## rev. 123 ## When adding features to this page, please add credits for the relevant upstream developers where appropriate. ||'''Table of Contents'''<
> <>|| = はじめに = Ubuntu開発者は、オープンソースコミュニティーによって提供される、このすばらしいソフトウェアたちを、最新の状態であなたにお届けするために日々努力を続けています。 === サポート期間 === Ubuntu 14.04 LTSにおいて、以下のフレーバーには5年間のサポートが提供されます。 * Ubuntu Desktop * Ubuntu Server * Ubuntu Core * Kubuntu * Ubuntu Kylin これら以外の公式なフレーバーには、3年間のサポートが提供されます。 === 公式フレーバーのリリースノート === 各公式フレーバーのリリースノートは、[[#公式フレーバー|こちら]] で確認できます。 = Ubuntu 14.04 LTSの入手 = == Ubuntu 14.04 LTSのダウンロード == ISOイメージは、以下からダウンロードできます。お近くのミラーからも入手できるでしょう。 ## <
>'''Note:''' The Ubuntu Desktop images are now bigger than a standard CD, and you should use a USB or DVD for installation. http://releases.ubuntu.com/14.04/ (Ubuntu Desktop and Server) <
> http://cloud-images.ubuntu.com/releases/14.04/release/ (Ubuntu Cloud Server) <
> http://cdimage.ubuntu.com/netboot/14.04/ (Ubuntu Netboot) <
> http://cdimage.ubuntu.com/ubuntu-core/releases/14.04/release/ (Ubuntu Core) <
> http://cdimage.ubuntu.com/edubuntu/releases/14.04/release/ (Edubuntu DVD) <
> http://cdimage.ubuntu.com/kubuntu/releases/14.04/release/ (Kubuntu) <
> http://cdimage.ubuntu.com/lubuntu/releases/14.04/release/ (Lubuntu) <
> http://cdimage.ubuntu.com/ubuntustudio/releases/14.04/release/ (Ubuntu Studio) <
> http://cdimage.ubuntu.com/ubuntu-gnome/releases/14.04/release/ (Ubuntu GNOME) <
> http://cdimage.ubuntu.com/ubuntukylin/releases/14.04/release/ (Ubuntu``Kylin) <
> http://cdimage.ubuntu.com/xubuntu/releases/14.04/release/ (Xubuntu) <
> ##http://cdimage.ubuntu.com/kubuntu-active/releases/14.04/release/ (Kubuntu Active) <
> == Ubuntu 13.10からのアップグレード == デスクトップ環境でUbuntu 13.10からアップグレードするには、次の手順を用います。: * Alt + F2を押してコマンドボックスに"update-manager"と入力します(ダブルクオーテーションは付けません)。 * アップデートマネージャーが開いて、次のように表示されるはずです: 「新しいディストリビューション '14.04 LTS' にアップグレードできます」 * 「アップグレード」をクリックし、画面に表示される指示に従います。 サーバー環境でUbuntu 13.10からアップグレードするには、次の手順を用います。: * インストールされていない場合、{{{update-manager-core}}}パッケージをインストールします。 * コマンド{{{sudo do-release-upgrade}}}を入力してアップグレードツールを起動します。 * 画面に表示される指示に従います。 注意: サーバーのアップグレードではGNU screenを使用しており、通信が切断されてしまった場合などでも自動的に再アタッチします。 Alternate CDからのオフラインでのアップグレードオプションはUbuntu DesktopやUbuntu Serverにはもはや提供されません。公式ミラーや各地の接続可能なミラーの1つへのネットワーク接続があることを確認して上記の指示に従ってください。 = 新機能:14.04 LTS = 詳細は、[[https://blueprints.launchpad.net/ubuntu/trusty/+specs|Trustyのblueprintリスト]]を参照してください。 テストを行い、バグを発見した場合は以下から報告してください。 http://help.ubuntu.com/community/ReportingBugs == アップデートされたパッケージ == 毎回の新しいリリースの場合と同様に、パッケージ(すべての種類のアプリケーションとソフトウェア)は速いペースでアップデートされています。これらのパッケージの多くは、[[http://www.debian.org|Debian]]のunstableブランチから自動的に同期されています。その他のパッケージはUbuntu 14.04 LTS向けに明示的にpullされています。 Ubuntu 14.04 LTSに投入されたすべてのパッケージのリストを見るには、[[https://lists.ubuntu.com/mailman/listinfo/trusty-changes|trusty-changes]]を購読してください。 === Linux kernel 3.13 === Ubuntu 14.04 LTSは[[https://launchpad.net/ubuntu/+source/linux/3.13.0-24.46|3.13.0-24.46 Ubuntu Linux kernel]]を採用しており、これは[[http://www.kernel.org/pub/linux/kernel/v3.x/linux-3.13.9.tar.bz2|v3.13.9 upstream stable Linux kernel]]をベースとしたものです。通常の新機能や修正や改良といったものに加えて、以下の項目は、前のLTSリリース以降でより注目すべきハイライトです。 * ネットワーク - Open vSwitch 2.0.1のサポート(VXLANを含む)、改善されたボンディングのサポート、改善されたブリッジの管理ならびに診断、新しいBufferbloat回避策が含まれています。パケットロスを物ともしない改良されたTCPコネクション管理、それに加えてTCP fastopenならびに改善された耐攻撃性も導入されました。Intel wifi 6K/7Kのサポートや、Mellanox RDMAならびにVXLANをサポートするためのInfinibandスタックのアップデートも導入されました。最後に、ネットワークセキュリティをますます改善するであろうnftablesへの切り替えの第一段階になっています。 * スケジューリング - デフォルトのI/OスケジューラーがCFQからDeadlineに変更されました。 * 熱・電力管理 - 電源管理ならびに効率が引き続き焦点となっており、最新のIntelプロセッサーで最大消費電力を運用・モニタするためのIntel RAPL(Running Average Power Limit)のサポートも含まれています。それに加えて、電力効率を改善するためのIntel PowerClampドライバーも導入されました。また、一部のシステムで良くない挙動が見られたので、デフォルトではintel_pstateを無効にしています。(Bug:1188647) * 仮想化 - XenならびにKVMの大幅な改善と同じく(両方ともにARMをサポート)、VMwareのサポート、KVM 2.0.0(QEMU KVMを含む)、libvirtバージョン1.2.2、Microsoft Hyper-Vハイパーバイザーもフルサポートしました。virtioサブシステムの全般的なパフォーマンスの改善と並んで、コンテナにおけるネームスペースのサポートも導入され、ついに非特権コンテナのサポートもお目見えしました。 * ファイルシステム - Btrfs、XFS、Ext4といったファイルシステムに対して全面的に、パフォーマンスならびにレイテンシが改善されました。Ext4ドライバー経由でのExt2/3のサポートと共に、Btrfs、XFS、Ext4向けにメタデータのチェックサムならびにクォータのサポートの改善も含まれています。 * セキュリティ - AppArmorに対する改善で、よりきめ細かくアプリケーションを制御できるようになりました。以下の、[[https://wiki.ubuntu.com/TrustyTahr/ReleaseNotes#AppArmor|AppArmorの詳細なリリースノート]] を参照してください。Integrity Measurement Architectureも有効になっています。EFIブートのサポートとともに、署名済みカーネルのパッケージアップデートも行われました。 * ハードウェアのサポート - ARM multiplatformのサポートが追加され、複数のハードウェアプラットフォームでブート可能なARMカーネルイメージをビルド可能になりました。それに加えて、ARM64ならびにPowerアーキテクチャーがついに完全にサポートされました。X32 ABIサポート(32-bitポインタでの64-bitモード)も導入されました。Intel Haswellプロセッサー、Lynx Pointチップセットのサポート、Avoton SoCのサポート、Broadwellグラフィックのi915ドライバーでのサポート、AMD KabiniならびにKaveri APUの利用、AMD Sea Islands GPUの利用、ARM64 APM X-Geneプラットフォーム、といったおびただしい量のハードウェアも利用可能になりました。また、Ubuntuカーネルのフレーバーならびにアーキテクチャーは、i386 generic-paeは削除され、armelアーキテクチャのサポートの除去によりクリーンアップされました。 === Python 3.4 === Ubuntu Desktopでは、最終的にPython 2ではなく[[http://docs.python.org/py3k/whatsnew/3.0.html|Python 3]]のみ投入することとしました。Ubuntu 14.04 LTSではこの処理を続けますが、Ubuntu 14.04 LTSリリース向けにすべてのものをPython 3に変換することはできません。 Python 2をベースとする自作プログラムがある場合でも、恐れることはありません!Python 2は、近い将来に引き続き利用できるようになります(`python`パッケージとして)。 しかしながら、将来のバージョンのUbuntuをベストにサポートするには、あなたのコードをPython 3に移植することを検討する必要があります。[[Python/3]]には、この件に関するアドバイスと情報があります。 === AppArmor === AppArmorには、Ubuntu 14.04 LTSにおいて多くの機能が追加されました。特筆すべきは次の点です。 * signal(7)に対する、きめの細かい介入(アクセス制御) * ptrace(2)に対する、きめの細かい介入(アクセス制御) * DBusへの介入機能の強化 * 「Unity上で動作しているアプリケーション」への抽象化した形での制御 * XDGユーザーディレクトリについて、一部のアプリケーションへの対応を追加(dovecot等) * 新機能の導入に伴い、多くのポリシーファイルを更新。また、既存のバグを修正 * 新たに `@{profile_name}` 形式での変数参照を行うことで、ポリシーファイル名を取り込めるように構文を拡張 * Python・Python3パッケージから利用できる!AppArmorライブラリを追加(python-apparmor・python3-apparmor) !AppArmorポリシーが同梱される各パッケージでは、これらの修正を反映する形で更新されています。しかし、ローカルで独自に作成したポリシーファイルへは個別に反映が必要です。たとえばsingalとptraceに関連する更新が該当します。詳細は、`man 5 apparmor.d` を参照してください。 === Oxide === Oxideは、Chromiumブラウザーをベースにした、Webコンテンツ表示エンジンです。Oxideを用いることで、サードパーティーの開発者やUbuntuアーカイブに含まれる各種アプリケーションに対して、LTSの全サポート期間にわたり、高速で安全な最新のブラウザーエンジンをよりよいサポートを提供することができます。Oxide以外の、WebkitをベースにしたWebコンテンツ表示エンジン等も利用可能ですが、それらのメンテンナンスはアップストリームの新しいマイナーバージョンアップデートのみに限られ、たいていのアプリケーション開発者にとってはOxideを利用するのが妥当でしょう。 === Upstart 1.12.1 === Upstartはバージョン1.12.1にアップグレードされました。詳細は、[[TrustyTahr/ReleaseNotes/TechnicalOverviewUpstart|Upstart Technical Overview]]を参照してください。 == Ubuntu Desktop == === Unity === Unityデスクトップは14.04LTSのリリースに向けて洗練されてきました。重要な新機能は次のとおりです。 * High-DPIスクリーンおよびデスクトップスケーリングのサポート * 新しいスクリーンセーバーとロックスクリーンは (訳注: lightdmの) Unity greeterのヴィジュアルデザインに沿うもので、スピードとセキュリティが向上しました * メニューをトップメニューバーではなくウィンドウのタイトルバーに埋め込むためのオプション(「外観」の中にあります) * アプリケーションスプレッド(Super + W)は再設計され、表示されているアプリケーションやウィンドウをフィルターするためにタイプできるようになったなどの新機能が追加されました * 見た目とパフォーマンスの向上した新しいウィンドウ装飾。今やウィンドウコンテンツはリサイズされてもライブでアップデートされます[訳注: 「サイズ変更はウィンドウの内容を表示しながら行える」ということと思われる] * Dash Scopeは今やDash自身の内部のアプリケーションLensから有効・無効にできます == 全般 == Ubuntuデスクトップの他の部分にもたくさんのアップデートがあります。重要な変更は次のとおりです。 * ディレクトリ内のファイルを探しす際、今や、Nautilusは検索を開始する代わりにType-ahead検索を行うのがデフォルトとなりました。 * Unityの下で多くのデフォルトアプリケーションが高度に統合されたメニューバーを再獲得しました * GNOMEのコントロールセンター由来の新しいUbuntu固有の設定アプリケーション === Libreoffice === LibreOfficeオフィススイートは最新で最高のバージョンである4.2.3にアップデートされました。次の新機能を含みます: * 全般 * 新しい[[https://wiki.documentfoundation.org/images/5/5e/UbuntuStartCenter.png|スタートセンター]]はプレビューと最近使用したドキュメントへの容易なアクセスを提供します * 新しい[[http://skyfromme.files.wordpress.com/2014/01/cat.png|フラットアイコンテーマ: sifr]]は apt-get install libreoffice-style-sifr でインストールできます * 最初の[[https://wiki.documentfoundation.org/Development/HiDpi|HiDPI サポート]] * インポートとエクスポートフィルターの改良 * BCP 47 言語タグのサポート * MATE と XFCE ファイルダイアログのネイティブサポート * Writer * 新しいドキュメントテンプレート * テキストフィールドをその場で編集できるように * RTL言語のドキュメント検索 * スペルチェックと変更の記録の統合 * Calc * 近似曲線の強化: 複数の近似曲線、切片の設定、外挿法、多項式、移動平均 * グラフィックカードを用いたOpenCLの高パフォーマンス計算の布石である新しい計算エンジン * シート間を容易に切り替える右クリックコンテキストメニュー * 乱数生成と統計関数 * Webデータにアクセスできる関数(WEBSERVICE, FILTERXML) * 新しい関数: LEFTB, LENB, MIDB, RIGHTB, COVARIANCE.P, COVARIANCE.S, STDEV.P, STDEV.S, VAR.P, VAR.S, BETA.DIST, BETA.INV, BINOM.DIST, BINOM.INV, CONFIDENCE.NORM, CONFIDENCE.T, F.DIST, F.DIST.RT, F.INV, F.INV.RT, F.TEST, EXPON.DIST, HYPGEOM.DIST, POISSON.DIST, WEIBULL.DIST, CHISQ.DIST, CHISQ.DIST.RT, CHISQ.INV, CHISQ.INV.RT,CHISQ.TEST, CRITBINOM LibreOffice 4.2の新機能の全貌は[[https://wiki.documentfoundation.org/ReleaseNotes/4.2/ja|こちら]]にあります。 === Xorg === Xorgディスプレイサーバーおよびドライバーは15.0.1リリースにアップデートされ、mesaは10.1にアップデートされました。 == Ubuntu Server == === OpenStack 2014.1 === Ubuntu 14.04 LTSには、!OpenStack 2014.1 (Icehouse)リリースが含まれます。次の構成コンポーネントがUbuntuの「main」リポジトリに含まれます: * !OpenStack Compute - Nova * !OpenStack Identity - Keystone * !OpenStack Imaging - Glance * !OpenStack Block Storage - Cinder * !OpenStack Networking - Neutron * !OpenStack Object Storage - Swift * !OpenStack Telemetry - Ceilometer * !OpenStack Orchestration - Heat * !OpenStack Dashboard - Horizon !OpenStack CharmによるJujuを用いたデプロイも、Icehouseへの対応のために更新されています。詳細は[[https://wiki.ubuntu.com/TrustyTahr/ReleaseNotes/OpenStackCharms|Charmのリリースノート]]を参照してください。 '''警告''': !OpenStack環境の更新は、簡単な作業ではありません。十分な注意を払って作業を計画し、そしてアップグレード作業そのもののテストも行なってください。作業に必要な内容は、個々の!OpenStack環境ごとに異なります。 !OpenStack 2012.1 (Essex)をUbuntu 12.04で利用していたユーザーは、この2年の間に構成コンポーネントに変化があること、あるいは他のコンポーネントに吸収されていることに注意してください: * Nova Volumeは、Cinderに置き換えられました。 * NeutronがNova Networkの後継として投入されました(Nova Networkは将来削除される予定ですが、現時点では残されています)。 * 設定ファイルのフォーマットがフラグベースから、セクションベースの.iniスタイルに変更されています。したがって、設定ファイルの見直しと更新が必要です。 既存の!OpenStackインストール済み環境において、!OpenStackリリースを順番に適用していく(Folsom→Grizzly→Havana)必要があります。Ubuntu 12.04用の[[https://wiki.ubuntu.com/ServerTeam/CloudArchive|Ubuntu Cloud Archive]]を利用して作業を行なってください。Ubuntu Cloud Archiveには、12.04用のIcehouseも含まれています。環境によっては、Ubuntuとしての14.04への更新を行う前に、まず最初に12.04環境でIcehouseまで更新してからが好ましいこともあるでしょう。 upstreamの[[https://wiki.openstack.org/wiki/ReleaseNotes/|OpenStackのリリースノート]]も合わせて参照し、!OpenStackのリリース間の差異を確認するようにしてください。 === Puppet 3 === Ubuntu 14.04 LTSには、Puppet 3が含まれます。このメジャーバージョン更新は、既存のUbuntu 12.04 LTSに同梱されていたPuppet 2.7.xと非互換の多くの変更を含んでいます。 upstreamの[[http://docs.puppetlabs.com/puppet/3/reference/release_notes.html#upgrade-warning-many-breaking-changes|Puppet 3リリースノート]]を確認し、利用している環境における、互換性のない変更点を把握してください。 === Xen 4.4 === Ubuntu 14.04 LTSには Xen 4.4が含まれます。前回のリリースからは明確な更新が含まれるアップグレードとなります。なかでも注目は、Xenハイパーバイザーはx86アーキテクチャで32ビットのみ対応のCPUを、サポートしなくなったことです(64ビットのハイパーバイザーの上で動作する32ビットのDom 0はまだサポートされます)。ハイパーバイザーは自動的に64ビットバージョンにアップグレードされます(Dom 0を変更する必要はありません)。アップグレード __前__ に、お使いのホストが64ビットに対応しているか確認してください。 また、XM (xend) management stackはXen 4.1以来、推奨されておらず、次のバージョンのXen (4.5)で削除される予定です。従って、すべてのユーザーは新しいxl toolstakの使用を開始することを強くおすすめします。このため、デフォルトのtoolstackの設定(/etc/default/xen) はxlに変更されています。 通常の設定ファイルのフォーマットはほぼ同じですが、設定ファイル内の Python の使用のみはもはや [[http://wiki.xenproject.org/wiki/MigrationGuideToXen4.1%2B#Toolstack_upgrade_notes|サポートされません]]。また、xendに管理され、異なる(sxpr)フォーマットで保管されているドメインはマイグレートする必要があります。 Xen-4.4にアップグレードする際、自動的に xend に管理されているドメインをxenおよび libvirt 設定ファイルへのマイグレートが試みられます。しかし、多くの依存関係のため、過半数の場合で失敗します。そのため、アップグレードが行われ、ホストが新しいXenハイパーバイザーを開始した際には、 xen設定ファイルへのマイグレーションは "sudo /usr/lib/xen-4.4/bin/xen-migrate-xend-managed-domains" を呼び出すことで開始できます。その結果として生成される設定ファイルは/etc/xenに書きだされますが、使用する前に再確認すべきです。 同様に、 libvertをマシンの管理に使用している場合、xendが管理するドメインは "sudo libvirt-migrate-xend-managed-domains" を呼び出すことで、 libvirtの XML 定義にマイグレートすることができます。この結果として生成される定義も使用する前に(virt-managerかvirsh、あるいは/etc/libvirt/libxlの中を調べて)再確認すべきです。 一度、新しい仮想マシン設定が機能した後は、古い設定(/var/lib/xend/domains/)を削除することを推奨します。安全上の理由から、これは自動的には行われません。 === Ceph 0.79 === Ubuntu 14.04 LTSにはCeph 0.79が含まれます。このバージョンは過渡期的なもので、Upstreamで0.80がリリースされ次第、「Firefly」安定版リリースに置き換わる予定です。このリリースのCephには、コールドストレージと階層プーリングにおける、効率的なデータ削除機能が含まれています。これらのアップグレードついての詳細は、[[http://ceph.com/docs/master/release-notes/|Cephのリリースノート]]を参照してください。 === Qemu 2.0.0 === Ubuntu 14.04 LTSにはQemu 2.0.0が含まれます。仮想ハードウェアの互換性問題のため、12.04 LTSで作成した仮想マシンを、14.04 LTS環境のQEMU上にライブマイグレーションすることはできません。これはまた、12.04 LTS上で取得した仮想マシンのスナップショットを14.04 LTS上ではリストアできないことを意味します。メモリスナップショットのリストアは可能です。また、13.10で作成した仮想マシンを14.04 LTS上へマイグレーションすることは可能です。 ユーザーエミュレーションによるarm64アーキテクチャのサポートが追加されました。また、armhf・arm64環境における、KVMによる高速化支援を適用した仮想マシンも利用できます。 12.04から14.04では、pc-1.0というマシンタイプに対するデフォルトのVmwareのVGAメモリサイズが減少しました。デスクトップイメージを使用していて、低いグラフィックスモードである場合、新しいマシンタイプ、例えば、pc-1.2 pc-i440fx-1.7に切り替えると問題が解決するはずです。 === Open vSwitch 2.0.1 === Ubuntu 14.04 LTSにはOpen vSwitch 2.0.1が含まれます。Upstreamの[[https://github.com/openvswitch/ovs/blob/branch-2.0/NEWS|リリースノート]]を参照して、今回のリリースに含まれる機能と詳細を確認してください。 注意: openvswitch-datapath-dkmsパッケージは、14.04 LTSでデフォルトで利用されるLinux 3.13カーネルと互換性がありません。3.13カーネルに含まれる非DKMSモジュールは、基本的にopenvswitch-datapath-dkmsと同等の機能を持っているため、これを代わりに利用することになるでしょう(ただし、実験的機能であるLISPトンネリングは含まれません)。 === Libvirt 1.2.2 === Ubuntu 14.04 LTSにはLibvirt 1.2.2が含まれます。このバージョンは、CephとXen 4.4をフルサポートしています。 === LXC 1.0 === Ubuntu 14.04 LTSには、新たにリリースされたLXC 1.0が含まれます。このバージョンでは完全な非特権コンテナのサポートに加えて、より柔軟なseccompポリシー言語による設定、btrfs/overlayfs/LVM/ZFSバックストアを用いたコンテナの高速クローン、Python 3.0・Go・Ruby・Lua・C言語によるAPIバインディングと、SELinuxサポートが追加されています。 === MAAS 1.5 === Ubuntu 14.04 LTS には[[http://maas.ubuntu.com/docs1.5/|MAAS version 1.5]]が含まれます。バグフィックスや小さな改善に加え、version 1.5には次のような大きな変更点があります。 * [[http://maas.ubuntu.com/docs1.5/networks.html#networks|Advanced Networking]]: MAAS環境では、単一のクラスタにおいて複数のマネージドネットワークインターフェースをサポートし、複数VLANに対応するようになりました。 * [[http://maas.ubuntu.com/docs1.5/physical-zones.html|Zones]]: ゾーン(Zone)はノードのグルーピングに用いられる単位です。このグルーピングは、デプロイ時の制約条件として利用できます。 * [[http://maas.ubuntu.com/docs1.5/hardware-enablement-kernels.html|Hardware Enablement Kernels]]: MAASがUbuntuのリリースに含まれるデフォルトカーネル以外をサポートするようになりました。この機能は登録・コミッション・デプロイで利用でき、[[Hardware Enablement Kernels|Kernel/LTSEnablementStack]]で提供されるカーネルを用いることを主眼としています。 [[http://maas.ubuntu.com/docs1.5/changelog.html|MAASのchangelog]]を参照し、より詳細な情報を確認してください。 === Juju 1.18.1 === Ubuntu 14.04 LTSには、Jujuの最新版が含まれます。JujuはUbuntuのサービスオーケストレーションツールです。[[https://juju.ubuntu.com/docs/reference-release-notes.html|Jujuのリリースノート]]を参照し、より詳細な情報を確認してください。 また、既存のJuju 1.16.6環境では、次のコマンドを実行することで1.18.1にアップグレードできます。 {{{ juju upgrade-juju }}} === strongSwan === Ubuntu 14.04 LTSでは、strongSwanによるIPsecを公式にサポートします。strongSwanは[[http://www.strongswan.org/|高機能で現代的なIPSecソリューション]]です。ipsec-tools(これまでのUbuntuでサポートされていたIPSecツール)は、14.04 LTSからはコミュニティサポートに切り替えられ、公式サポートを受け続けるには、strongSwanにマイグレートすることが推奨されます。より詳細な情報は、[[https://help.ubuntu.com/community/strongSwan|このページ]]を参照してください。 === MySQL === Ubuntu 14.04 LTSは、MySQL 5.5の公式サポートを継続して提供します。また、コミュニティーサポートが提供されるパッケージとして、次の3つの選択肢を提供します。 * MariaDB 5.5 - MySQL 5.5からそのまま移行可能なソフトウェア * Percona XtraDB Cluster 5.5 - Galeraベースのアクティブ/アクティブ構成のMySQLソリューション * MySQL 5.6 - Oracle MySQLの次のリリース MySQL 5.6へのアップグレードは自動的な一方向プロセスですが、ダウングレードは手動で行います - 方法の詳細については [[http://dev.mysql.com/doc/refman/5.6/en/downgrading-to-previous-series.html|upstream documentation]] を参照してください。 === Apache 2.4 === Ubuntu 14.04 LTSはApache 2.4を含みます。Ubuntu 12.04 LTSのApache 2.2からのメジャーバージョンアップグレードとなります、ユーザーは、パッケージに含まれる [[http://sources.debian.net/src/apache2/2.4.9-1/debian/apache2.NEWS|upgrade notes]] とアップストリームの [[http://httpd.apache.org/docs/2.4/upgrading.html|upgrading]] ドキュメントに注意してください。 === PHP 5.5 === PHPは5.5にアップデートされます。前のLTSで利用可能な5.3からのメジャーアップグレードとなります。アップストリームはこのアップデートでいくつかの非互換を導入しており、プロダクション環境をアップグレードする前にテストを行うことを推奨しています。詳細は [[http://php.net/manual/en/migration55.changes.php|PHP migration guide]] を参照してください。 ライセンスの問題によりDebianは、[[https://bugs.debian.org/cgi-bin/bugreport.cgi?bug=692613|Debian bug 692613]] でPHPが提供するJSONモジュールを外し、互換性のあるモジュールに置きかえました。UbuntuはデフォルトではDebianに追随します。従って、最初に13.10にもたらされたこの変更を、14.04 LTSでも採用します。アップグレードプロセスは自動でこの新しいモジュールをインストールします。[[https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/php-json/+bug/1287726|bug 1287726]] で境界条件における非互換が主張されているため、テストの実施を推奨します。 == Ubuntu Touch == 多岐にわたる Ubuntu 14.04 リリースの努力の一部として、 Ubuntu Touch チームは熱心なユーザーや開発者に最新で最も優れたタッチ体験を提供できることを誇りに思います。 Ubuntu Touch のリリースはまだサポートされていないリリースですが、比較的「安定した」ビルドをより広い人々に提供し、我々がハイスピードでこの夏の後半に市場に出すというマイルストーンに向かいながら、テストとフィードバックを得ることは重要なことだと考えています。さらに、プロダクトの質はまだまだですが、このイメージは2013年10月の最初のリリースと比べると多くの点で大きなステップとなっています。そのため、お使いの携帯電話やタブレットでこれを楽しんでいただけると幸いです。 === デバイス === このマイルストーンのため、ビルドの提供されるデバイスの中にタブレットを追加しました。ビルドが利用できるデバイスの一覧は次のとおりです。 * Nexus 4 Phone (mako) * Nexus 7 (2013) Tablet (flo) * Nexus 10 Tablet (manta) 残念ながら、以前はメンテナンスされていたビルドのあったいくつかのプラットフォームのサポートを断念せねばなりません。というのも、今年の後半に市場に繰り出す際にサポートしなければならないものに近い少数のモバイルハードウェアにエンジニアリングチームはフォーカスし続ける必要があるからです。次のデバイスはビルドの作成をやめました。 * Galaxy Nexus Phone (maguro) * Nexus 7 (2012) Tablet (grouper) === インストールとアップデートの方法 === 14.04のリリースイメージは、「stable」チャンネルを通じて提供しています。これらのデバイスに対するUbuntu Touchのインストール方法は、 https://wiki.ubuntu.com/Touch/Install に記載しています。公式にサポートされているデバイスに最新の安定版イメージを使用しているのであれば、システムアップデートを使って更新することも可能です。 === 新機能 === ==== タブレットとスマートフォンがサポート対象です ==== 今回のバージョンの特徴の一つとして、タブレットのような十分にスクリーンサイズが大きな環境では、サイドステージが使用されます。これによりスマートフォン向けのアプリケーションをサイドステージに表示したり、メインステージとサイドステージを切り替えることができます。多くのコアアプリケーションが、新機能や不具合修正に加えて、さまざまなフォームファクターやスクリーンサイズへ対応しています。 ==== スコープとホーム画面を刷新しました ==== ホーム画面とスコープが刷新され、以前に比べてより良く、とても魅力的な機能になっています。ユーザーは検索とその結果がより正確になるよう個々のスコープをオン・オフできるようになりましたし、デザインチームと開発チームが主要なUIを提供すべく詳細に渡って注力してきたことがわかるでしょう。ぜひ試してみてください! ==== WebappはOxideエンジンを使うようになりました ==== Webアプリケーションは、OxideエンジンというV8 JavaScriptエンジンとChromiumのレンダリング機能を備えた新しいウェブコンテナーを用いて起動するようになりました。これにより、ウェブは以前よりも高速になっています。日々のウェブ体験を楽しいものにするために、ブラウザーもまた同じ技術を使っています。 ==== 基盤部分はUbuntuの最新版とAndroid 4.4、Qt 5.2を使っています ==== Ubuntuの新しいリリースに伴うコア部分の更新に加えて、UIツールキットを新しいV4 JavaScriptエンジンを搭載したQt 5.2に更新し、より新しいAndroidデバイスをサポートするために基盤部分をAndroid 4.4に更新しました。 ==== 開発者向けの便利な機能を追加しました ==== 開発者向けに、新しいレイアウトフレームワークと、タブライクなタイトルの刷新を行いました。新しくリリースされたSDKを使うことでこれらのフレームワークを導入できます。さらに、Ubuntuデスクトップ上でアプリケーションやコアシステムを開発するために、エミュレーターを使用できるようになりました。 ==== その他にも ==== 上記のような機能だけでなく、数多くの改善も行われています。いくつかをピックアップしますと: * 複数のSIMカードと同時通話のサポート * MirとQtを使った描画の最適化 * メモリーを使い切らないように、アプリのライフサイクル機能の導入 * ジオロケーションのサポート * 初回起動時の通知システム * カレンダーや連絡先の同期 * 新しいシステムイメージが利用可能になったときのような、システムイベントの通知機能 もちろん、これらは氷山の一角です。ぜひ自分自身で試して、体験してみてください。あなたのフィードバックや不具合報告を待っています! === 既知の注意事項および問題点 === これは、インストールまたはUbuntu 13.10からのアップグレードを試してみたいユーザーには知っておいてほしい問題のリストです。 * 14.04のインストール中にシステムアップグレードダイアログは13.10を表示します。しかし、アップグレード後には期待通りに14.04ベースのUbuntu Touchになります。 (Bug:1308980) * インストールされている13.10から14.04にアップグレードすると、言語設定が失われます。ワークアラウンドは単純にアップグレード後に設定ダイアログを開いて、お好みの選択に変更し直すことです。 (Bug:1308888) * インストールされている13.10から14.04にアップグレードすると、クラッシュレポート・診断設定が失われます。ワークアラウンドは単純にアップグレード後に設定ダイアログを開いて、お好みの選択に変更し直すことです。 (Bug:1308917) * 音楽およびアラームのようなイベントはデバイスのスリープが長すぎる場合にはトリガーしません。 (Bug:1292306) * 新しいScopeではUIの反応が低下しています。大部分はリリース直前に修正しましたが、まだ気づく程度のパフォーマンスへの影響があります。 (Bug:1297197) === Ubuntu Touch チームに連絡を取る === 詳しい情報および貢献 * 技術的な議論は http://launchpad.net/~ubuntu-phone * リアルタイムチャットは http://webchat.freenode.net/?channels=ubuntu-touch * 貢献するには http://wiki.ubuntu.com/Touch/Contribute * 疑問が出たら http://askubuntu.com/questions/ask?tags=ubuntu-touch * 携帯電話のためのアプリを開発するには http://developer.ubuntu.com <
> = 既知の問題 = 予想されたことではありますが、このリリースプロセスの段階でも、ユーザーが Ubuntu 14.04 のこのリリースで踏み込んでしまうような重要な既知のバグが存在します。この点(および、いくらかのワークアラウンド)について知っていることをここにドキュメントしてまとめましたので、これらのバグを報告するのに時間を費やす必要はありません。 == 起動、インストール、インストール後の動作 == * デスクトップイメージのインストーラーは、既存の暗号化 (LUKS) ボリュームをアンロックできません。もし、パーティショニング作業で、既に存在する暗号化ボリュームを対象にしなければならないのであれば、"Try Ubuntu without installing"(「インストールせずにUbuntuを試してみる」) を選択してライブセッションで起動してください。そして、暗号化されたボリュームを開き(例: UnityのLauncherから対象ボリュームのアイコンをクリックする)、表示されるプロンプトに暗号化解除のパスワードを入力してください。その後、それらを閉じ、ubiquityコマンドを実行してインストールを開始してください (Bug:1066480) * インストーラーを用いてアップグレードや再インストールを行う際、既存のシステムに暗号化スワップが存在すると、その領域の再利用に失敗します。このとき警告は表示されるものの、インストールそのものは完了させることができます。インストールされたシステムには有効なスワップ領域が存在せず、ユーザーは改めて手動でスワップ領域を作成する必要があります。次のドキュメントを確認し、スワップの追加と有効化の手順を確認してください https://help.ubuntu.com/community/SwapFaq (Bug:1066342) * インストール時、対象システムのメモリ搭載量が極端に少ない場合、インストーラーの起動や終了時に、一切エラー表示がないにも関わらず処理が完了しないことがあります。このようなシステムでは、インストール前にスワップ領域を作成しておくことが推奨されます。次のドキュメントを確認し、スワップの追加と有効化の手順を確認してください https://help.ubuntu.com/community/SwapFaq (Bug: 1172161) * まれに 'Install Type' 画面の 'Next' ボタンが動作しない場合があります。ほとんどの場合、'Back' をクリックしてもう一度試行することで解決することが期待できます (Bug:1172572) * 非英語の言語を選択していても、キーボードは英語US配列に、タイムゾーンはUTCにセットされた状態でライブセッションが開始してしまいます (Bug:1297234) * 言語選択のときにミャンマー語を選択するとインストーラーがクラッシュします (Bug:1303516) * OEMモードで、エンドユーザーが非英語言語を選択すると言語パックがインストールされず、インストールされてない旨の通知もありません (Bug:1307983) 追加の言語をインストールするには「システム設定 -> 言語サポート」を開くと、言語サポートツールが不足している言語パックのインストールを提案します == アップグレード == * システムがインストーラー経由で以前のリリースからアップグレードされる場合、ユーザーは再度、認証情報を入力する必要があります。ユーザーのホームディレクトリが暗号化されていて、アップグレード前のシステムのパスワードと異なるパスワードの場合、アップグレードは成功しますが、ユーザーはログインできません (Bug:1308530) * 12.04 LTS を 14.04 LTS にアップグレード中にパッケージ tex-common の設定に失敗します (Bug:1308338) == 電源管理 == * システムによっては蓋を開くと susupend/resume failure message が表示されて kerneloops が起こります (Bug:1054732) == デスクトップ == * パスワードプロンプトがスクリーンに表示されている間に、Unityがコンピューターをロックする場合、ロックスクリーンがパスワードの入力を受けつけようとしません (Bug:1305586) * 「パスワードと鍵」(seahorse) インターフェース (gnome-keyring エージェントを使用する) で設定された SSH および GPG 鍵は使用に失敗する場合があります (Bug:1271591) * まれに、UnityのDashがアプリケーションをまったく表示しない(または検索しない)場合があります (Bug:1308037) == マイグレーション == == グラフィックとディスプレイ == == ネットワーク == * ローカルのネームサーバーパッケージとの接続性向上のため、 Network``Manager は今や、それ自身のコントロールするローカルのネームサーバープロセスに対し、 127.0.0.1 に代えて 127.0.1.1 というIPアドレスを割り当てます。システムの `/etc/resolv.conf` が存在しない、または、デフォルトでインストールされる `../run/resolvconf/resolv.conf` へのシンボリックリンクではなくスタティックファイルである場合、 Network``Manager のコントロールするネームサーバーの利用を続けるには、管理者はこのスタティックファイルを更新する必要があります。 == AppArmor == * !AppArmor 2.8.95 apparmor-utilsの主要なツールはメンテナンス性向上のため書きなおされました。これによってそれらのサポートが向上し、修正も前進した一方、現在、CLIツールのaa-genprofおよびaa-logprofにはいくつかのバグ(Bug:1294797, Bug:1296218)が含まれていて、これらはユーティリティに影響します。これらのバグはリリース前ないしはSRUで修正されるべきです。このタイミングでポリシーを手動で開発することをおすすめします。 == カーネル == * Bug:1265885 - Synaptic のタッチパッドのサポートが不十分です。14.04リリースにおけるワークアラウンドは、i2c_hidドライバーをblacklistに加えることです。より新しいhid-rmiドライバーがアップストリームにマージされる予定で、改善されたサポートを提供します (Bug:1305522を参照)。現在、このドライバのプロダクションクオリティーと、14.04カーネルアップデートの際にこのドライバーの提供が実現可能かどうかを調査中です。 * Bug:1308761 - AppArmorが大量の警告メッセージをログに出力します。現在パッチが作成されており、Trustyの最初のカーネルSRU (stable release update)でこの問題は解決されます。 * Bug:1292467 - 高い解像度を持つ外部モニタを接続して起動した時、古いグラフィックスカードを持つラップトップ (特にネットブッククラス)で、グラフィックスのパフォーマンスが貧弱になります。理由は、ディスプレイ2面を合わせた幅がある閾値 (典型的には2048ピクセル) を超えた時に、(Intel 945GSEのような) グラフィックカード が、アクセラレートされた3Dグラフィックスをサポートできないことにあります。適切なワークアラウンドはバグを参照してください。 ##EndTrustyReleaseBugs '''上記以外の既知の不具合については、LaunchpadのTrusty Tahr [[https://bugs.launchpad.net/ubuntu/trusty/+bugs|バグトラッカー]] をご覧ください。''' = 日本語翻訳版独自の記述 = == IBus 1.5.5 == IBusは1.5.5に更新され、新たにプロパティパネルという機能が実装されました。 == プロパティパネル(Ubuntu GNOMEを除く) == カーソル付近に、その時点の入力モードなどとツール起動ボタンを表示するプロパティパネルが表示されるようになりました。 これで現在半角入力なのか全角入力なのかわからないということがなくなり、使いやすくなりました。 == indicator-keyboard(Ubuntu) == indicator-keyboardも強化され、各変換エンジンの入力モードなどとツール起動ボタンが表示されるようになりました。 ##== IBus以外のインプットメソッドを使用する場合の注意点(Ubuntu/Ubuntu GNOME) == ##必要なパッケージをインストールしたあと、次のコマンドを実行してください。これでGNOME/Unityとの統合が無効になります。 ##{{{ ##$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.keyboard active false ##}}} ##IBusに戻す場合は、次のコマンドを実行してください。 ##{{{ ##$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.keyboard active true ##}}} == im-config == im-configの仕様変更により、IBusとFcitxが同時にインストールされている場合(かつ手動で設定を変更していない場合)、Fcitxが優先して起動するようになりました。 == Fcitx == Fcitxを、以前のIBusと似た使い勝手にしたい場合に参考になる[[https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/JapaneseEnvironment/Fcitx|wikiページ]]がありますので、必要に応じて参照ください。 == im-setup-helper == IBus・Fcitxに関わる機能として、Japanese Teamのリポジトリに、im-setup-helperというパッケージがあります。日本語Remixでは初期状態でインストールされています。これにはふたつの設定ツールが含まれています。<
> ひとつめの設定ツールがmozc-setup-helperです。これは13.04の日本語Remixの「デフォルトでMozcが利用できる」という設定を14.04環境で実現するための簡単な設定ツールです。Unity Dashから[Mozcセットアップヘルパー]を検索して実行してください。<
> また、FcitxとIBusを同時にインストールした状態でIBusを使用したい場合でも、Mozcセットアップヘルパーを実行してください。<
> すべての環境でうまく動作するとは限らないため(日本語キーボードだけでしか動作しないのは仕様です)、不具合を見つけた場合は[[https://lists.ubuntu.com/mailman/listinfo/ubuntu-jp|ubuntu-jpメーリングリスト]]に報告してください。<
> もうひとつの設定ツールがfcitx-setup-helperです。IBusの代わりに利用できるFcitxを簡単に利用するためのツールです。Unity Dashから[Fcitxセットアップヘルパー]を検索して実行してください。Fcitxの動作に必要なパッケージを表示する機能と、必要なパッケージが全てインストールされた状態で、IBusからFcitxに切り替える設定を行うことができます。特にKubuntu環境では、Fcitxと設定ツールが対応しており、IBusよりもオススメです。 == IBusの削除(Xubuntu/Ubuntu Studio) == IBusは影響力の高いバグ(Bug:1284635)により削除されました。詳しくはXubuntu/Ubuntu Studioのリリースノートを参照ください。<
> ただしそれだと日本語環境では使い物にならないため、IBus関連とFcitx関連とim-setup-helperをインストールするメタパッケージを作成しました。 {{{ $ sudo add-apt-repository ppa:japanese-testers/ppa $ sudo apt-get update $ sudo apt-get install xubuntu-desktop-ja }}} を実行したあと、一度ログアウトして再ログインするとFcitxが起動します。IBusを使用したい場合は、前述のMozcセットアップヘルパーを実行してください。 <
> = 公式フレーバー = 公式フレーバーの各リリースノートは、以下のリンクで参照できます: * Edubuntu [[https://wiki.ubuntu.com/TrustyTahr/ReleaseNotes/Edubuntu/]] * Kubuntu [[https://wiki.ubuntu.com/TrustyTahr/ReleaseNotes/Kubuntu/]] * Lubuntu [[https://wiki.ubuntu.com/TrustyTahr/ReleaseNotes/Lubuntu]] * Mythbuntu [[https://wiki.ubuntu.com/TrustyTahr/ReleaseNotes/Mythbuntu]] * Ubuntu GNOME [[https://wiki.ubuntu.com/TrustyTahr/ReleaseNotes/Ja/UbuntuGNOME]] * Ubuntu Kylin [[https://wiki.ubuntu.com/TrustyTahr/ReleaseNotes/Kylin]] * Ubuntu Studio [[https://wiki.ubuntu.com/TrustyTahr/ReleaseNotes/Ja/UbuntuStudio]] * Xubuntu [[https://wiki.ubuntu.com/TrustyTahr/ReleaseNotes/Ja/Xubuntu]] <
> = より詳しい情報 = === バグレポート === あなたのコメントやバグレポート、レポートへのコメント・パッチの投稿・提案は、バグの修正や将来のリリース品質の改善につながります。[[http://help.ubuntu.com/community/ReportingBugs|ツールを用いてバグを報告してください]]。 バグの修正を通じて貢献したいのであれば、[[http://wiki.ubuntu.com/BugSquad|Bug Squad]] ページが役に立つでしょう。 === Ubuntuに参加するには === Ubuntuを支援したいのであれば、以下の支援できる方法の一覧に目を通してみてください。 http://www.ubuntu.com/community/get-involved === Ubuntuに関して === Ubuntuに関するより詳しい情報は、[[http://www.ubuntu.com|UbuntuのWebサイト]]や[[http://wiki.ubuntu.com|Ubuntu wiki]]を確認してください。 Ubuntuの開発に関するアナウンスを受け取るには、Ubuntu-devel-announceメーリングリストを購読してください。 http://lists.ubuntu.com/mailman/listinfo/ubuntu-devel-announce