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イントロダクション

このリリースノートには、 Ubuntu 18.10 (Cosmic Cuttlefish) のリリース概要とUbuntu 18.10やそのフレーバーに関する既知の不具合を記述しています。

サポート期間

Ubuntu 18.10は2019年7月までサポートされます。長期サポートが必要な場合は、Ubuntu 18.04 LTSの利用を推奨します。

公式フレーバーのリリースノート

公式フレーバーのリリースノートはこちらで確認できます。


Ubunt 18.10を入手する

Ubuntu 18.10をダウンロードする

インストールイメージは、次のURLからダウンロードできます。お近くのミラーサイトからも入手できるでしょう。

インストールイメージのダウンロードサイト:

http://releases.ubuntu.com/18.10/ (Ubuntu Desktop and Server)
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntu/releases/18.10/release/ (Less Popular Ubuntu Images)
http://cloud-images.ubuntu.com/daily/server/cosmic/current/ (Ubuntu Cloud Images)
http://cdimage.ubuntu.com/netboot/18.10/ (Ubuntu Netboot)
http://cdimage.ubuntu.com/kubuntu/releases/18.10/release/ (Kubuntu)
http://cdimage.ubuntu.com/lubuntu/releases/18.10/release/ (Lubuntu and Lubuntu Alternate)
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntu-budgie/releases/18.10/release/ (Ubuntu Budgie)
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntukylin/releases/18.10/release/ (Ubuntu Kylin)
https://ubuntu-mate.org/download/ (Ubuntu MATE)
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntustudio/releases/18.10/release/ (Ubuntu Studio)
http://cdimage.ubuntu.com/xubuntu/releases/18.10/release/ (Xubuntu)

日本のミラーサイト:

http://jp.releases.ubuntu.com/18.10/ (Ubuntu Desktop and Server)

Ubuntu 18.04 LTSからのアップグレード

デスクトップ環境でのアップグレード手順は次のとおりです:

サーバー環境でアップグレードするには、次の手順を用います:

注意: サーバーのアップグレードではGNU screenを使用しており、通信が切断されてしまった場合などでも自動的に再アタッチします。

Ubuntu DeskotpおよびUbuntu Serverのオフラインでのアップグレードオプションはありません。公式ミラーや各地の接続可能なミラーのいずれかにネットワーク接続できることを確認して、上記の指示に従ってください。

i386環境でのアップグレード

i386アーキテクチャーのユーザーは、Ubuntu 18.10へアップグレードできません。i386アーキテクチャーは現在サポートの終了について検討中であり、すでにリリースされているものより短いサポート期間のそれに移行するべきではないからです。


18.10 の新機能

アップデートされたパッケージ

(訳注: 以下、絵文字が使用されていますが、これは原文でも使用されていたものです)

OpenSSL 1.1.1 🔒

TLSプロトコルを用いたセキュア通信ライブラリであるOpenSSLは長期サポートシリーズである1.1.1へとアップグレードされました。最近承認された標準規格であるTLSv1.3をサポートしています。Ubuntu 18.10では、複数のクライアントとサーバーアプリケーションが標準でTLSv1.3を有効化していますし、次のリリースまでにはさらに多くのアプリケーションが有効化される予定です。OpenSSLの古いシリーズである1.0.2も引き続き利用可能ではありますが、次のUbuntuリリースで削除される見込みです。

Ubuntuプロジェクトとしては、Ubunu 18.04 LTSにもOpen SSL 1.1.1をバックポートし、OpenSSL 1.1.0を置き換えるべく現在評価しているところです。 Bug 1797386 🤞

Linux kernel 🐧

Ubuntu 18.04 は 4.18 ベースの Linux カーネルを同梱しています。AMD Radeon RX Vega Mグラフィックスプロセッサのサポートや、Raspberry Pi 3B/3B+の完全なサポート、Qualcomm Snapdragon 845のサポート、USB 3.2やType-Cの大きな改善、Intel Cannonlakeグラフィックスのサポート、省電力機能の大幅な改善、Skylake XサーバーのP-Stateドライバのサポート、POWERアーキテクチャにおけるMemory Protection Keysのサポート、KVMにおけるAMD Secure Encypted Virtualizationのサポート、IBM Z上でのShared Memory Commonucations RDMA/DMA(SMC-R/D)、Open for Business(OFB)、zcryptの有効化、さらに18.04 LTSで使われたv4.15カーネル以降のさまざまな改善が取り込まれています。

ツールチェインの更新 🛠️

Ubuntu 18.10では、アップストリームによるリリースをはじめとしたツールチェインの更新を行っています:glibc 2.28、☕ OpenJDK 11、boost 1.67、rustc 1.28、and updated GCC 8.2、デフォルトとして🐍 python 3.6.7、python 3.7.1もサポートしています、💎 ruby 2.5.1、php 7.2.10、🐪 perl 5.26. 2、golang 1.10.4。 POWERツールチェインには、ARMターゲット向けクロスコンパイルが可能になる新機能が追加されました。

Ubuntuデスクトップ

デスクトップ関連の更新

Ubuntu 18.10は最新のGNOME 3.30を採用しています。このリリースではパフォーマンスの改善や新機能が含まれています。

Firefox 63.0とLibreOffice 6.1.2はそれぞれ最新のリリースが最初からインストールされています。

新デスクトップテーマ「Yaru」

デスクトップテーマ「Yaru」は、力強さと軽妙さを備え、はっきりと改善・修正されてきました。GNOME v3.20のデスクトップに見事に統合され、セマンティックカラーを徹底して使用することでユーザビリティが向上しています。

Ubuntuサーバー

qemu

QEMU は2.12リリースにアップデートされました。

Bionicからの大きな変更点についてはChangeLogを確認してください。

従来通り、以前のバージョンからの移行もサポートされています。アップグレードの際はマシンタイプのアップグレードの実施が常に推奨されており、これにより最新バージョンでの多くの改善や修正のすべての恩恵をゲストは受けることができます。

libvirt

libvirtはバージョン4.6にアップデートされました。Bionicで採用されていたバージョン4.0からの変更点の詳細は、開発元の変更履歴を確認してください。

多くの変更点の中でも、libvirt-qemuプロファイルにおいてローカル固有のAppArmorプロファイルの取り込みが簡単になった点はおそらく管理者にとって好ましいことでしょう。これにより将来的なアップグレード時に設定ファイルの差分が発生する心配をすることなく、特殊なデバイスやパスへの設定が上書きできます。

dpdk

UbuntuにはDPDKの最新の安定版リリースである17.11.xが含まれています。最新の(安定でない)バージョンである18.08はDPDKの下流のプロジェクト(Openvswitchなど)との互換性問題により、選ばれませんでした。

詳細はリリースノートを確認してください。

Open vSwitch

Open vSwitchは2.10にアップデートされました。

詳細はリリースノートを確認してください。

cloud-init

バージョンが18.4にアップデートされました。特筆すべき新機能は次のとおりです:

curtin

バージョンが18.1.59に更新されました。注意すべき新機能は次のとおりです:

s390x

IBM ZとLinuxONE / s390x固有の(18.04からの)改善点は次のとおりです:

既知の問題

予想される通り、あらゆるリリースと同じように、今回のUbuntu 18.10のリリースにもユーザーが陥りそうな重大な既知の不具合がいくつか存在します。現時点で判明している不具合(およびいくつかの回避策)をここに記録しておきます。これらの不具合については、再度報告する必要はありません。

デスクトップ


公式フレーバー

公式フレーバーの各リリースノートは、以下のリンクで参照できます:


より詳しい情報

バグレポート

あなたのコメントやバグレポート、レポートへのコメント・パッチの投稿・提案は、バグの修正や将来のリリース品質の改善につながります。ツールを用いてバグを報告してください

バグの修正を通じて貢献したいのであれば、Bug Squadページが役に立つでしょう。

Ubuntuに参加するには

Ubuntuを支援したいのであれば、以下の支援できる方法の一覧に目を通してみてください。

Ubuntuに関して

Ubuntuに関するより詳しい情報は、UbuntuのWebサイトUbuntu wikiを確認してください。

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CosmicCuttlefish/ReleaseNotes/Ja (last edited 2018-12-06 13:26:14 by hito)