Table of Contents

はじめに

Ubuntu開発者は、オープンソースコミュニティーによって提供される、このすばらしいソフトウェアたちを、最新の状態であなたにお届けするために日々努力を続けています。

サポート期間

Ubuntu 14.04 LTSにおいて、以下のフレーバーには5年間のサポートが提供されます。

これら以外の公式なフレーバーには、3年間のサポートが提供されます。

公式フレーバーのリリースノート

各公式フレーバーのリリースノートは、こちら で確認できます。

Ubuntu 14.04 LTSの入手

Ubuntu 14.04 LTSのダウンロード

ISOイメージは、以下からダウンロードできます。お近くのミラーからも入手できるでしょう。

http://releases.ubuntu.com/14.04/ (Ubuntu Desktop and Server)
http://cloud-images.ubuntu.com/releases/14.04/release/ (Ubuntu Cloud Server)
http://cdimage.ubuntu.com/netboot/14.04/ (Ubuntu Netboot)
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntu-core/releases/14.04/release/ (Ubuntu Core)
http://cdimage.ubuntu.com/edubuntu/releases/14.04/release/ (Edubuntu DVD)
http://cdimage.ubuntu.com/kubuntu/releases/14.04/release/ (Kubuntu)
http://cdimage.ubuntu.com/lubuntu/releases/14.04/release/ (Lubuntu)
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntustudio/releases/14.04/release/ (Ubuntu Studio)
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntu-gnome/releases/14.04/release/ (Ubuntu GNOME)
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntukylin/releases/14.04/release/ (UbuntuKylin)
http://cdimage.ubuntu.com/xubuntu/releases/14.04/release/ (Xubuntu)

Ubuntu 13.10からのアップグレード

デスクトップ環境でUbuntu 13.10からアップグレードするには、次の手順を用います。:

サーバー環境でUbuntu 13.10からアップグレードするには、次の手順を用います。:

注意: サーバーのアップグレードではGNU screenを使用しており、通信が切断されてしまった場合などでも自動的に再アタッチします。

Alternate CDからのオフラインでのアップグレードオプションはUbuntu DesktopやUbuntu Serverにはもはや提供されません。公式ミラーや各地の接続可能なミラーの1つへのネットワーク接続があることを確認して上記の指示に従ってください。

新機能:14.04 LTS

詳細は、Trustyのblueprintリストを参照してください。

テストを行い、バグを発見した場合は以下から報告してください。

アップデートされたパッケージ

毎回の新しいリリースの場合と同様に、パッケージ(すべての種類のアプリケーションとソフトウェア)は速いペースでアップデートされています。これらのパッケージの多くは、Debianのunstableブランチから自動的に同期されています。その他のパッケージはUbuntu 14.04 LTS向けに明示的にpullされています。

Ubuntu 14.04 LTSに投入されたすべてのパッケージのリストを見るには、trusty-changesを購読してください。

Linux kernel 3.13

Ubuntu 14.04 LTSは3.13.0-24.46 Ubuntu Linux kernelを採用しており、これはv3.13.9 upstream stable Linux kernelをベースとしたものです。通常の新機能や修正や改良といったものに加えて、以下の項目は、前のLTSリリース以降でより注目すべきハイライトです。

Python 3.4

Ubuntu Desktopでは、最終的にPython 2ではなくPython 3のみ投入することとしました。Ubuntu 14.04 LTSではこの処理を続けますが、Ubuntu 14.04 LTSリリース向けにすべてのものをPython 3に変換することはできません。

Python 2をベースとする自作プログラムがある場合でも、恐れることはありません!Python 2は、近い将来に引き続き利用できるようになります(pythonパッケージとして)。 しかしながら、将来のバージョンのUbuntuをベストにサポートするには、あなたのコードをPython 3に移植することを検討する必要があります。Python/3には、この件に関するアドバイスと情報があります。

AppArmor

AppArmorには、Ubuntu 14.04 LTSにおいて多くの機能が追加されました。特筆すべきは次の点です。

AppArmorポリシーが同梱される各パッケージでは、これらの修正を反映する形で更新されています。しかし、ローカルで独自に作成したポリシーファイルへは個別に反映が必要です。たとえばsingalとptraceに関連する更新が該当します。詳細は、man 5 apparmor.d を参照してください。

Oxide

Oxideは、Chromiumブラウザーをベースにした、Webコンテンツ表示エンジンです。Oxideを用いることで、サードパーティーの開発者やUbuntuアーカイブに含まれる各種アプリケーションに対して、LTSの全サポート期間にわたり、高速で安全な最新のブラウザーエンジンをよりよいサポートを提供することができます。Oxide以外の、WebkitをベースにしたWebコンテンツ表示エンジン等も利用可能ですが、それらのメンテンナンスはアップストリームの新しいマイナーバージョンアップデートのみに限られ、たいていのアプリケーション開発者にとってはOxideを利用するのが妥当でしょう。

Upstart 1.12.1

Upstartはバージョン1.12.1にアップグレードされました。詳細は、Upstart Technical Overviewを参照してください。

Ubuntu Desktop

Unity

Unityデスクトップは14.04LTSのリリースに向けて洗練されてきました。重要な新機能は次のとおりです。

全般

Ubuntuデスクトップの他の部分にもたくさんのアップデートがあります。重要な変更は次のとおりです。

Libreoffice

LibreOfficeオフィススイートは最新で最高のバージョンである4.2.3にアップデートされました。次の新機能を含みます:

LibreOffice 4.2の新機能の全貌はこちらにあります。

Xorg

Xorgディスプレイサーバーおよびドライバーは15.0.1リリースにアップデートされ、mesaは10.1にアップデートされました。

Ubuntu Server

OpenStack 2014.1

Ubuntu 14.04 LTSには、OpenStack 2014.1 (Icehouse)リリースが含まれます。次の構成コンポーネントがUbuntuの「main」リポジトリに含まれます:

OpenStack CharmによるJujuを用いたデプロイも、Icehouseへの対応のために更新されています。詳細はCharmのリリースノートを参照してください。

警告: OpenStack環境の更新は、簡単な作業ではありません。十分な注意を払って作業を計画し、そしてアップグレード作業そのもののテストも行なってください。作業に必要な内容は、個々のOpenStack環境ごとに異なります。

OpenStack 2012.1 (Essex)をUbuntu 12.04で利用していたユーザーは、この2年の間に構成コンポーネントに変化があること、あるいは他のコンポーネントに吸収されていることに注意してください:

既存のOpenStackインストール済み環境において、OpenStackリリースを順番に適用していく(Folsom→Grizzly→Havana)必要があります。Ubuntu 12.04用のUbuntu Cloud Archiveを利用して作業を行なってください。Ubuntu Cloud Archiveには、12.04用のIcehouseも含まれています。環境によっては、Ubuntuとしての14.04への更新を行う前に、まず最初に12.04環境でIcehouseまで更新してからが好ましいこともあるでしょう。

upstreamのOpenStackのリリースノートも合わせて参照し、OpenStackのリリース間の差異を確認するようにしてください。

Puppet 3

Ubuntu 14.04 LTSには、Puppet 3が含まれます。このメジャーバージョン更新は、既存のUbuntu 12.04 LTSに同梱されていたPuppet 2.7.xと非互換の多くの変更を含んでいます。

upstreamのPuppet 3リリースノートを確認し、利用している環境における、互換性のない変更点を把握してください。

Xen 4.4

Ubuntu 14.04 LTSには Xen 4.4が含まれます。前回のリリースからは明確な更新が含まれるアップグレードとなります。なかでも注目は、Xenハイパーバイザーはx86アーキテクチャで32ビットのみ対応のCPUを、サポートしなくなったことです(64ビットのハイパーバイザーの上で動作する32ビットのDom 0はまだサポートされます)。ハイパーバイザーは自動的に64ビットバージョンにアップグレードされます(Dom 0を変更する必要はありません)。アップグレード に、お使いのホストが64ビットに対応しているか確認してください。

また、XM (xend) management stackはXen 4.1以来、推奨されておらず、次のバージョンのXen (4.5)で削除される予定です。従って、すべてのユーザーは新しいxl toolstakの使用を開始することを強くおすすめします。このため、デフォルトのtoolstackの設定(/etc/default/xen) はxlに変更されています。

通常の設定ファイルのフォーマットはほぼ同じですが、設定ファイル内の Python の使用のみはもはや サポートされません。また、xendに管理され、異なる(sxpr)フォーマットで保管されているドメインはマイグレートする必要があります。 Xen-4.4にアップグレードする際、自動的に xend に管理されているドメインをxenおよび libvirt 設定ファイルへのマイグレートが試みられます。しかし、多くの依存関係のため、過半数の場合で失敗します。そのため、アップグレードが行われ、ホストが新しいXenハイパーバイザーを開始した際には、 xen設定ファイルへのマイグレーションは "sudo /usr/lib/xen-4.4/bin/xen-migrate-xend-managed-domains" を呼び出すことで開始できます。その結果として生成される設定ファイルは/etc/xenに書きだされますが、使用する前に再確認すべきです。

同様に、 libvertをマシンの管理に使用している場合、xendが管理するドメインは "sudo libvirt-migrate-xend-managed-domains" を呼び出すことで、 libvirtの XML 定義にマイグレートすることができます。この結果として生成される定義も使用する前に(virt-managerかvirsh、あるいは/etc/libvirt/libxlの中を調べて)再確認すべきです。

一度、新しい仮想マシン設定が機能した後は、古い設定(/var/lib/xend/domains/)を削除することを推奨します。安全上の理由から、これは自動的には行われません。

Ceph 0.79

Ubuntu 14.04 LTSにはCeph 0.79が含まれます。このバージョンは過渡期的なもので、Upstreamで0.80がリリースされ次第、「Firefly」安定版リリースに置き換わる予定です。このリリースのCephには、コールドストレージと階層プーリングにおける、効率的なデータ削除機能が含まれています。これらのアップグレードついての詳細は、Cephのリリースノートを参照してください。

Qemu 2.0.0

Ubuntu 14.04 LTSにはQemu 2.0.0が含まれます。仮想ハードウェアの互換性問題のため、12.04 LTSで作成した仮想マシンを、14.04 LTS環境のQEMU上にライブマイグレーションすることはできません。これはまた、12.04 LTS上で取得した仮想マシンのスナップショットを14.04 LTS上ではリストアできないことを意味します。メモリスナップショットのリストアは可能です。また、13.10で作成した仮想マシンを14.04 LTS上へマイグレーションすることは可能です。

ユーザーエミュレーションによるarm64アーキテクチャのサポートが追加されました。また、armhf・arm64環境における、KVMによる高速化支援を適用した仮想マシンも利用できます。

12.04から14.04では、pc-1.0というマシンタイプに対するデフォルトのVmwareのVGAメモリサイズが減少しました。デスクトップイメージを使用していて、低いグラフィックスモードである場合、新しいマシンタイプ、例えば、pc-1.2 pc-i440fx-1.7に切り替えると問題が解決するはずです。

Open vSwitch 2.0.1

Ubuntu 14.04 LTSにはOpen vSwitch 2.0.1が含まれます。Upstreamのリリースノートを参照して、今回のリリースに含まれる機能と詳細を確認してください。

注意: openvswitch-datapath-dkmsパッケージは、14.04 LTSでデフォルトで利用されるLinux 3.13カーネルと互換性がありません。3.13カーネルに含まれる非DKMSモジュールは、基本的にopenvswitch-datapath-dkmsと同等の機能を持っているため、これを代わりに利用することになるでしょう(ただし、実験的機能であるLISPトンネリングは含まれません)。

Libvirt 1.2.2

Ubuntu 14.04 LTSにはLibvirt 1.2.2が含まれます。このバージョンは、CephとXen 4.4をフルサポートしています。

LXC 1.0

Ubuntu 14.04 LTSには、新たにリリースされたLXC 1.0が含まれます。このバージョンでは完全な非特権コンテナのサポートに加えて、より柔軟なseccompポリシー言語による設定、btrfs/overlayfs/LVM/ZFSバックストアを用いたコンテナの高速クローン、Python 3.0・Go・Ruby・Lua・C言語によるAPIバインディングと、SELinuxサポートが追加されています。

MAAS 1.5

Ubuntu 14.04 LTS にはMAAS version 1.5が含まれます。バグフィックスや小さな改善に加え、version 1.5には次のような大きな変更点があります。

MAASのchangelogを参照し、より詳細な情報を確認してください。

Juju 1.18.1

Ubuntu 14.04 LTSには、Jujuの最新版が含まれます。JujuはUbuntuのサービスオーケストレーションツールです。Jujuのリリースノートを参照し、より詳細な情報を確認してください。 また、既存のJuju 1.16.6環境では、次のコマンドを実行することで1.18.1にアップグレードできます。

juju upgrade-juju

strongSwan

Ubuntu 14.04 LTSでは、strongSwanによるIPsecを公式にサポートします。strongSwanは高機能で現代的なIPSecソリューションです。ipsec-tools(これまでのUbuntuでサポートされていたIPSecツール)は、14.04 LTSからはコミュニティサポートに切り替えられ、公式サポートを受け続けるには、strongSwanにマイグレートすることが推奨されます。より詳細な情報は、このページを参照してください。

MySQL

Ubuntu 14.04 LTSは、MySQL 5.5の公式サポートを継続して提供します。また、コミュニティーサポートが提供されるパッケージとして、次の3つの選択肢を提供します。

MySQL 5.6へのアップグレードは自動的な一方向プロセスですが、ダウングレードは手動で行います - 方法の詳細については upstream documentation を参照してください。

Apache 2.4

Ubuntu 14.04 LTSはApache 2.4を含みます。Ubuntu 12.04 LTSのApache 2.2からのメジャーバージョンアップグレードとなります、ユーザーは、パッケージに含まれる upgrade notes とアップストリームの upgrading ドキュメントに注意してください。

PHP 5.5

PHPは5.5にアップデートされます。前のLTSで利用可能な5.3からのメジャーアップグレードとなります。アップストリームはこのアップデートでいくつかの非互換を導入しており、プロダクション環境をアップグレードする前にテストを行うことを推奨しています。詳細は PHP migration guide を参照してください。

ライセンスの問題によりDebianは、Debian bug 692613 でPHPが提供するJSONモジュールを外し、互換性のあるモジュールに置きかえました。UbuntuはデフォルトではDebianに追随します。従って、最初に13.10にもたらされたこの変更を、14.04 LTSでも採用します。アップグレードプロセスは自動でこの新しいモジュールをインストールします。bug 1287726 で境界条件における非互換が主張されているため、テストの実施を推奨します。

Ubuntu Touch

多岐にわたる Ubuntu 14.04 リリースの努力の一部として、 Ubuntu Touch チームは熱心なユーザーや開発者に最新で最も優れたタッチ体験を提供できることを誇りに思います。

Ubuntu Touch のリリースはまだサポートされていないリリースですが、比較的「安定した」ビルドをより広い人々に提供し、我々がハイスピードでこの夏の後半に市場に出すというマイルストーンに向かいながら、テストとフィードバックを得ることは重要なことだと考えています。さらに、プロダクトの質はまだまだですが、このイメージは2013年10月の最初のリリースと比べると多くの点で大きなステップとなっています。そのため、お使いの携帯電話やタブレットでこれを楽しんでいただけると幸いです。

デバイス

このマイルストーンのため、ビルドの提供されるデバイスの中にタブレットを追加しました。ビルドが利用できるデバイスの一覧は次のとおりです。

残念ながら、以前はメンテナンスされていたビルドのあったいくつかのプラットフォームのサポートを断念せねばなりません。というのも、今年の後半に市場に繰り出す際にサポートしなければならないものに近い少数のモバイルハードウェアにエンジニアリングチームはフォーカスし続ける必要があるからです。次のデバイスはビルドの作成をやめました。

インストールとアップデートの方法

14.04のリリースイメージは、「stable」チャンネルを通じて提供しています。これらのデバイスに対するUbuntu Touchのインストール方法は、 https://wiki.ubuntu.com/Touch/Install に記載しています。公式にサポートされているデバイスに最新の安定版イメージを使用しているのであれば、システムアップデートを使って更新することも可能です。

新機能

タブレットとスマートフォンがサポート対象です

今回のバージョンの特徴の一つとして、タブレットのような十分にスクリーンサイズが大きな環境では、サイドステージが使用されます。これによりスマートフォン向けのアプリケーションをサイドステージに表示したり、メインステージとサイドステージを切り替えることができます。多くのコアアプリケーションが、新機能や不具合修正に加えて、さまざまなフォームファクターやスクリーンサイズへ対応しています。

スコープとホーム画面を刷新しました

ホーム画面とスコープが刷新され、以前に比べてより良く、とても魅力的な機能になっています。ユーザーは検索とその結果がより正確になるよう個々のスコープをオン・オフできるようになりましたし、デザインチームと開発チームが主要なUIを提供すべく詳細に渡って注力してきたことがわかるでしょう。ぜひ試してみてください!

WebappはOxideエンジンを使うようになりました

Webアプリケーションは、OxideエンジンというV8 JavaScriptエンジンとChromiumのレンダリング機能を備えた新しいウェブコンテナーを用いて起動するようになりました。これにより、ウェブは以前よりも高速になっています。日々のウェブ体験を楽しいものにするために、ブラウザーもまた同じ技術を使っています。

基盤部分はUbuntuの最新版とAndroid 4.4、Qt 5.2を使っています

Ubuntuの新しいリリースに伴うコア部分の更新に加えて、UIツールキットを新しいV4 JavaScriptエンジンを搭載したQt 5.2に更新し、より新しいAndroidデバイスをサポートするために基盤部分をAndroid 4.4に更新しました。

開発者向けの便利な機能を追加しました

開発者向けに、新しいレイアウトフレームワークと、タブライクなタイトルの刷新を行いました。新しくリリースされたSDKを使うことでこれらのフレームワークを導入できます。さらに、Ubuntuデスクトップ上でアプリケーションやコアシステムを開発するために、エミュレーターを使用できるようになりました。

その他にも

上記のような機能だけでなく、数多くの改善も行われています。いくつかをピックアップしますと:

もちろん、これらは氷山の一角です。ぜひ自分自身で試して、体験してみてください。あなたのフィードバックや不具合報告を待っています!

既知の注意事項および問題点

これは、インストールまたはUbuntu 13.10からのアップグレードを試してみたいユーザーには知っておいてほしい問題のリストです。

Ubuntu Touch チームに連絡を取る

詳しい情報および貢献


既知の問題

予想されたことではありますが、このリリースプロセスの段階でも、ユーザーが Ubuntu 14.04 のこのリリースで踏み込んでしまうような重要な既知のバグが存在します。この点(および、いくらかのワークアラウンド)について知っていることをここにドキュメントしてまとめましたので、これらのバグを報告するのに時間を費やす必要はありません。

起動、インストール、インストール後の動作

アップグレード

電源管理

デスクトップ

マイグレーション

グラフィックとディスプレイ

ネットワーク

AppArmor

カーネル

上記以外の既知の不具合については、LaunchpadのTrusty Tahr バグトラッカー をご覧ください。

日本語翻訳版独自の記述

IBus 1.5.5

IBusは1.5.5に更新され、新たにプロパティパネルという機能が実装されました。

プロパティパネル(Ubuntu GNOMEを除く)

カーソル付近に、その時点の入力モードなどとツール起動ボタンを表示するプロパティパネルが表示されるようになりました。 これで現在半角入力なのか全角入力なのかわからないということがなくなり、使いやすくなりました。

indicator-keyboard(Ubuntu)

indicator-keyboardも強化され、各変換エンジンの入力モードなどとツール起動ボタンが表示されるようになりました。

im-config

im-configの仕様変更により、IBusとFcitxが同時にインストールされている場合(かつ手動で設定を変更していない場合)、Fcitxが優先して起動するようになりました。

Fcitx

Fcitxを、以前のIBusと似た使い勝手にしたい場合に参考になるwikiページがありますので、必要に応じて参照ください。

im-setup-helper

IBus・Fcitxに関わる機能として、Japanese Teamのリポジトリに、im-setup-helperというパッケージがあります。日本語Remixでは初期状態でインストールされています。これにはふたつの設定ツールが含まれています。

ひとつめの設定ツールがmozc-setup-helperです。これは13.04の日本語Remixの「デフォルトでMozcが利用できる」という設定を14.04環境で実現するための簡単な設定ツールです。Unity Dashから[Mozcセットアップヘルパー]を検索して実行してください。

また、FcitxとIBusを同時にインストールした状態でIBusを使用したい場合でも、Mozcセットアップヘルパーを実行してください。
すべての環境でうまく動作するとは限らないため(日本語キーボードだけでしか動作しないのは仕様です)、不具合を見つけた場合はubuntu-jpメーリングリストに報告してください。

もうひとつの設定ツールがfcitx-setup-helperです。IBusの代わりに利用できるFcitxを簡単に利用するためのツールです。Unity Dashから[Fcitxセットアップヘルパー]を検索して実行してください。Fcitxの動作に必要なパッケージを表示する機能と、必要なパッケージが全てインストールされた状態で、IBusからFcitxに切り替える設定を行うことができます。特にKubuntu環境では、Fcitxと設定ツールが対応しており、IBusよりもオススメです。

IBusの削除(Xubuntu/Ubuntu Studio)

IBusは影響力の高いバグ(1284635)により削除されました。詳しくはXubuntu/Ubuntu Studioのリリースノートを参照ください。

ただしそれだと日本語環境では使い物にならないため、IBus関連とFcitx関連とim-setup-helperをインストールするメタパッケージを作成しました。

を実行したあと、一度ログアウトして再ログインするとFcitxが起動します。IBusを使用したい場合は、前述のMozcセットアップヘルパーを実行してください。


公式フレーバー

公式フレーバーの各リリースノートは、以下のリンクで参照できます:


より詳しい情報

バグレポート

あなたのコメントやバグレポート、レポートへのコメント・パッチの投稿・提案は、バグの修正や将来のリリース品質の改善につながります。ツールを用いてバグを報告してください

バグの修正を通じて貢献したいのであれば、Bug Squad ページが役に立つでしょう。

Ubuntuに参加するには

Ubuntuを支援したいのであれば、以下の支援できる方法の一覧に目を通してみてください。

Ubuntuに関して

Ubuntuに関するより詳しい情報は、UbuntuのWebサイトUbuntu wikiを確認してください。

Ubuntuの開発に関するアナウンスを受け取るには、Ubuntu-devel-announceメーリングリストを購読してください。

TrustyTahr/ReleaseNotes/Ja (last edited 2014-10-27 01:33:01 by kazken3)