Ja

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UtopicUnicorn/ReleaseNotes/Ja

Utopicリリースノート日本語版用プレースホルダ

完成までの間は https://wiki.ubuntulinux.jp/UtopicUnicorn/ReleaseNotes/Ja を参照してください。
## rev. 36
## When adding features to this page, please add credits for the relevant upstream developers where appropriate.
||<tablestyle="float:right; width:40%; background:#F1F1ED; margin: 0 0 1em 1em;" style="padding:0.5em;">'''Table of Contents'''<<BR>> <<TableOfContents(2)>>||

= はじめに =

このリリースノートには、'''Ubuntu 14.10''' (Utopic Unicorn)のリリース概要とUbuntu 14.10とそのフレーバーに関する既知の不具合を記述しています。

=== サポート期間 ===
Ubuntu 14.10のUbuntu Desktop、Ubuntu Server、Ubuntu Core、Kubuntu、Ubuntu Kylin、その他すべてのフレーバーのサポート期間は9ヶ月です。

=== 公式フレーバーのリリースノート ===
各公式フレーバーのリリースノートは、[[#Official_flavours|こちら]] で確認できます。
<<BR>>

= Ubuntu 14.10の入手 =
== Ubuntu 14.10のダウンロード ==

ISOイメージは、以下からダウンロードできます。お近くのミラーからも入手できるでしょう。

http://releases.ubuntu.com/14.10/ (Ubuntu Desktop and Server) <<BR>>
http://cloud-images.ubuntu.com/releases/14.10/release/ (Ubuntu Cloud Server) <<BR>>
http://cdimage.ubuntu.com/netboot/14.10/ (Ubuntu Netboot) <<BR>>
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntu-core/releases/14.10/release/ (Ubuntu Core) <<BR>>
/* http://cdimage.ubuntu.com/edubuntu/releases/14.10/release/ (Edubuntu DVD) <<BR>> */
http://cdimage.ubuntu.com/kubuntu/releases/14.10/release/ (Kubuntu) <<BR>>
http://cdimage.ubuntu.com/lubuntu/releases/14.10/release/ (Lubuntu) <<BR>>
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntustudio/releases/14.10/release/ (Ubuntu Studio) <<BR>>
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntu-gnome/releases/14.10/release/ (Ubuntu GNOME) <<BR>>
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntukylin/releases/14.10/release/ (Ubuntu``Kylin) <<BR>>
http://cdimage.ubuntu.com/xubuntu/releases/14.10/release/ (Xubuntu) <<BR>>
http://cdimage.ubuntu.com/mythbuntu/releases/14.10/release/ (Mythbuntu) <<BR>>
##http://cdimage.ubuntu.com/kubuntu-active/releases/14.10/release/ (Kubuntu Active) <<BR>>

##To install Ubuntu 14.10 for phones, follow the instructions found at [[Touch/Install]] to download and flash an image to your device.

=== Ubuntu 14.04 LTSからのアップグレード ===

デスクトップ環境でアップグレードするには、次の手順を用います:
 * Alt + F2を押してコマンドボックスに"update-manager"と入力します(ダブルクオーテーションは付けません)。
 * 「ソフトウェアの更新」が開いて、次のように表示されるはずです: 「新しいディストリビューション '14.10' にアップグレードできます」
 * 「アップグレード」をクリックし、画面に表示される指示に従います。
 * 訳注:14.10へのアップグレードが表示されない場合は、設定から「Ubuntuの新バージョンの通知」を「すべての新バージョン」に変更してください。

サーバー環境でアップグレードするには、次の手順を用います:
 * インストールされていない場合、パッケージをインストールします。
 * コマンドを入力してアップグレードツールを起動します。
 * 画面に表示される指示に従います。

注意: サーバーのアップグレードではGNU screenを使用しており、通信が切断されてしまった場合などでも自動的に再アタッチします。

Ubuntu DesktopやUbuntu Server向けのオフラインでのアップグレードオプションはありません。公式ミラーや各地の接続可能なミラーのいずれかにネットワーク接続できることを確認して、上記の指示に従ってください。

<<BR>>


= 14.10の新機能 =

詳細は[[https://blueprints.launchpad.net/ubuntu/utopic/+specs|UtopicのBlueprint]]を確認してください。

不具合を見つけたら、次の手順で報告してください:

  http://help.ubuntu.com/community/ReportingBugs

== 更新されたパッケージ群 ==

Ubuntuでは、新しいリリースごとに、パッケージ群(アプリケーションや各種ソフトウェア)が非常に早いペースで更新されます。これらのパッケージの多くは、[[http://www.debian.org|Debian]]のunstableブランチから自動的に「sync」されたものです。中には、Ubuntu 14.10用に明示的に作業が行われたものもあります。

Ubuntu 14.10に取り込まれたすべてのパッケージリストを確認するには、 [[https://lists.ubuntu.com/mailman/listinfo/utopic-changes|utopic-changes]]メーリングリストを購読してください。


=== Linux kernel 3.16 ===
Ubuntu 14.10のリリース版は、3.16ベースのカーネルを提供します。非常に多くのバグ修正と、新しいハードウェアのサポート(Power 8とarm64プラットフォームサポートの拡充を含む)が追加されています。Intel Cheeryview・Haswell・Broadwell・Merrifieldサポートの拡充や、新たにNVIDIA GK20A・GK110B GPUのサポートも含まれています。また、多くのNVIDIA・Intel・AMD/ATiチップのグラフィック性能が強化され、そしてRadeonの.264ビデオエンコーダーのオーディオ機能にも対応します。プラットフォーム対応の拡充として、32bit EFI BIOS上での64bit EFIブートがサポートされます。また、このバージョンではサスペンド・レジューム時間の短縮も達成されています。

開発者向けの特筆すべき新機能としては、このバージョンではカーネルにトレースポイントを追加したり、uprobeによる追跡が行えるようになっています。また、実験的なdeadline CPUスケジューラも提供されます。

サーバー向けに、瞬間的な負荷増大に備えるための機能として、resident setの増減を追跡したり、NUMAにおいてより適切なワークセット分散が行えるようになっています。ファイルシステムについても、データベースアプリケーションに適したファイルの割り当てが行えるようになるとともに、XFSとBtrfsをはじめとして、大きな性能の向上が実現されました。XFSはv5フォーマットをサポートすることで安定性を向上させた上で、direct I/Oをサポートするようになっています。Btrfsはディレクトリ単位で圧縮を有効にすることができるようになりました。また、raid5動作の性能が向上しています。このリリースではネットワーク関連の拡張も行われており、高レイテンシ環境にも適する新しいパケットスケジューラーや、IPv4のみをサポートする回線におけるIPv6への対応が行われています。また、openvswitch・VTIトンネルでの性能の向上も観測しています。これらとともに、さまざまな種類の新しいハードウェアへの対応が行われています。この対応には、IntelのAVX-512やMXPも含まれます。

クラウド環境においては、Hyper-V・Xen・KVM環境でのネットワーク性能の向上があります。Hyper-Vではハイパーバイザー側でのファイルコピーや時刻同期に対応しました。KVMでは、幾つかの新しいx86ベクタ命令のパススルーに対応しています。

セキュリティ方面では、カーネルアドレス空間全域でのランダム化が適用されるようになり、カーネルそのもの、そしてカーネルモジュールについてもアドレスの予測に基づく攻撃がほぼ成立しなくなりました。また、/procから読み出せる情報についても、重要なものは秘匿できるようになっています。また、暗号デバイスについてもサポートの強化を確認しています。

=== AppArmor ===
!AppArmorにはunix abstract socketとanonymous socketについての細粒度制御のサポートが追加され、様々なポリシーのアップデートも行われています。Apparmorポリシーは、パッケージではこれらの変更に合わせて動作するよう調整されていますが、ローカルポリシーをunixルールに合わせる必要がある可能性があります。詳細はman 5 apparmor.dを参照してください。

=== Oxide ===
Oxideが最新のChromium Content APIに対応したものに更新され、あわせて多くのバグ修正と、Webブラウザーベースのアプリケーション・Ubuntu webapps・!UbuntuWebViewsを利用したアプリケーションのサポートのための機能が追加されました。OxideはChromiumにおいてWebコンテンツを表示するためのエンジンを元にしたエンジンです。高速で、安全、そして最新のWebコンテンツ表示エンジンがこのリリースにおいて提供されるため、Oxideの導入によって、サードパーティーの開発者は容易にアプリケーションを開発することができ、そしてUbuntuアーカイブ上にある各種アプリケーションのサポートが向上しました。他のWebコンテンツ表示エンジン、たとえばwebkitベースのものも存在しますが、これらはメンテナンスが提供されるバージョンが非常に限定されているため、これらのかわりにアプリケーション開発者はOxideを利用することが望まれます。



== Ubuntu Desktop ==

デスクトップにおける14.10のテーマは、「バグフィックスとクオリティの継続的な改善」です。

=== Unity ===

Unityは多くのバグフィックスと、高DPIディスプレイ対応の強化が行われました。

=== 全体 ===

Firefoxがversion 33に更新され、また、Chromiumがversion 38に更新されました。

Gtkは3.12に更新されました。
Qtは5.3に更新されました。

IPP Everywhareプリンターのサポートが追加され、Ubuntuから共有されたプリンターはIPP Everywhereプリンターをエミュレートできます。Ubuntuの下ではIPPプリンターの設定の必要はありません。IPP Everywhereについての詳細は http://www.pwg.org/ipp/everywhere.html を参照してください。

=== LibreOffice ===

!LibreOffice 4.3では、PDFサポート、Writer・Calc・Impress(ワープロ・表計算・プレゼンテーション)における新機能を含め、多くの改善が行われています。詳細は https://wiki.documentfoundation.org/ReleaseNotes/4.3 を参照してください。


=== Ubuntu Developer Tools Centre ===

この新ツールは、開発者が手軽に、そして短い時間でUbuntu Desktop上にさまざまな開発環境をセットアップするためのものです。詳細は、 http://blog.didrocks.fr/post/Ubuntu-loves-Developers を参照してください。

=== Xorg ===
Xorg 1.16では、non-pciデバイス向けのサポートが強化されました。XephyrはDRI3をサポートしました。Mesa 10.3ではAMDの「Hawaii」GPUをサポートし、DRI3オフロードへの対応、freedrenoへの対応と、nouveauによるNVIDIA Maxwell GPUへの対応が行われています。


== Ubuntu Server ==

=== OpenStack 2014.1 ===

Ubuntu 14.10では!OpenStack 2014.2 (Juno)の以下のプロジェクトがUbuntuのmainコンポーネントに含まれています:

 * !OpenStack Compute - Nova
 * !OpenStack Identity - Keystone
 * !OpenStack Imaging - Glance
 * !OpenStack Block Storage - Cinder
 * !OpenStack Networking - Neutron
 * !OpenStack Object Storage - Swift
 * !OpenStack Telemetry - Ceilometer
 * !OpenStack Orchestration - Heat
 * !OpenStack Dashboard - Horizon

'''警告''': デプロイ済みの!OpenStack環境をアップグレードすることは簡単なプロセスではありません。個々のデプロイ済み!OpenStack環境のアップグレード方法について注意深く計画をたて、テストすることを考えた方がよいでしょう。

詳細は、[[https://wiki.ubuntu.com/UtopicUnicorn/ReleaseNotes/OpenStackCharms | OpenStack Charmのリリースノート]]を参照してください。


=== Libvirt 1.2.8 ===

libvirt-lxcで起動したコンテナーは、!AppArmorによって保護されるようになりました。

Libvirtはcgmanagerサポートを提供します。これによりcgroupをマウントすることなくコンテナーの中でlibvirtを使うことができます。

12.04ホスト上のpc-1.0からマイグレーションするためには、まず最初に14.04ホストのpc-1.0-preciseマシンタイプにマイグレーションする必要があります。そこから、pc-i440fx-trustyのような新しいマシンタイプに変換したり、14.10ホストへとマイグレーションできます。

=== Qemu 2.1 ===

KVMはppc64leアーキテクチャーをサポートするようになりました。

=== Cgmanager 0.32 ===


Cgmanagerは新規にコンパイルされたクライアントツールとなり、PruneやListTasksRecursive、ListControllersなどの新しいメソッドをサポートするようになりました。systemd-shimが正しくセッションを終了するために必要な機能をサポートしています。

=== LXC 1.1 ===

テクニカルプレビューとして、コンテナーのcheckpointとrestartが追加されています。

=== cloud-init 0.7.6 ===

cloud-init 0.7.6ではさまざまな不具合の修正に加えて、systemdでUbuntuを起動することもサポートしています。!OpenStackでvendor-dataを利用する時の改善も特徴の一つです。

=== bcache ===

bcacheのサポートはテクノロジープレビューとして導入されました。カーネルで有効にしたり、bcache-toolsパッケージを使ってユーザースペースから有効にすることもできますが、インストーラーとしてはサポートしていません。試す前に完全なシステムバックアップを取得することを強くおすすめします。サーバーでの用途を想定しています。デスクトップでも動くには動きますが、LVMやmdとbcacheを組み合わせた時に、いくつかの問題があることが確認されています。

=== Juju ===

UbuntuのサービスオーケストレーションツールであるJujuでは、最新の安定版である1.20.10に更新されました。このリリースの新機能や改善点については、アップストリームの[[https://juju.ubuntu.com/docs/reference-release-notes.html|リリースノート]]を参照してください。

=== Docker ===

UtopicではDocker 1.2が導入されています。Dockerの最新版については、https://docs.docker.com/installation/ubuntulinux/ のページの「If you'd like to try the latest version of Docker」にある手順を参照してください。

=== MAAS ===

MAASは最新のベータリリースである1.7-beta8にアップデートされました。多くの新機能が追加され、不具合もたくさん修正されています。完全な[[http://maas.ubuntu.com/docs/changelog.html|リリースノート]]が間もなく利用可能になる予定です。

<<BR>>

= 既知の不具合 =

これまでのリリースと同様に、Ubuntu 14.10でユーザーが遭遇する可能性のある重要な既知の不具合があります。これらの不具合を報告するのに時間を使わないよう、現時点でわかっている問題(とその回避策)をここに文書化しておきます:

##StartUtopicReleaseBugs
== 起動、インストール、インストール後の問題 ==

 * Appleのハードウェア向けのamd64(Intel x86 64bit)イメージ(amd64+mac)は準備されなくなりました。ほとんどのAppleコンピューターは、ファームウェアを最新版にした上でEFI(レガシーでない)ブート方法を使って直接amd64イメージで起動できるはずです。あなたのハードウェアがamd64イメージで正しくブートできない場合は、EFIアップデートが未適用な状態ではないか確認し、それでも動かない場合はi386(32bit)イメージを利用してください。

 * syslinuxの変更により、14.04以前のusb-creator(ブータブルUSBの作成)を使って14.10のイメージを作成できません。おそらく14.10のusb-creatorでも以前のリリースのイメージを書き込めないと思います。回避方法として、書き込むイメージとそれを行うUbuntuのリリースをあわせるようにしてください。この非互換問題は、まもなく修正される予定です。 [[Bug:1325801]]

 * ATI/AMDビデオカードを使っていると、起動時の画面が暗転するか、あるいはまったく表示されないことがあります。Xサーバーが起動すると画面出力が得られます。それよりも前に画面出力が必要な場合、たとえば暗号化ハードディスクを使っていて、起動時にパスワードを入力する必要がある場合は、ESCキーを二回押下することで画面出力を得られるでしょう。

 * 14.10で導入されたshimには問題があり、Secure``Bootを無効にした環境で起動した際に2秒の起動遅延が挟まり、「Booting in insecure mode」と画面に表示されます。このメッセージはセキュリティ的な問題を示すものではなく起動遅延が挟まってしまう以外はシステムの動作を妨げるものではありません。この起動遅延を回避したい場合は、利用可能なハードウェアであればSecure``Bootを有効にする、Secure``Bootを使えないのであればshim-signedパッケージをアンインストールし、`grub-install`コマンドを再実行してください。 [[Bug:1384973]]

== Upgrade ==

== Power Management ==

== Desktop ==

== Migration ==

== Graphics and Display ==

== Networking ==

== Kernel ==

 * 仮想マシン環境において、暗号化ルートファイルシステムにインストールし、ビデオアダプターに「VGA」を利用している場合、起動時に暗号化解除のパスワードを入力できない可能性があります。ビデオアダプターをQXLに変更すれば起動できるようになります。(詳細は LP:1383851 を参照してください)


##EndUtopicReleaseBugs

''その他の既知の問題については、LaunchpadにあるUtopic Unicornの[[https://bugs.launchpad.net/ubuntu/utopic/+bugs|バグトラッカー]]を参照してください。''


<<BR>>

= 日本語翻訳版独自の記述 =

== IBus 1.5.8 ==
IBusは1.5.8に更新されました。それに伴いプロパティパネルがデフォルトで非表示になりました。表示させるには、端末からibus-setupを起動して[プロパティーパネルを表示する]を変更するか、日本語Remixに含まれるmozc-setup-helperを起動してください。

== Fcitx ==
Fcitxを、以前のIBusと似た使い勝手にしたい場合に参考になる[[https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/JapaneseEnvironment/Fcitx|wikiページ]]がありますので、必要に応じて参照ください。

<<BR>>

= 公式フレーバー =

公式フレーバーの各リリースノートは、以下のリンクで参照できます:

/* Edubuntu [[https://wiki.ubuntu.com/UtopicUnicorn/ReleaseNotes/Edubuntu]] */
 * Kubuntu [[https://wiki.ubuntu.com/UtopicUnicorn/ReleaseNotes/Kubuntu]]
 * Lubuntu [[https://wiki.ubuntu.com/UtopicUnicorn/ReleaseNotes/Lubuntu]]
 * Mythbuntu [[https://wiki.ubuntu.com/UtopicUnicorn/ReleaseNotes/Mythbuntu]]
 * Ubuntu GNOME [[https://wiki.ubuntu.com/UtopicUnicorn/ReleaseNotes/UbuntuGNOME]]
 * Ubuntu Kylin [[https://wiki.ubuntu.com/UtopicUnicorn/ReleaseNotes/UbuntuKylin]]
 * Ubuntu Studio [[https://wiki.ubuntu.com/UtopicUnicorn/ReleaseNotes/UbuntuStudio]]
 * Xubuntu [[https://wiki.ubuntu.com/UtopicUnicorn/ReleaseNotes/Xubuntu]]

<<BR>>

= より詳しい情報 =

=== バグレポート ===

あなたのコメントやバグレポート、レポートへのコメント・パッチの投稿・提案は、バグの修正や将来のリリース品質の改善につながります。[[http://help.ubuntu.com/community/ReportingBugs|ツールを用いてバグを報告してください]]。

バグの修正を通じて貢献したいのであれば、[[http://wiki.ubuntu.com/BugSquad|Bug Squad]] ページが役に立つでしょう。

=== Ubuntuに参加するには ===

## These images were able to be made available to you thanks to the help of our [[https://wiki.ubuntu.com/SaucySalamander/TechnicalOverview/Beta1/Testers|QA Community]].

Ubuntuを支援したいのであれば、以下の支援できる方法の一覧に目を通してみてください。

 http://www.ubuntu.com/community/get-involved

=== Ubuntuに関して ===

Ubuntuに関するより詳しい情報は、[[http://www.ubuntu.com|UbuntuのWebサイト]]や[[http://wiki.ubuntu.com|Ubuntu wiki]]を確認してください。

Ubuntuの開発に関するアナウンスを受け取るには、Ubuntu-devel-announceメーリングリストを購読してください。

 http://lists.ubuntu.com/mailman/listinfo/ubuntu-devel-announce

はじめに

このリリースノートには、Ubuntu 14.10 (Utopic Unicorn)のリリース概要とUbuntu 14.10とそのフレーバーに関する既知の不具合を記述しています。

サポート期間

Ubuntu 14.10のUbuntu Desktop、Ubuntu Server、Ubuntu Core、Kubuntu、Ubuntu Kylin、その他すべてのフレーバーのサポート期間は9ヶ月です。

公式フレーバーのリリースノート

各公式フレーバーのリリースノートは、こちら で確認できます。

Ubuntu 14.10の入手

Ubuntu 14.10のダウンロード

ISOイメージは、以下からダウンロードできます。お近くのミラーからも入手できるでしょう。

http://releases.ubuntu.com/14.10/ (Ubuntu Desktop and Server)
http://cloud-images.ubuntu.com/releases/14.10/release/ (Ubuntu Cloud Server)
http://cdimage.ubuntu.com/netboot/14.10/ (Ubuntu Netboot)
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntu-core/releases/14.10/release/ (Ubuntu Core)
http://cdimage.ubuntu.com/kubuntu/releases/14.10/release/ (Kubuntu)
http://cdimage.ubuntu.com/lubuntu/releases/14.10/release/ (Lubuntu)
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntustudio/releases/14.10/release/ (Ubuntu Studio)
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntu-gnome/releases/14.10/release/ (Ubuntu GNOME)
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntukylin/releases/14.10/release/ (UbuntuKylin)
http://cdimage.ubuntu.com/xubuntu/releases/14.10/release/ (Xubuntu)
http://cdimage.ubuntu.com/mythbuntu/releases/14.10/release/ (Mythbuntu)

Ubuntu 14.04 LTSからのアップグレード

デスクトップ環境でアップグレードするには、次の手順を用います:

  • Alt + F2を押してコマンドボックスに"update-manager"と入力します(ダブルクオーテーションは付けません)。
  • 「ソフトウェアの更新」が開いて、次のように表示されるはずです: 「新しいディストリビューション '14.10' にアップグレードできます」
  • 「アップグレード」をクリックし、画面に表示される指示に従います。
  • 訳注:14.10へのアップグレードが表示されない場合は、設定から「Ubuntuの新バージョンの通知」を「すべての新バージョン」に変更してください。

サーバー環境でアップグレードするには、次の手順を用います:

  • インストールされていない場合、パッケージをインストールします。
  • コマンドを入力してアップグレードツールを起動します。
  • 画面に表示される指示に従います。

注意: サーバーのアップグレードではGNU screenを使用しており、通信が切断されてしまった場合などでも自動的に再アタッチします。

Ubuntu DesktopやUbuntu Server向けのオフラインでのアップグレードオプションはありません。公式ミラーや各地の接続可能なミラーのいずれかにネットワーク接続できることを確認して、上記の指示に従ってください。


14.10の新機能

詳細はUtopicのBlueprintを確認してください。

不具合を見つけたら、次の手順で報告してください:

更新されたパッケージ群

Ubuntuでは、新しいリリースごとに、パッケージ群(アプリケーションや各種ソフトウェア)が非常に早いペースで更新されます。これらのパッケージの多くは、Debianのunstableブランチから自動的に「sync」されたものです。中には、Ubuntu 14.10用に明示的に作業が行われたものもあります。

Ubuntu 14.10に取り込まれたすべてのパッケージリストを確認するには、 utopic-changesメーリングリストを購読してください。

Linux kernel 3.16

Ubuntu 14.10のリリース版は、3.16ベースのカーネルを提供します。非常に多くのバグ修正と、新しいハードウェアのサポート(Power 8とarm64プラットフォームサポートの拡充を含む)が追加されています。Intel Cheeryview・Haswell・Broadwell・Merrifieldサポートの拡充や、新たにNVIDIA GK20A・GK110B GPUのサポートも含まれています。また、多くのNVIDIA・Intel・AMD/ATiチップのグラフィック性能が強化され、そしてRadeonの.264ビデオエンコーダーのオーディオ機能にも対応します。プラットフォーム対応の拡充として、32bit EFI BIOS上での64bit EFIブートがサポートされます。また、このバージョンではサスペンド・レジューム時間の短縮も達成されています。

開発者向けの特筆すべき新機能としては、このバージョンではカーネルにトレースポイントを追加したり、uprobeによる追跡が行えるようになっています。また、実験的なdeadline CPUスケジューラも提供されます。

サーバー向けに、瞬間的な負荷増大に備えるための機能として、resident setの増減を追跡したり、NUMAにおいてより適切なワークセット分散が行えるようになっています。ファイルシステムについても、データベースアプリケーションに適したファイルの割り当てが行えるようになるとともに、XFSとBtrfsをはじめとして、大きな性能の向上が実現されました。XFSはv5フォーマットをサポートすることで安定性を向上させた上で、direct I/Oをサポートするようになっています。Btrfsはディレクトリ単位で圧縮を有効にすることができるようになりました。また、raid5動作の性能が向上しています。このリリースではネットワーク関連の拡張も行われており、高レイテンシ環境にも適する新しいパケットスケジューラーや、IPv4のみをサポートする回線におけるIPv6への対応が行われています。また、openvswitch・VTIトンネルでの性能の向上も観測しています。これらとともに、さまざまな種類の新しいハードウェアへの対応が行われています。この対応には、IntelのAVX-512やMXPも含まれます。

クラウド環境においては、Hyper-V・Xen・KVM環境でのネットワーク性能の向上があります。Hyper-Vではハイパーバイザー側でのファイルコピーや時刻同期に対応しました。KVMでは、幾つかの新しいx86ベクタ命令のパススルーに対応しています。

セキュリティ方面では、カーネルアドレス空間全域でのランダム化が適用されるようになり、カーネルそのもの、そしてカーネルモジュールについてもアドレスの予測に基づく攻撃がほぼ成立しなくなりました。また、/procから読み出せる情報についても、重要なものは秘匿できるようになっています。また、暗号デバイスについてもサポートの強化を確認しています。

AppArmor

AppArmorにはunix abstract socketとanonymous socketについての細粒度制御のサポートが追加され、様々なポリシーのアップデートも行われています。Apparmorポリシーは、パッケージではこれらの変更に合わせて動作するよう調整されていますが、ローカルポリシーをunixルールに合わせる必要がある可能性があります。詳細はman 5 apparmor.dを参照してください。

Oxide

Oxideが最新のChromium Content APIに対応したものに更新され、あわせて多くのバグ修正と、Webブラウザーベースのアプリケーション・Ubuntu webapps・UbuntuWebViewsを利用したアプリケーションのサポートのための機能が追加されました。OxideはChromiumにおいてWebコンテンツを表示するためのエンジンを元にしたエンジンです。高速で、安全、そして最新のWebコンテンツ表示エンジンがこのリリースにおいて提供されるため、Oxideの導入によって、サードパーティーの開発者は容易にアプリケーションを開発することができ、そしてUbuntuアーカイブ上にある各種アプリケーションのサポートが向上しました。他のWebコンテンツ表示エンジン、たとえばwebkitベースのものも存在しますが、これらはメンテナンスが提供されるバージョンが非常に限定されているため、これらのかわりにアプリケーション開発者はOxideを利用することが望まれます。

Ubuntu Desktop

デスクトップにおける14.10のテーマは、「バグフィックスとクオリティの継続的な改善」です。

Unity

Unityは多くのバグフィックスと、高DPIディスプレイ対応の強化が行われました。

全体

Firefoxがversion 33に更新され、また、Chromiumがversion 38に更新されました。

Gtkは3.12に更新されました。 Qtは5.3に更新されました。

IPP Everywhareプリンターのサポートが追加され、Ubuntuから共有されたプリンターはIPP Everywhereプリンターをエミュレートできます。Ubuntuの下ではIPPプリンターの設定の必要はありません。IPP Everywhereについての詳細は http://www.pwg.org/ipp/everywhere.html を参照してください。

LibreOffice

LibreOffice 4.3では、PDFサポート、Writer・Calc・Impress(ワープロ・表計算・プレゼンテーション)における新機能を含め、多くの改善が行われています。詳細は https://wiki.documentfoundation.org/ReleaseNotes/4.3 を参照してください。

Ubuntu Developer Tools Centre

この新ツールは、開発者が手軽に、そして短い時間でUbuntu Desktop上にさまざまな開発環境をセットアップするためのものです。詳細は、 http://blog.didrocks.fr/post/Ubuntu-loves-Developers を参照してください。

Xorg

Xorg 1.16では、non-pciデバイス向けのサポートが強化されました。XephyrはDRI3をサポートしました。Mesa 10.3ではAMDの「Hawaii」GPUをサポートし、DRI3オフロードへの対応、freedrenoへの対応と、nouveauによるNVIDIA Maxwell GPUへの対応が行われています。

Ubuntu Server

OpenStack 2014.1

Ubuntu 14.10ではOpenStack 2014.2 (Juno)の以下のプロジェクトがUbuntuのmainコンポーネントに含まれています:

  • OpenStack Compute - Nova

  • OpenStack Identity - Keystone

  • OpenStack Imaging - Glance

  • OpenStack Block Storage - Cinder

  • OpenStack Networking - Neutron

  • OpenStack Object Storage - Swift

  • OpenStack Telemetry - Ceilometer

  • OpenStack Orchestration - Heat

  • OpenStack Dashboard - Horizon

警告: デプロイ済みのOpenStack環境をアップグレードすることは簡単なプロセスではありません。個々のデプロイ済みOpenStack環境のアップグレード方法について注意深く計画をたて、テストすることを考えた方がよいでしょう。

詳細は、OpenStack Charmのリリースノートを参照してください。

Libvirt 1.2.8

libvirt-lxcで起動したコンテナーは、AppArmorによって保護されるようになりました。

Libvirtはcgmanagerサポートを提供します。これによりcgroupをマウントすることなくコンテナーの中でlibvirtを使うことができます。

12.04ホスト上のpc-1.0からマイグレーションするためには、まず最初に14.04ホストのpc-1.0-preciseマシンタイプにマイグレーションする必要があります。そこから、pc-i440fx-trustyのような新しいマシンタイプに変換したり、14.10ホストへとマイグレーションできます。

Qemu 2.1

KVMはppc64leアーキテクチャーをサポートするようになりました。

Cgmanager 0.32

Cgmanagerは新規にコンパイルされたクライアントツールとなり、PruneやListTasksRecursiveListControllersなどの新しいメソッドをサポートするようになりました。systemd-shimが正しくセッションを終了するために必要な機能をサポートしています。

LXC 1.1

テクニカルプレビューとして、コンテナーのcheckpointとrestartが追加されています。

cloud-init 0.7.6

cloud-init 0.7.6ではさまざまな不具合の修正に加えて、systemdでUbuntuを起動することもサポートしています。OpenStackでvendor-dataを利用する時の改善も特徴の一つです。

bcache

bcacheのサポートはテクノロジープレビューとして導入されました。カーネルで有効にしたり、bcache-toolsパッケージを使ってユーザースペースから有効にすることもできますが、インストーラーとしてはサポートしていません。試す前に完全なシステムバックアップを取得することを強くおすすめします。サーバーでの用途を想定しています。デスクトップでも動くには動きますが、LVMやmdとbcacheを組み合わせた時に、いくつかの問題があることが確認されています。

Juju

UbuntuのサービスオーケストレーションツールであるJujuでは、最新の安定版である1.20.10に更新されました。このリリースの新機能や改善点については、アップストリームのリリースノートを参照してください。

Docker

UtopicではDocker 1.2が導入されています。Dockerの最新版については、https://docs.docker.com/installation/ubuntulinux/ のページの「If you'd like to try the latest version of Docker」にある手順を参照してください。

MAAS

MAASは最新のベータリリースである1.7-beta8にアップデートされました。多くの新機能が追加され、不具合もたくさん修正されています。完全なリリースノートが間もなく利用可能になる予定です。


既知の不具合

これまでのリリースと同様に、Ubuntu 14.10でユーザーが遭遇する可能性のある重要な既知の不具合があります。これらの不具合を報告するのに時間を使わないよう、現時点でわかっている問題(とその回避策)をここに文書化しておきます:

起動、インストール、インストール後の問題

  • Appleのハードウェア向けのamd64(Intel x86 64bit)イメージ(amd64+mac)は準備されなくなりました。ほとんどのAppleコンピューターは、ファームウェアを最新版にした上でEFI(レガシーでない)ブート方法を使って直接amd64イメージで起動できるはずです。あなたのハードウェアがamd64イメージで正しくブートできない場合は、EFIアップデートが未適用な状態ではないか確認し、それでも動かない場合はi386(32bit)イメージを利用してください。
  • syslinuxの変更により、14.04以前のusb-creator(ブータブルUSBの作成)を使って14.10のイメージを作成できません。おそらく14.10のusb-creatorでも以前のリリースのイメージを書き込めないと思います。回避方法として、書き込むイメージとそれを行うUbuntuのリリースをあわせるようにしてください。この非互換問題は、まもなく修正される予定です。 1325801

  • ATI/AMDビデオカードを使っていると、起動時の画面が暗転するか、あるいはまったく表示されないことがあります。Xサーバーが起動すると画面出力が得られます。それよりも前に画面出力が必要な場合、たとえば暗号化ハードディスクを使っていて、起動時にパスワードを入力する必要がある場合は、ESCキーを二回押下することで画面出力を得られるでしょう。
  • 14.10で導入されたshimには問題があり、SecureBootを無効にした環境で起動した際に2秒の起動遅延が挟まり、「Booting in insecure mode」と画面に表示されます。このメッセージはセキュリティ的な問題を示すものではなく起動遅延が挟まってしまう以外はシステムの動作を妨げるものではありません。この起動遅延を回避したい場合は、利用可能なハードウェアであればSecureBootを有効にする、SecureBootを使えないのであればshim-signedパッケージをアンインストールし、grub-installコマンドを再実行してください。 1384973

Upgrade

Power Management

Desktop

Migration

Graphics and Display

Networking

Kernel

  • 仮想マシン環境において、暗号化ルートファイルシステムにインストールし、ビデオアダプターに「VGA」を利用している場合、起動時に暗号化解除のパスワードを入力できない可能性があります。ビデオアダプターをQXLに変更すれば起動できるようになります。(詳細は 1383851 を参照してください)

その他の既知の問題については、LaunchpadにあるUtopic Unicornのバグトラッカーを参照してください。


日本語翻訳版独自の記述

IBus 1.5.8

IBusは1.5.8に更新されました。それに伴いプロパティパネルがデフォルトで非表示になりました。表示させるには、端末からibus-setupを起動して[プロパティーパネルを表示する]を変更するか、日本語Remixに含まれるmozc-setup-helperを起動してください。

Fcitx

Fcitxを、以前のIBusと似た使い勝手にしたい場合に参考になるwikiページがありますので、必要に応じて参照ください。


公式フレーバー

公式フレーバーの各リリースノートは、以下のリンクで参照できます:


より詳しい情報

バグレポート

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バグの修正を通じて貢献したいのであれば、Bug Squad ページが役に立つでしょう。

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Ubuntuを支援したいのであれば、以下の支援できる方法の一覧に目を通してみてください。

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Ubuntuに関するより詳しい情報は、UbuntuのWebサイトUbuntu wikiを確認してください。

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UtopicUnicorn/ReleaseNotes/Ja (last edited 2014-10-27 01:35:01 by kazken3)