Contents

  1. Jammy Jellyfish リリースノート
  2. イントロダクション
    1. サポート期間
  3. Ubuntu 22.04 LTS を入手する
    1. Ubuntu 22.04 LTS をダウンロードする
  4. Ubuntu 21.10からアップグレードする
  5. 22.04 LTS の新機能
    1. アップデートされたパッケージ
    2. Linux カーネル 🐧
      1. NFSマウントでUDPが無効化されました
    3. ツールチェインの更新 🛠️
    4. systemd v249.11
    5. OpenSSL 3.0
    6. セキュリティの改善 🔒
    7. Ubuntu Desktop
      1. GNOME 👣
      2. アプリケーションの更新
      3. サブシステムの更新
    8. Ubuntu Server
      1. Ubuntu HA/Clustering
      2. コンテナーランタイム
      3. Ruby 3.0
      4. PHPはデフォルトでバージョン8.1.2になりました
      5. OpenLDAP 2.5.x シリーズ
      6. BIND 9.18
      7. Apacheは2.4.48から2.4.52に更新しました
      8. PostgreSQL 14
      9. Django 3.2.12
      10. MySQL 8.0
      11. NFS サーバー
      12. Samba サーバー
      13. Quaggaのfrrへの置き換え
      14. Chronyによる時刻同期
      15. 仮想化
      16. Squid
      17. cloud-init
      18. ubuntu-advantage-tools
      19. Ubuntu Server Main Promotions
      20. LXDは新しい5.0 LTSバージョンに更新されました
      21. Ceph
      22. OpenStack
      23. needrestartとunattended動作
      24. 段階的アップデート
    9. プラットフォーム
      1. クラウドイメージ ☁
      2. Raspberry Pi 🍓
      3. arm64
      4. ppc64el
      5. s390x
      6. RISC-V
      7. UEFIとBIOSブート
  6. 既知の問題
    1. Linux カーネル
    2. セキュリティ
    3. システム
    4. Ubuntuデスクトップ
    5. Ubuntu Server
    6. プラットフォーム
      1. クラウドイメージ
      2. Raspberry Pi
      3. s390x
  7. 日本語環境独自の記述
  8. 公式フレーバー
  9. より詳しい情報
      1. バグレポート
      2. Ubuntuに参加するには
      3. Ubuntuに関して

Jammy Jellyfish リリースノート

イントロダクション

このリリースノートには、Ubuntu 22.04 LTS (Jammy Jellyfish) のリリース概要と Ubuntu 22.04 LTS とそのフレーバーに関する既知の不具合を記述しています。

サポート期間

Ubuntu Desktop、Ubuntu Server、Ubuntu Cloud、Ubuntu Coreのメンテナンスアップデートは 2027年4月 まで5年間サポートされます。そのほかすべてのフレーバーは3年間サポートされます。追加のセキュリティサポートはESM (Extended Security Maintenance) が利用できます。

Ubuntu 22.04 LTS を入手する

Ubuntu 22.04 LTS をダウンロードする

イメージはお近くのミラーサイトからもダウンロードできるでしょう。

ISO およびフラッシュ可能なイメージはこちらからダウンロードできます:

Ubuntu 21.10からアップグレードする

デスクトップ環境でのアップグレード手順は次のとおりです:

サーバー環境でアップグレードするには、次の手順を用います:

注意:サーバーのアップグレードでは GNU screen を使用しており、通信が切断されてしまった場合などでも自動的に再アタッチします。

Ubuntu デスクトップおよび Ubuntu サーバーのオフラインでのアップグレードオプションはありません。公式ミラーや、各地の接続可能なミラーのいずれかにネットワーク接続できることを確認して、上記の指示に従ってください。

22.04 LTS の新機能

アップデートされたパッケージ

Linux カーネル 🐧

Ubuntu 22.04 LTSはプロダクト毎に最適化されたカーネルを提供します:

追加の最適化や認定されたカーネルフレーバーは、Ubuntu 22.04 LTSで間もなく利用可能になります。

NFSマウントでUDPが無効化されました

Ubuntu 20.10 ("Groovy Gorilla")から、カーネルオプションである CONFIG_NFS_DISABLE_UDP_SUPPORT=y が設定され、NFSのバージョンにかかわらずNFSマウントでUDPの利用が無効化されました。

実際に、udp が設定されると以下のエラーが発生します:

$ sudo mount f1:/storage /mnt -o udp
mount.nfs: an incorrect mount option was specified

ツールチェインの更新 🛠️

GCCは11.2.0リリース、binutilsは2.38、そしてglibcは2.35に更新されました。🐍 Pythonは3.10.4、🐫 Perlは5.34.0が含まれています。LLVMはデフォルトでバージョン14に、golangはバージョン1.18.xに、rustcはバージョン1.58となりました。

OpenJDK 11に加え、OpenJDK 18が提供されるようになりました(ただし、パッケージのビルドには利用できません)。

💎 Ruby はv2.7.4からv3.0に更新しました。

systemd v249.11

initシステムは、LTS向けの堅実な .11パッチレベルを使用したsystemd v249に更新しました。個別の機能に関するより詳細な情報はupstreamのchangelogをご確認ください。Ubuntu デスクトップフレーバーでは、デフォルトでユーザスペースでのOOMDサービスを有効にし、systemd-oomdパッケージを提供しています。これは、システムの過負荷やカーネルのOOM killer起動が必要になるのを回避するためのものです。OOMDの状態は oomctl を使って確認することができます。

OpenSSL 3.0

OpenSSLライブラリを新しいバージョン3.0にアップグレードしました。これによって、移行ガイドで詳しく説明されているように、デフォルトで多くのレガシーアルゴリズムが無効になります。特に、ハッシュアルゴリズムとしてSHA1またはMD5を使用する証明書は、デフォルトのセキュリティレベルでは無効になりました。

Upstreamで非推奨となっているのに加えて、Ubuntu 20.04(Focal Fossa)以降、デフォルトのセキュリティレベル2ではバージョン1.2未満の(D)TLSプロトコルが無効になっていることに注意してください。

新しいバージョンはAPIを更新し、古いABIを提供されなくなったことから、libssl1.1に依存するサードパーティパッケージは、再構築してlibssl3に依存する必要があります。

セキュリティの改善 🔒

nftablesは現在、ファイアウォールのデフォルトのバックエンドです。システム上のすべてのアプリケーションは、従来の xtables バックエンド、もしくは新しい nftables バックエンドのどちらを使用するかに同意する必要があります。Bug 1968608は、役に立つかもしれないいくつかの背景を提供しています。Dockerは、新しいnftablesバックエンドに対応できていない可能性があります

ssh-rsaOpenSSHではデフォルトで無効になりました。必要であれば、選択的に再び有効にする方法については、bug 1961833をご覧ください。SSH経由でリモートからシステムをアップグレードする場合は、アップグレード後もアクセスを維持するためこの内容に依存していないかどうかを確認しておく必要があります。

scp には -s コマンドラインオプションがあり、リモートファイル名を処理する際に scpモードではなく、sftpモードを使用します。この新しく、より安全な動作は最終的にデフォルトとなる予定です。

Ubuntu Desktop

GNOME 👣

アプリケーションの更新

サブシステムの更新

Ubuntu Server

Ubuntu HA/Clustering

Corosync

いくつかの新しい機能を含むバージョン3.16に更新されました:

すべての変更一覧は、upstreamのリリースノートを参照してください。

Pacemaker

いくつかの新しい機能を含むバージョン2.1.2に更新されました:

すべての変更一覧は、upstreamのリリースノートを参照してください。

Ubuntu Focal 20.04のバージョンとの注目すべき違いは、デフォルトの構成ファイルでノード名がnode1として定義されなくなったことです。現在はuname-nの出力がデフォルトのノード名として使用されています。

Resource agents

バージョン4.7.0に更新されました。Ubuntu Focal 20.04からの変更の一覧はこちらを確認してください。

エージェントはresource-agents-baseとresource-agents-extraの2つのパッケージに分割されました。resource-agents-baseパッケージには、Ubuntu Serverチームによってキュレーションされたエージェントが含まれています。これは、自動テストが継続的インテグレーションシステムで実行され、エージェントの品質が保証されています。resource-agentsパッケージは、resource-agents-baseとresource-agents-extraの両方に依存するメタパッケージになりました。resource-agentsパッケージは、将来のリリースで削除されることに注意し、このパッケージに依存しないことをお勧めします。

Fence agents

バージョン4.7.1に更新されました。

エージェントはfence-agents-baseとfence-agents-extraの2つのパッケージに分割されました。fence-agents-baseパッケージには、Ubuntu Serverチームによってキュレーションされたエージェントが含まれています。これは、自動テストが継続的インテグレーションシステムで実行され、エージェントの品質が保証されています。fence-agentsパッケージは、fence-agents-baseとfence-agents-extraの両方に依存するメタパッケージになりました。fence-agents-baseパッケージは、将来のリリースで削除されることに注意し、このパッケージに依存しないことをお勧めします。

コンテナーランタイム

containerd

バージョン1.5.9に更新されました。いくつかの興味深い変更があります:

すべての変更一覧は、upstreamのリリースノートを参照してください。

runc

バージョン1.1.0に更新されました。upstreamのリリースノートでもわかるように、多くの改良やバグフィックスがあります。アップグレードに影響を与える可能性のあるいくつかの非推奨と削除項目を以下に記します:

非推奨

削除

Ruby 3.0

デフォルトのRubyインタープリターはバージョン3.0に更新されました。このバージョンのゴールは、パフォーマンス、並行性、および型定義です。クールな機能と改善点の概要については、Ruby 3.0リリースアナウンスを確認してみてください。

以前のUbuntuのリリース(Ubuntu Focal 20.04以降)からのユーザーは、Ruby 2.7から3.0に移行します。この場合Ruby2.7のリリースアナウンスも役立つ可能性があります。覚えておくべき重要なことは、次のライブラリがRubyにバンドルされなくなったことです:

これらのライブラリが必要な場合は、個別でインストールを行ってください。

アプリケーションをRuby 3.0に移行するときは、Ruby 3.0リリースアナウンスのその他の注目すべき 2.7 からの変更点に注意してください。

PHPはデフォルトでバージョン8.1.2になりました

PHP 8.1には、多くの新機能が含まれています: 列挙型は、特定の値の集合に制限されたカスタム型を定義ができ、constsを利用することに似ていますが、より優れた型チェックができるようになります。Readonlyプロパティは、初期化後に値が変更されることを防ぎます。第一級(First-class) callable構文を使用すると、静的分析をPHPコードで実行するのが簡単になり、Closuresなどの無名関数を作成できます。交差型を使用すると、複数の型の制約を満たす必要がある関数パラメーターを指定できます: 共用体型がA|B型の関係を表現するのと同じように、交差型はA&B型を表現できるようになりました。ファイバー(Fibers)、finalクラス制約、never return値、明示的な8進数表記、新しい内部初期化子の使用など、他の多くの新機能により、より厳密で表現豊かなPHPのコードを書けるようになりました。

PHP 8.1はパフォーマンスにも大きな注目があり、PHP 8.0と比較してSymfony Demoテストでは23%、WordPressでは3.5%の高速化を実現しています。PHP 8.1に含まれるパフォーマンス関連の機能には、継承キャッシュ、高速なクラス名解決、timelib、ext/date、SPLファイルシステムイテレーター、シリアル化/非シリアル化、および頻繁に使用されるいくつかの内部関数に対してのさまざまな最適化が含まれています。

PHP 7.4のユーザーは、バージョン8でいくつかの非推奨の機能が削除され、アップグレード時にアプリケーションに適切な変更を加える準備をする必要があることに注意してください。

OpenLDAP 2.5.x シリーズ

Ubuntu Focal 20.04 から更新する場合、Ubuntu Jammy 22.04 で新しいOpenLDAPのメジャーリリースであるバージョン2.5.11に出会うしょう。このリリースでは、いくつかの変更や新機能、非推奨/削除が行われます。アップグレードの過程で注意すべき点を、網羅的でないリストで紹介します:

特定の状況では、インストール後のスクリプトが現在のインストールを新しいフォーマットに 正常に移行できない 可能性があります(たとえば、BDB/HDBなどの古いバックエンドを使用している場合)。この場合、失敗が通知され、slapd サーバーは (再)起動しません ので、データを移行してサービスを起動するために手動で対処する必要があります。より詳しい情報はREADME.Debian ファイル (/usr/share/doc/slapd/ 配下にあります)を確認してください。

BIND 9.18

BIND 9はバージョン 9.18.1に更新されました。この新しいバージョンには以下の内容が含まれます

旧バージョンからアップグレードされるユーザーは、以下の変更点にご注意ください:

Apacheは2.4.48から2.4.52に更新しました

PostgreSQL 14

PostgreSQLはバージョン14.2に更新しました。

この更新は、以下を含む、多くの新機能や機能強化が含まれています:

これらや機能強化やバグフィックスの長い一覧は、v14v14.1v14.2 のリリースノートに記載されています。

Django 3.2.12

Django が以前のLTSバージョンである2.2から、新しいLTSバージョンである3.2に更新されました。

この更新では、以下のような多くの新機能やバグ修正が含まれています:

旧バージョンからアップグレードするユーザーは、以下の後方互換性に注意する必要があります:

以下の内容に変更が加えられています:

追加情報として、特に以前のv2.2 LTSからv3.2 LTSへのアップグレードについては、Djangoプロジェクトの3.2のリリースノートだけでなく、3.13.0、そしてUbuntu 22.04に含まれる3.2.12までの各種マイナーリリースも確認してみてください。

MySQL 8.0

MySQLは、Focal FossaやImpish Indriと同じように、バージョン8.0.28に更新されました。 このバージョンには次の機能が含まれます:

8.0.28 upstreamのリリースノートで詳細な情報を得ることができます。

NFS サーバー

NFSサーバー・クライアントパッケージが最新のupstreamバージョンに更新されました。

NFSサービスは設定を /etc/nfs.conf/etc/nfs.conf.d/*.conf から読み取るようになりました。いずれもINI形式の設定ファイルで、各セクションはそれぞれのデーモンやNFSサービスの視点から分離されています。以前の /etc/defaults/nfs-* 設定ファイルはそのまま残されていますが、利用はされません。

アップグレードにおいて、パッケージに含まれていた /etc/default/nfs-* ファイル群に変更が加えられていた場合、自動的に変換スクリプトが実行されます。このスクリプトは /usr/share/nfs-common/nfsconvert.py で、設定されたオプションを /etc/defaults/nfs-* から読み取り、/etc/nfs.conf.d/local.conf を生成します。このファイルは /etc/nfs.confのデフォルト値を上書きする形で動作します。

変換スクリプトがなんらかの理由でfailした場合、パッケージのインストールやアップグレードも失敗します。また、こうした事態は本来解決されるべきものです。事象に遭遇した場合は、お手数ですがLaunchpad上で`nfs-utils` のバグとして報告してください

nfsconf(8) と名付けられた新ツールを用いることで、実際の設定値を /etc/nfs.conf/etc/nfs.conf.d/*.conf からクエリすることができます。

Samba サーバー

Sambaは4.15.5に更新されており、いくつかの注目すべき変更がもたらされています。upstreamのリリースノートで詳細を確認できます。ここでは一部だけを取り上げます:

Quaggaのfrrへの置き換え

quagga はUbuntu 22.04では削除され、FRRouting (frr, https://frrouting.org/) で置き換えられました。

Chronyによる時刻同期

Chronyはバージョン4.2に更新されました。次の機能を含みます。

仮想化

いつものように、リリースノートには幾つかの大きな、そしてより注目されるべき変更点だけが掲載されますが、それらの下に隠れたパッケージにも多くの変更が加えられています。ここに記載されているものに留まらない全貌を把握するためには、それぞれのパッケージのchangelogやupstreamのリリースノートを参照してください。

qemu

Qemuはv6.2.0に更新され、大小取り混ぜた多くの変更が加えられています。このバージョンには次のものが含まれます:

libvirt

Ubuntu 22.04では、通常リリースのlibvirtバージョンv8.0.0を採用しています。次の機能が含まれます:

virt-manager

virt-manager の新バージョン4.0.0は、おおむね1.5年にわたって新バージョンがリリースされていなかった中での最新版です。次の機能を含みます:

dpdk

upstreamのDPDKの年次リリース周期に合わせる形で、Ubuntu 22.04では最新のDPDK LTS 21.11が利用されています。

このバージョンには新しいデバイスドライバーが含まれ、いくつかの修正と最適化が行われています。こちらにある巨大なリリースノートはあくまで21.11そのものについてだけで、Ubuntu 21.10に含まれていたDPDK LTS 20.11からの差分にすぎません。以前の21.02, 21.0521.08についても参照する必要があるかもしれません。

openvswitch

openvswitchの新バージョン2.17.0がUbuntu 22.04に採用されています。通常のアップデートと、次の変化を含みます。

swtpm

swtpmlibtpms パッケージと同じようにUbuntu 22.04では利用でき、また、サポートされます。

swtpm はTPMエミュレーターをlibtpmsとは異なるフロントエンドインターフェースとともにサポートします。TPMエミュレーターはソケットインターフェース(TCP/IPとunix)を持ち、Linux CUSEインターフェースを複数のネイティブ/dev/vtpm*デバイス作成のために保持します。

一般的な swtpm のユースケースは、仮想マシンの仮想TPMとして用いることと、コンテナでの利用です。 この機能は、TPMサポートを必須とするゲストオペレーションシステムにおいて非常に重要になります。

詳細はupstreamのwikiを確認してください。

Squid

cloud-init

バージョン22.1のcloud-initが22.04, 21.10, 20.04と18.04に投入されました。

直近のLTSリリースからの、特に大きな変更点は次の通りです:

ubuntu-advantage-tools

Ubuntu-advantage-toolsのバージョン27.8がJammyとともにリリースされました。

この開発サイクルでの特筆すべき機能強化は次の通りです:

Ubuntu Server Main Promotions

Ubuntu Server 22.04 LTSにおいて、以下のパッケージがmainに含まれるようになりました(promotionしました):

LXDは新しい5.0 LTSバージョンに更新されました

5.0 LTSは、特にクラスター環境で動作している場合、LXDの能力が大幅に向上しています。LXD 4.0との比較において、仮想マシンは実質的にコンテナと同等の機能となり、多くのネットワークオプション、クラスタリング、そしてプロジェクト機能が追加されました。

以下のようないくつかの重要な変更が含まれています:

追加の詳細と、完全なChangelogはこちらにあります。

Ceph

Ubuntu 22.04は最新リリース候補である、Ceph Quincyリリースが含まれています。

CephコミュニティによってQuincyがリリースされると、Cephパッケージはstable release updateとして更新される予定です。

OpenStack

Ubuntu 22.04には、最新のOpenStackリリースであるYogaが含まれており、以下のコンポーネントが含まれています:

OpenStackのこのリリースにおける全ての詳細は、OpenStack Yoga リリースノートを参照してください。

OpenStack YogaはUbuntu 20.04 LTSユーザー向けにUbuntu Cloud Archive経由でも提供されます。

警告: OpenStackデプロイメントをアップグレードすることは重要なプロセスであり、各OpenStackデプロイメント固有のアップグレード手順を計画し、テストを行うよう注意する必要があります。

Jujuを使用してUbuntu OpenStackをデプロイする方法の詳細な情報は、OpenStack Charm リリースノートを必ずお読みください。

needrestartとunattended動作

needrestartは、21.04で初めてデフォルトでインストールされ、Ubuntu 22.04で引き続いて機能します。これは、依存関係にあるサービスがセキュリティアップデートを受けた際に、正しく再起動されることを保証するためのものです。

デフォルトでは、再起動が必要であると判断された場合、パッケージのアップグレード後にneedrestartがプロンプトを表示します。この動作を抑制するには、通常どおりDEBIAN_FRONTEND=noninteractiveを設定できます。その後、needrestart はその後 "list only mode" にフォールバックします。この際、再起動するか、needrestart -raを呼び出してサービスを再起動する必要があります。

段階的アップデート

21.04のAPTから段階的アップデート(phased update)を反映するようになりました。詳しくはPhased updates in APT 21.04スレッドをご覧ください。

プラットフォーム

クラウドイメージ ☁

AWS

Oracle

Raspberry Pi 🍓

arm64

Ubuntu 22.04 LTSは、Azure、AWS、Oracle Cloudなど多くのパブリッククラウドのARM上で利用可能です。

Ubuntu 22.04 LTSは、ARM64上のNVIDIAドライバーのlinux-restricted-modulesを追加しました。ARM64のユーザーは、ubuntu-driversツールを使って、Ubuntu ArchiveからNVIDIAドライバーをインストールし、設定できるようになりました。

64Kページをサポートを含むlinux-generic-64kカーネルフレーバーが、GA LTSカーネルとして利用可能になりました。これは20.10リリースで初めて導入され、20.04.2 LTSからはHWEカーネルとして利用可能です。

ppc64el

22.04 LTS から、IBM POWER向けUbuntu Server(little endian) は '--with-cpu=power9'を使用して、POWER9プロセッサ用にコンパイルされるようになりました(bug 1930086)。 そのため、Ubuntu Server 22.04 LTSは、POWER8システム上では命令セット要件が異なるため、実行、インストール、起動すらできなくなりました。 しかし、Ubuntu Server 20.04 LTSは、少なくとも2025年4月のベースサポート終了までの数年間は、Power8システムで使用することができます。 現在Power8上でUbuntu Serverを運用しているユーザーは、'do-release-upgrade'を使用して22.04 LTSにアップグレードすることができません。このシステムでは明確に壊れてしまうためです(bug 1960255)。 また、Ubuntu Server 22.04 LTSは、公式にPOWER10をサポートする最初のUbuntuリリースとなります。

s390x

Ubuntu Server 20.04 LTS(IBM ZおよびLinuxONE向け)から、最小アーキテクチャレベルセットがz13(およびLinuxONE Rockhopper/Emperor)に引き上げられました。これは、Ubuntu Server 22.04 LTSにも適用され、本日(22.04リリース日)時点で稼働中のすべての新しいハードウェアもサポート対象に含まれます。将来のハードウェアのサポートは後に追加される可能性があります。 Ubuntu Server 22.04 LTSは、LPAR(クラシックモードまたはDPMモード)、IBM z/VMゲスト、KVM仮想マシン、そしてLXD、docker、kubernetesなどのさまざまなコンテナー環境にインストールできます。

21.10以降のIBM ZおよびLinuxONE/s390x固有の機能拡張は以下になります(一部はs390xに限定されないものもあります):

RISC-V

22.04 LTSから、標準のデバイス固有のプレインストールイメージに加え、RISC-Vアーキテクチャ向けのライブインストーラーも提供するようになりました。これは、例えばUnmatchedボード上にあるNVMeドライブに、Ubuntuをインストールしたい場合に便利です。

UEFIとBIOSブート

他のオペレーティングシステムと並行する形でUbuntuがインストールされたのでなければ、他のオペレーティングシステムはブートメニューに表示されなくなりました。マシン上から他のオペレーティングシステムをすべて削除すると、他のオペレーティングシステムの検出は無効化され、他のOSをインストールした後に再度検出を有効にするには、/boot/grub/grub.cfgを削除して、すぐにupdate-grubを再実行する必要があります。

既知の問題

予想される通り、あらゆるリリースと同じように、今回のUbuntu 22.04 LTSのリリースにもユーザーが陥りそうな重大な既知の不具合がいくつか存在します。現時点で判明している不具合(およびいくつかの回避策)をここに記録しておきます。これらの不具合については、再度報告する必要はありません。

Linux カーネル

まだありません。

セキュリティ

システム

Journal file xxx.journal has unknown incompatible flags 0xc
Failed to open journal file xxx.journal: Protocol not supported

Ubuntuデスクトップ

Ubuntu Server

プラットフォーム

クラウドイメージ

Vagrant

Raspberry Pi

暫定リリースからの引き継ぎは以下になります(LTS->LTSで適用される変更点です):

s390x

まだありません。

日本語環境独自の記述

公式フレーバー

公式フレーバーの各リリースノートは、以下のリンクで参照できます:

より詳しい情報

バグレポート

あなたのコメントやバグレポート、レポートへのコメント・パッチの投稿・提案は、バグの修正や将来のリリース品質の改善につながります。ツールを用いてバグを報告してください。バグの修正を通じて貢献したいのであれば、Bug Squadページが役に立つでしょう。

Ubuntuに参加するには

Ubuntuを支援したいのであれば、以下の支援できる方法の一覧に目を通してみてください。

Ubuntuに関して

Ubuntuに関するより詳しい情報は、UbuntuのWebサイトを確認してください。

Ubuntuの開発に関するアナウンスを受け取るには、Ubuntu開発アナウンスメーリングリストを購読してください。

JammyJellyfish/ReleaseNotes/Ja (last edited 2022-04-29 02:02:07 by ikuya-fruitsbasket)