLinux用ドメインコントローラです。 * acpidがサーバーイメージ・クラウドイメージの双方でデフォルトで導入されるようになりました。 * [[http://www.opscode.com/chef/|Chef]] 0.8.16 (Bug:948437)と[[http://wiki.opscode.com/display/chef/Ohai|Ohai]]パッケージ(Bug:948438) が12.04から!OpsCodeの要請に基づき削除されました。 * [[http://www.eucalyptus.com|Eucalyptus]] 2.0.1 (Bug:953405)は、Eucalyptus社の要望により削除されました。 <> = インストール = == 概要 == Ubuntuの導入は、よりシンプルになる一方で、ディスク設定の選択肢を拡張しています。それぞれの操作の詳細説明を見直し、選択した操作の結果を、より分かりやすく把握できるようにしています。 == ダウンロード == Ubuntu Server 12.04のイメージは、以下のURLにアクセスすることで、近くのサイトからダウンロードすることができます。 * http://www.ubuntu.com/download 以下にもイメージが準備されています。 * http://releases.ubuntu.com/12.04/ (Ubuntu Server) * http://cdimage.ubuntu.com/releases/12.04/ (プリインストール版ARM imageとソース) * http://cdimage.ubuntu.com/netboot/12.04/ (Ubuntu Netboot) == システム要求 == * Ubuntu Server 12.04は、最低でも128MBのメモリを必要とします。 * i386イメージは、最大でも16GBメモリ、そして最大でも8コアの環境で利用することを推奨します(訳注:それを超える場合はamd64イメージを利用してください)。 = アップグレード = == 11.10から12.04 == Ubuntu 11.10サーバー環境をアップグレードする場合、次の手順を用いてください。 1. {{{update-manager-core}}}パッケージをインストールします(まだインストールされていない場合)。 1. {{{sudo do-release-upgrade}}}を実行し、アップグレードツールを起動します。 1. 画面に表示される手順に基づいて作業します。 メモ: サーバーアップグレードはこれまでより安定し、GNU screenを用いて自動的に再アタッチすることで、たとえば回線が落ちたような場合にも作業を継続できるようになりました。 == 10.04から12.04 == たいていの場合、10.04 LTSのユーザーは最初のポイントリリース(7月)を待ってアップグレードした方が良いでしょう。 Ubuntu 10.04 LTSのサーバー環境からのアップグレードは、次の手順で行います。 1. Ubuntu 10.04の最新状態にアップデートします。 1. {{{ sudo apt-get update }}} 1. {{{ sudo apt-get upgrade }}} 1. update-manager-coreをインストールします(まだインストールされていない場合)。 1. {{{ sudo apt-get install update-manager-core }}} 1. /etc/update-manager/release-upgradesを編集し、「Prompt=lts」をセットします。メモ: 最小限の/etc/update-manager/release-upgradesは、次のようになるでしょう。 {{{ [DEFAULT] Prompt=lts }}} 1. アップグレードツールを起動します。 1. {{{ sudo do-release-upgrade -d }}} 1. 画面に表示される手順に基づいて作業します。 アップグレードプロセスが終了すると、再起動が必要になります。このとき、新しいカーネルで起動する必要があります。アップグレードを実施するシステムのコンソールにアクセスする方法がない場合、/boot/grub/menu.lstを編集し、デフォルトで起動するカーネルを12.04のものにする必要があります。この手順を飛ばしてしまうと、10.04 LTSのカーネルで起動し、そのままシステムがハングアップしてしまいます。 注意:Ubuntu Enterpries Cloud環境をアップグレードする場合、10.04に含まれていたEucalyptusは12.04では含まれなくなります。これは、アップグレードパスが存在しないことを意味します。10.04を使い続けるか、あるいはOpenStackベースのUbuntu Cloud Infrastructureに移行することを推奨します。 == 他のリリースからのアップグレード == Ubuntuの他のリリースバージョンを利用している場合、まず11.10にアップグレードしてから12.04にアップグレードしてください。 これら以外のより詳しい12.04に関する情報は、[[Precise upgrade instructions]]を参照してください。 = 既知の問題点 = <> == アプリケーション == * OpenStack: Nova APIはIPv6でLISTENしません(Bug:850443) * Squid: squid(v2)はsquid3パッケージによって置き換えられました。リポジトリに存在するsquidパッケージは、squid3への移行パッケージとして提供され、squid3にアップグレードされます。いくつかの設定オプションがサポートされなくなるため、手動で設定ファイルの書き換え・移行が必要になります。既存のsquid.confは/etc/squid/squid.confにアップグレード後も保存されています。squid 3.1.19のリリースノートを確認し、サポートされているオプションや記法について確認してください。 * http://squidcache.cybermirror.org/squid/squid-3.1.19-RELEASENOTES.html#ss6.1 * ネットワークインターフェースでボンディングを利用しているユーザーは、アップグレード後、ボンディングされたインターフェースが起動時にレースコンディションに陥り、通信できなくなります。これはネットワーク越しのアップグレード時に問題となるでしょう。 (Bug:974218) ## Fill in based on final images. ##= Changes since 11.10 = ## ## * Server Image: * Alternate Images: [[PrecisePangolin/ReleaseNotes/UbuntuDesktop/ServerNew|New Packages]],[[PrecisePangolin/ReleaseNotes/UbuntuDesktop/ServerVersion|Version Changes]],[[PrecisePangolin/ReleaseNotes/UbuntuDesktop/ServerRemoved|Removed Packages]] ## ##= Changes since 10.04 Ubuntu Server LTS = ## ## * ? add in highlights (with links to where more detailed information can be found) ## ##'''TODO Nick/Mark feel free to add summary here, and cross reference the white paper...''' = サポート期間 = * 5年間(Long Term Support)