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このリリースノートは、Ubuntu 8.10とその派生品に関する既知の不具合について記述しています。
最低限必要な環境
Ubuntu 8.10では、動作に必要な最低限のメモリとして256MBを要求します(一部のコンピュータでは、グラフィックカードが利用するために、メインメモリの一部を自動的に消費していることに注意してください)。
もし最低限のメモリしか搭載していない場合、通常の環境に比べて、インストールに非常に時間がかかります。ただし、インストールが正常に完了すれば、利用する上ではあまり問題は起こりません。メモリの少ないシステムではDesktop CDを用いてインストールする場合は、「コンピュータに変更を加えずにUbuntuを使ってみる」を選択するのではなく、「Ubuntuをインストールする」をメニューで選択し、インストーラーだけを動作させると良いでしょう。
インストール
Live CDからのインストール時、ハードディスクが見えないことがある
Live CD環境で、「インストール」を実行するまでにユーザがファイル・ブラウザを用いてハードディスクの中身を表示させている場合、Ubiquityはそれらのハードディスクへのインストールを許可しません。これは、マウントされているパーティションには変更を行うことができないためです。マウントしたハードディスクへインストールしたい場合、インストールする前にアンマウントする必要があります。
"Free software only" オプションが制限のあるソフトウェアをインストールする
Desktop CD/DVDの最初の画面で、F6キーを二回押すことで呼び出せる "Free software only" オプションが、制限のあるソフトウェアである linux-restricted-modules-2.6.27-7-generic をインストールしてしまいます。現時点での回避策としては、インストールが完了した後に、linux-restricted-modules-2.6.27-7-generic パッケージを削除することです。
メモ:"Free software only" オプションは、制限のあるソフトウェアをこれ以外にインストールすることはありません。
より詳細な情報は、 Bug 290925 を参照してください。
テキストモードインストールで停止したように見える
テキストモードインストールにおいて「ソフトウェアの選択とインストール」を選んだ場合、インストール作業が数%で停止しているように見える可能性があります。これは、インストーラとapt-getの間で情報のやりとりがうまく行えていないことが原因で、特にネットブートインストールの際にパッケージのダウンロード中はプログレスバーが更新されません。しかしながら、不具合の発見が遅すぎたため、Ubuntu 8.10がリリースされるまでには修正されません(参照:bug 290234)。
インストール作業が正しく進行しているかどうかを確認するには、Alt-F4を押してコンソール画面からログインしてください。Alt-F1でインストーラ画面に戻ることができます(QEMUやKVMでインストールを行っている場合、Alt-F4を押す前にまずはCtrl+Altを押したりウィンドウをクリックすることで、まずは仮想環境にフォーカスを移してください。そうしないと、Alt+F4を押すことで仮想環境が終了してしまいます)。
oem-configが特定の言語設定に失敗する
OEMベンダが利用する、エンドユーザ向け設定ツールが、文字集合としてASCIIもしくはISO-8859-1を利用しない言語において、初期設定に失敗します。これによりエンドユーザが設定を行っても、実際には反映されない現象が生じます。(bug 290580). うまく動作することが分かっている 言語は次の通りです:バスク語・カタロニア語・デンマーク語・オランダ語・英語・フィンランド語・フランス語・ガリシア語・ドイツ語・インドネシア語・イタリア語・北サーミ語・ブークモール=ノルウェー語・ポルトガル語・ポルトガル語(ブラジル)・スペイン語・スウェーデン語・タガログ語。
これにより、問題の影響を受けるOEMベンダは次のパッチpatch (この中の scripts/tzsetup の部分)を "Prepare for shipping to end user" を実行する前に /usr/lib/oem-config/timezone/tzsetup へ適用しなければいけません。 私たちはこの問題を修正するアップデートを提供する予定です。アップデート版の提供開始とともに、パッケージマネージャを通じたアッデートにより問題を修正できるようになるでしょう。
MIDイメージはインストール時にネットワーク接続が必要
Ubuntu MID(Mobile Internet Device)イメージを、ネットワーク接続なしにインストールしようとした場合、インストールの最終段階でアーカイブの確認を行うタイミングでポップアップダイアログが出続けるループ状態に陥ります。このループはネットワーク接続を行うことでしか脱出できません(bug 288320)。
「推奨パッケージ」の自動的なインストール
Debianポリシーマニュアルに基づいて(Debianポリシーマニュアルには「'Recommends' フィールドには、特別な場合でないかぎり一緒に使用されるパッケージが書かれます」とあります)、デフォルトではパッケージマネジメントシステムが「Recommends:」に記述されたパッケージを、「Depends:」に書かれたものと同じようにインストールするようになりました。もし特定のパッケージでこの動作をさせたくない場合、「apt-get --no-install-recommends」を指定してください。また、常に設定するのであれば、「/etc/apt/apt.conf」に「APT::Install-Recommends "false";」を設定してください。ただし、この設定を行うと、一部のプログラムでは期待される機能の一部が使えなくなることがあります。
ecryptfsにおけるパスワードの制限
alternate、あるいはserverインストールにおいて、パスワードに「%」が含まれている、もしくは「-」で終わっている場合、暗号化された ~/ 以下の Private ディレクトリが再起動後に自動的にマウントされず、ログイン後にも見えなくなります。この問題を解決するためには、インストール済みのシステムでは次の作業が必要です。
- ecryptfs-utilsパッケージを、少なくとも 53-1ubuntu12 以上へアップデートします(このバージョンはパッケージのアップデートにより、まもなく提供されます)。
次のコマンドを実行します: $ ecryptfs-setup-private --force
この問題に関する詳細や解決策は、 bug #290445 を参照してください。
PlayStation 3へのインストールの問題
Alternate CDを用いてPlayStation 3へインストールを行う場合、いくつか致命的でない問題があります。PS3 release notesを参照してください。
アップグレード
Ubuntu 8.04 LTSのユーザは、Ubuntu 8.10に簡単で自動化されたプロセスでアップグレードすることができます。より古いUbuntuを利用しているユーザは、最初にUbuntu 8.04 LTSへアップグレードしなければなりません。より詳しい手順は、http://www.ubuntu.com/getubuntu/upgrading にあるかもしれません。
NVIDIAの「レガシー」ビデオカードのサポート
NVIDIAの71系・96系プロプライエタリドライバ(これはUbuntu 8.04 LTSではnvidia-glx-legacyやnvidia-glxとして提供されていました)は、Ubuntu 8.10に含まれるX.Orgと互換性がありません。NVIDIA TNT・TNT2・TNT Ultra・GeForce・GeForce2・GeForce3・GeForce4・Vantaなどのハードウェアを利用している場合、アップグレード時にフリーなnvドライバへの差し換えが行われます。このドライバは3Dアクセラレーションをサポートしていません。
これ以外のNVIDIAハードウェアのユーザの場合、173系・177系のドライバであるnvidia-glx-173かnvidia-glx-177への差し換えが行われます。しかし、96系・71系ドライバと異なり、173系・177系ドライバはSSEをサポートしたCPU(たとえばIntel PentiumIIIやAMD Athlon XP以降)でしか動作しません(訳注:Intel CoreシリーズやPentium Dualcore・Pentium M、最近のCeleronやAMD Phenomシリーズ、Athlon64などでは全く問題ありません)。SSEをサポートしていない古いCPUを利用する場合、古いNVIDIAのハードウェアを利用している場合と同じく、nvドライバへの差し換えが行われます。
ATI "fglrx" ビデオドライバのサポート
8.10で利用されるATIのビデオドライバでは、R300ベースのチップを搭載したカード(Radeon 9500からX600まで)をサポートしません。もしこれらのカードを利用されている場合、アップグレードの前に、「システム→システム管理→ハードウェア・ドライバ」から、これらのドライバを無効にしておいてください。
詳細は、bug 284408 を参照してください。
X.Orgの入力デバイスについて
X.Orgの設定ファイル(/etc/X11/xorg.conf)には、まだマウスやキーボードの設定を行うInputDeviceという設定項目が残されていますが、これらの設定は無視されます。これはinput-hotplug機能が利用されているからです。キーボード設定は/etc/default/console-setupのものが利用されます。変更したい場合、「sudo dpkg-reconfigure console-setup」を実行して行います。この変更を行った場合、HALとXの再起動が必要です(例:システムを再起動します)。
X.Orgのevdevのxmodmapには互換性がありません
X.Org 1.5の新しいevdev入力ドライバは、Ubuntu 8.04 LTSまでのものと異なるキーコードを出力します。もしこれまでに~/.Xmodmapファイルを用いてキーバインドを設定していた場合、アップグレード時に手動で変換するか無効にする必要があります。
UbuntuStudioのリアルタイムカーネルのサポートについて
Ubuntu 8.10に含まれているリアルタイム版のLinuxカーネルには、SMPサポートが含まれていません。マルチコア・マルチプロセッサな環境でUbuntuStudio 8.04を利用されていて、リアルタイムカーネルが必要な方は、現時点ではUbuntuStudio 8.10にアップグレードしない方が良いでしょう。
東芝製ノートPCのホットキーのサポート
東芝製ノートPCのホットキーを制御するためのカーネルドライバ tlsup は、X.Org 1.5のイベントモデルと互換性がありません。これによりUbuntu 8.10では、これらのノートPCのホットキーを利用することができません。この問題はいずれリリースされるアップデート版のカーネルにおいて、 toshiba_acpi ドライバを用いて解決できる予定です。
Intel D945マザーボードでシステムが起動できない
問題として報告されたこの現象が発生すると、システムがinitramfsが提供するbusyboxシェルに落ちてしまい、"Gave up waiting for root device." というエラーメッセージが表示されるはずです。ここで1〜2分待ってから 'exit' と入力してシェルを終了すると、システムは何事もなかったかのように起動します。もしうまく進まなければ、もうしばらく待ってから再度試してください。一度システムが起動してしまえば、/boot/grub/menu.lst を編集し、rootdelay=90 オプションをカーネルの起動オプションに追加することで動作するようになります。(Bug 290153).
KubuntuのKDE4リミックスについて
幾つかの条件下において、Hardy HeronのKDE 4リミックスからIntrepid Ibexへアップグレードした場合、全てのアプリケーションがアップグレードされないことがありえます。これは kubuntu-desktop パッケージを削除している場合に発生します。私たちは kubuntu-desktop を削除せず、KDE 4を使う場合には kubuntu-kde4-desktop を追加することを強くお勧めします。これはリリース間の自動処理によるアップグレード時には暗黙で実施されますが、手動でアップグレードしたい場合にはきわめて重要です。
encfs は ssl/blowfish-v0.2 version 2:0:1 をサポートしない
Intrepidに含まれる encfs v1.4.x では、この古いアルゴリズムへの後方互換性はなくなりました。この暗号化アルゴリズムを使っているユーザはアップグレードの前に、encfsボリュームを新しいバージョンで作成したものへ移す必要があります。なお、encfsの古いバージョンを使うことで、これらの古い形式で作成したボリュームを読むことはできます。
PlayStation 3でのアップグレードの問題
PlayStation 3にUbuntu 8.04をインストールしている場合、アップグレードの前にグラフィカルなブートスプラッシュをオフにしてください(bug 285218). 詳細は PS3 release notes を確認してください。
その他の不具合
Intel 4965 無線LANカードを使っていると、フリーズすることがある
Linuxカーネル2.6.27に含まれているIntel 4965無線LANカードのiwlagnドライバは、802.11nや802.11g無線ネットワークを使っている場合にカーネルパニックを引き起こすことがあります。この問題に遭遇した場合、linux-backports-modules-intrepidパッケージをインストールし、より新しいバージョンのドライバを利用することでこの問題を解決することができます(新しいドライバを使わなければ問題を解決できないことは把握できていましたが、修正版をカーネルパッケージ本体に含めることができなかったのです)。
Intel 3945/4965のアンテナをオフにして起動すると、起動中はオンできない
Intel 3945やIntel 4965といった無線チップセットとアンテナのオン・オフを切り替えられるスイッチ(killswitch)を搭載したラップトップにおいて、このスイッチを使って無線アンテナをオフにして起動すると、起動中にこのスイッチを使ってアンテナの電源を入れることができません。回避策として、常にオンにした状態で起動してください。カーネルのアップデートによって、この問題が解決される予定です。
Atheros ath5k無線ドライバの無効化
Linux 2.6.27におけるAtheros製の無線デバイス用ath5kドライバは、いくつかの無線デバイス用であるmadwifiドライバと一緒に使うと干渉する可能性があるため、初期状態では無効化されています。ほとんどのAtheros製チップセットはmadwifiドライバを使えば動作しますが、一部の新しいチップセットについては動作せず、madwifiドライバを使ったWPA認証を利用できない可能性があります。madwifiで動作しないAtheros製デバイスを持っている場合、linux-backports-modules-intrepid-genericパッケージをインストールし、新しいath5kドライバを利用すると良いでしょう。このlinux-backports-modules-intrepid-generic、標準ではインストールされていませんが、Ubuntu 8.10 CD/DVDイメージには同梱されているので、簡単にインストールできるでしょう。
Wacom製タブレットのホットプラグの制限
X.Org 1.5には入力デバイスの自動検出が含まれましたが、Wacom製タブレットの自動検出は、スタイラス(訳注:ペン)に限られています。タブレットのユーザがスタイラス以外の入力装置を使いたい場合は、利用したいデバイスについて/etc/X11/xorg.confで設定を行う必要があります。
この問題に関するより詳しい議論がbug 282203にあります。
iSCSIの起動における問題
iSCSIのターゲットデバイスを利用している場合、起動時にマウントされないことがあります。これは、/etc/fstabに設定を記述していて、かつ、ブリッジもしくはbonding(訳注:複数のイーサネットデバイスを束ねて利用する設定)を行ったネットワークインターフェースを利用してiSCSIターゲットに接続している場合に発生します。一時的な回避策は、システムが起動してから、イーサネットデバイスが正しく機能する状態になったことを確認した上でopen-iscsiサービスを手動で再起動し、その上でファイルシステムをマウントしなおすことです。通常のイーサネットデバイスを利用したネットワーク設定の場合、この問題には該当しません。
詳細: bug #227848.
一度に複数のiSCSIターゲットをマウントできない
複数のiSCSIターゲットを一度にマウントすることはサポートされていません。iSCSIターゲットを複数利用するように設定されたシステムでは、Intrepidにアップグレードしないでください。
より詳細な情報と、バグの解決方法については bug 289470 を参照してください。
ath_pciドライバを利用していると、サスペンド後に無線LANが機能しない
無線LANデバイスのうち、カーネルが提供するath_pciドライバを用いるもの(たとえばAtheros AR5212)を用いている場合、サスペンドしてレジュームした後にネットワークに接続することができません。この問題の回避のために、ファイル/etc/pm/config.d/madwifiに以下の1行を追加してください。
SUSPEND_MODULES=ath_pci
これにより、サスペンド時にドライバが自動的にアンロードされ、レジューム後に自動的にドライバが再ロードされるようになります。
プレリリース版のデイリービルドイメージを利用していた場合の問題
プレリリース版のデイリーDesktopイメージを利用していた場合、インストール済みのシステムにおいて、言語サポートに関連するファイルの幾つかが存在しないかもしれません。言語サポートパッケージを削除した上で再インストールすることで、この問題を解決することができます。
この問題はUbuntu 8.10のベータ版・Release Candidate版には影響ありません。
KubuntuのBluetoothサポート
Kubuntu 8.10ではBluetoothはサポートされません。これは8.10が利用するカーネルにおいて、KDEがまだbluez 4.xスタックへの対応を行っていないためです。リリース後のアップデートにより対応がレビューされる予定です。 (Bug 280997)
KNetworkManagerによる固定IPアドレスへの対応
Kubuntu 8.10のKNetworkManagerは、時々固定IPアドレスの設定に失敗することがあります(bug 280762)。 DHCPによる自動IPアドレス設定の場合、この問題の影響はありません。
Kubuntu 8.04 KDE 4 Remixからのアップグレード後、ログインできない
Kubuntu 8.04 KDE 4 Remixからのアップグレード後、ログインしてもそのままログイン画面に戻されてしまいます。これはx-session-managerのalternativeのリンク先が正しくアップデートされていないためです。「セッション」メニューで"KDE"を選んでログインし、update-alternatives --set x-session-manager /usr/bin/startkdeを実行することで問題を解決できます (Bug 287488)。
usb-creatorを使った8.04.1 (Hardy)のイメージの利用
8.04.1のイメージは「Persistence」機能が壊れています。usb-creatorを使ってUSBディスクを作成しても、8.04.1イメージでは「Persistence」オプションを使ってもbusyboxに落ちてしまいます。
Intel 3945ではUSAで利用できる無線LANのチャンネルだけが有効
iwl3945無線LANドライバは、デフォルトではUSAで利用可能な無線帯域だけを利用します。無線ネットワークの利用上、USAでは禁止されているものの、ヨーロッパや日本では利用可能なチャンネルが機能しません。この問題はIEEE 802 11b/gのチャンネル12と13(ヨーロッパ・日本で利用可能)、14(日本でのみ利用可能)と、802.11aすべてに影響を及ぼします(おそらく他の無線LANドライバでも同様の問題がありますが、私たちが確認できているのはこれだけです)。
問題を回避するには、/etc/modprobe.d/optionsに次の行を追加します。
ヨーロッパで利用可能なチャンネルを有効にする場合:
options cfg80211 ieee80211_regdom=EU
また、日本で利用可能なチャンネルを有効にする場合は、以下を追加してください。
options cfg80211 ieee80211_regdom=JP
Cyrus SASLのデータベースが誤ったパーミッションで作成される
Cyrus SASLはsasldb2プラグインが利用するデータベースを誤ったパーミッションで作成してしまいます。結果、このデータベースを利用する他のユーザ、たとえばcyrus-imapユーザのアクセスが失敗します。既存のリリースですでにデータベースを作成していた場合、この問題の影響を受けません。回避策は、手動で/etc/sasldb2のグループをsaslに変更することです。
$ sudo chgrp sasl /etc/sasldb2
詳細は bug 288478 を確認してください。
Java Runtime Environment(Javaランタイム環境)の利用
Javaプログラムを利用する場合、Javaランタイム環境を提供するopenjdk-6-jreパッケージをインストールしてください。また、Javaプログラムを実行したい場合、openjdk-6-jdkパッケージを導入します。x86アーキテクチャで、Firefoxとその互換ブラウザ上でJavaアプレットを動作させる場合は icedtea6-pluginパッケージを手でインストールしてください。
JREとJavaアプレットはUbuntu DVDではライブ動作時にもあらかじめインストールされていますが、現時点ではサイズの制約があるため、これ以外の配布形態には含まれていません。しかしながら、 インストーラの未実装の機能により、DVDのグラフィカルなインストーラを用いた場合、これらのパッケージはDVDからインストールした場合にも導入されていません。これにより、後でインストールしなおす必要があります。
CDのイジェクトの問題
ディスクが入っていた状態でCDトレイをイジェクトした際、すぐにトレイが引っ込んでしまいます。これにより、ディスクを取り出すのは非常に困難です (bug 283316)。 この問題を回避するには、トレイが引っ込んでディスクが取り込まれてしまった後に、完全にマウントされるまでの間にもう一度イジェクトボタンを押すことです。これによりトレイが開いたままになるはずです。この問題はリリース後のアップデートで解決される予定です。
Intel 830MGと845Gビデオチップでデスクトップ効果を使うとフリーズ
古い世代の内蔵ビデオチップであるIntel 830と845(IBM Thinkpad R30のようなノートPCでしばしば使われています)には、Intelのビデオドライバのバグがあります。Compizによるデスクトップ効果を利用することができません。システムがフリーズしてしまいます。こうしたシステムで新規にインストールしたい場合には、CDからの起動の際に、初期画面でF4を押してセーフグラフィックモード(デスクトップ効果を無効)にして起動し、インストールしてください。インストールされたUbuntuを起動したら、システム -> 設定 -> 外観の設定で「視覚効果」タブを開き、「効果なし」を選択してください。
PlayStation 3 の問題
PlayStation 3環境で利用する場合、複数の問題があります。これらの詳細は PS3 release notes で確認することができます。
Sony PlayStation 3のクロスメディアバー(訳注:PS3を通常起動した際に表示される画面)に戻りたい場合、起動時にプロンプトに「game」と入力し、リターンキーを押す必要があります(bug 277839)。しかし、何らかの理由でこれが行えなくなった場合、次の起動時にクロスメディアバーに戻るにはハードリセット(PS3のマニュアルを参照してください)を行う必要があります。
シャットダウン時、ときおり"IRQ 50: nobody cared"のようなメッセージを出力してハングアップすることがあります。この問題はすでに上流に報告されています。強制的に電源Offにするため、PS3のパワーボタンを2回ビープ音が鳴るまで押し続けてください。次のブート時には正常に起動します(bug 220370)。
NetworkManagerは利用可能な無線ネットワークをリストできません。しかし、SSIDが分かっているネットワークには「ステルスモードの無線ネットワークに接続」を選択することで利用できます(bug 289977)。ただし、WPA/WPA2で保護されたネットワークに接続することができません。WEPでは動作します(bug 289982)。
日本語環境
IPAモナーフォントのインストール
Ubuntu 8.10から日本語リミックスでも、VL Gothicが標準のフォントとなりました。IPAフォント/IPAモナーフォントを利用したい場合は、日本語環境セットアップ・ヘルパや Synapticからttf-ipafont/ttf-ipamonafontパッケージをインストールしてください。これらのパッケージは、Japanese Teamのリポジトリのintrepid-non-freeコンポーネントからのみ利用可能です。
なお、日本語のフォント設定が有効になっていない場合、IPAフォント/IPAモナーフォントをインストールしてもVL Gothicが標準のフォントとなります。この場合、[システム]-[システム管理]-[言語サポート]を起動し、[標準の言語]として「日本語」を選択し(すでに選択されている場合はそのままで)、[OK]を押して終了してください。
Tomoeの機能
Ubuntu 8.04 LTSまでは、手書き入力エンジンのTomoeに[Unicode表]がありましたが、これはUbuntu 8.10からなくなりました。代替としては、ほぼ同じ機能の[アプリケーション]-[アクセサリ]-[文字マップ]をお使いください。
IntrepidReleaseNotes/ja (last edited 2009-02-16 07:46:01 by soum4)