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*Now Translatting...* These release notes document known issues with Ubuntu 8.10 and its variants. このリリースノートは、Ubuntu 8.10とそのバリエーションに関する既知の不具合について記述しています。 |
このリリースノートは、Ubuntu 8.10とその派生品に関する既知の不具合について記述しています。 |
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The minimum memory requirement for Ubuntu 8.10 is 256 MiB of memory. (Note that some of your system's memory may be unavailable due to being used for the graphics card.) With only the minimum amount of memory available, the installation process will take longer than normal, but will complete successfully, and the system will perform adequately once installed. Low-memory systems may be able to use the desktop CD to install by selecting "Install Ubuntu" from the boot menu to run just the installer, rather than the whole desktop started by selecting "Try Ubuntu without any change to your computer". |
Ubuntu 8.10では、動作に必要な最低限のメモリとして256MBを要求します(一部のコンピュータでは、グラフィックカードが利用するために、メインメモリの一部を自動的に消費していることに注意してください)。 もし最低限のメモリしか搭載していない場合、通常の環境に比べて、インストールに非常に時間がかかります。ただし、インストールが正常に完了すれば、利用する上ではあまり問題は起こりません。メモリの少ないシステムではDesktop CDを用いてインストールする場合は、「コンピュータに変更を加えずにUbuntuを使ってみる」を選択するのではなく、「Ubuntuをインストールする」をメニューで選択し、インストーラーだけを動作させると良いでしょう。 |
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== 「推奨パッケージ」としてデフォルトでインストールされるパッケージ == In accordance with the Debian Policy Manual (which says "The 'Recommends' field should list packages that would be found together with this one in all but unusual installations"), the package management system now installs packages listed in the Recommends: field of other installed packages as well as Depends: by default. If you want to avoid this for specific packages, use `apt-get --no-install-recommends`; if you want to make this permanent, set `APT::Install-Recommends` in `/etc/apt/apt.conf`. Be aware that this may result in missing features in some programs. |
== Live CDからのインストール時、ハードディスクが見えないことがある == Live CD環境で、「インストール」を実行するまでにユーザがファイル・ブラウザを用いてハードディスクの中身を表示させている場合、Ubiquityはそれらのハードディスクへのインストールを許可しません。これは、マウントされているパーティションには変更を行うことができないためです。マウントしたハードディスクへインストールしたい場合、インストールする前にアンマウントする必要があります。 == "Free software only" オプションが制限のあるソフトウェアをインストールする == Desktop CD/DVDの最初の画面で、F6キーを二回押すことで呼び出せる "Free software only" オプションが、制限のあるソフトウェアである linux-restricted-modules-2.6.27-7-generic をインストールしてしまいます。現時点での回避策としては、インストールが完了した後に、linux-restricted-modules-2.6.27-7-generic パッケージを削除することです。 メモ:"Free software only" オプションは、制限のあるソフトウェアをこれ以外にインストールすることはありません。 より詳細な情報は、 [[https://bugs.launchpad.net/ubuntu-release-notes/+bug/290925|Bug 290925]] を参照してください。 == テキストモードインストールで停止したように見える == テキストモードインストールにおいて「ソフトウェアの選択とインストール」を選んだ場合、インストール作業が数%で停止しているように見える可能性があります。これは、インストーラと`apt-get`の間で情報のやりとりがうまく行えていないことが原因で、特にネットブートインストールの際にパッケージのダウンロード中はプログレスバーが更新されません。しかしながら、不具合の発見が遅すぎたため、Ubuntu 8.10がリリースされるまでには修正されません(参照:[[https://launchpad.net/bugs/290234|bug 290234]])。 インストール作業が正しく進行しているかどうかを確認するには、Alt-F4を押してコンソール画面からログインしてください。Alt-F1でインストーラ画面に戻ることができます(QEMUやKVMでインストールを行っている場合、Alt-F4を押す前にまずはCtrl+Altを押したりウィンドウをクリックすることで、まずは仮想環境にフォーカスを移してください。そうしないと、Alt+F4を押すことで仮想環境が終了してしまいます)。 == oem-configが特定の言語設定に失敗する == OEMベンダが利用する、エンドユーザ向け設定ツールが、文字集合としてASCIIもしくはISO-8859-1を利用しない言語において、初期設定に失敗します。これによりエンドユーザが設定を行っても、実際には反映されない現象が生じます。([[https://launchpad.net/bugs/290580|bug 290580]]). ''うまく動作することが分かっている'' 言語は次の通りです:バスク語・カタロニア語・デンマーク語・オランダ語・英語・フィンランド語・フランス語・ガリシア語・ドイツ語・インドネシア語・イタリア語・北サーミ語・ブークモール=ノルウェー語・ポルトガル語・ポルトガル語(ブラジル)・スペイン語・スウェーデン語・タガログ語。 これにより、問題の影響を受けるOEMベンダは次のパッチ[[http://bazaar.launchpad.net/~ubuntu-core-dev/oem-config/trunk/revision/555|patch]] (この中の `scripts/tzsetup` の部分)を "Prepare for shipping to end user" を実行する前に `/usr/lib/oem-config/timezone/tzsetup` へ適用しなければいけません。 私たちはこの問題を修正するアップデートを提供する予定です。アップデート版の提供開始とともに、パッケージマネージャを通じたアッデートにより問題を修正できるようになるでしょう。 == MIDイメージはインストール時にネットワーク接続が必要 == Ubuntu MID(Mobile Internet Device)イメージを、ネットワーク接続なしにインストールしようとした場合、インストールの最終段階でアーカイブの確認を行うタイミングでポップアップダイアログが出続けるループ状態に陥ります。このループはネットワーク接続を行うことでしか脱出できません([[https://launchpad.net/bugs/288320|bug 288320]])。 == 「推奨パッケージ」の自動的なインストール == Debianポリシーマニュアルに基づいて(Debianポリシーマニュアルには「'Recommends' フィールドには、特別な場合でないかぎり一緒に使用されるパッケージが書かれます」とあります)、デフォルトではパッケージマネジメントシステムが「Recommends:」に記述されたパッケージを、「Depends:」に書かれたものと同じようにインストールするようになりました。もし特定のパッケージでこの動作をさせたくない場合、「`apt-get --no-install-recommends`」を指定してください。また、常に設定するのであれば、「`/etc/apt/apt.conf`」に「`APT::Install-Recommends "false";`」を設定してください。ただし、この設定を行うと、一部のプログラムでは期待される機能の一部が使えなくなることがあります。 == ecryptfsにおけるパスワードの制限 == alternate、あるいはserverインストールにおいて、パスワードに「%」が含まれている、もしくは「-」で終わっている場合、暗号化された ~/ 以下の Private ディレクトリが再起動後に自動的にマウントされず、ログイン後にも見えなくなります。この問題を解決するためには、インストール済みのシステムでは次の作業が必要です。 1. ecryptfs-utilsパッケージを、少なくとも 53-1ubuntu12 以上へアップデートします(このバージョンはパッケージのアップデートにより、まもなく提供されます)。 2. 次のコマンドを実行します: {{{$ ecryptfs-setup-private --force}}} この問題に関する詳細や解決策は、 [[https://launchpad.net/bugs/290445|bug #290445]] を参照してください。 == PlayStation 3へのインストールの問題 == Alternate CDを用いてPlay``Station 3へインストールを行う場合、いくつか致命的でない問題があります。[[http://psubuntu.com/wiki/IntrepidReleaseNotes|PS3 release notes]]を参照してください。 |
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Users of Ubuntu 8.04 can upgrade to Ubuntu 8.10 by a convenient automated process. Users of older Ubuntu releases need to upgrade to Ubuntu 8.04 LTS first, and then to 8.10. Complete instructions may be found at http://www.ubuntu.com/getubuntu/upgrading. | Ubuntu 8.04 LTSのユーザは、Ubuntu 8.10に簡単で自動化されたプロセスでアップグレードすることができます。より古いUbuntuを利用しているユーザは、最初にUbuntu 8.04 LTSへアップグレードしなければなりません。より詳しい手順は、http://www.ubuntu.com/getubuntu/upgrading にあるかもしれません。 |
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The 71 and 96 series of proprietary nVidia drivers, as provided by the {{{nvidia-glx-legacy}}} and {{{nvidia-glx}}} packages in Ubuntu 8.04, are not compatible with the X.Org included in Ubuntu 8.10. Users with the nVidia TNT, TNT2, TNT Ultra, Ge``Force, Ge``Force2, Ge``Force3, and Ge``Force4 chipsets are affected and will be transitioned on upgrade to the free {{{nv}}} driver instead. This driver does not support 3D acceleration. Users of other nVidia chipsets that are supported by the 173 or 177 driver series will be transitioned to the {{{nvidia-glx-173}}} or {{{nvidia-glx-177}}} package instead. However, unlike drivers 96 and 71, drivers 173 and 177 are only compatible with CPUs that support [[http://en.wikipedia.org/wiki/Streaming_SIMD_Extensions|SSE]] (e.g. Intel Pentium III, AMD Athlon XP or higher). Systems with older CPUs will also be transitioned to the {{{nv}}} driver on upgrade. |
NVIDIAの71系・96系プロプライエタリドライバ(これはUbuntu 8.04 LTSでは{{{nvidia-glx-legacy}}}や{{{nvidia-glx}}}として提供されていました)は、Ubuntu 8.10に含まれるX.Orgと互換性がありません。NVIDIA TNT・TNT2・TNT Ultra・Ge``Force・Ge``Force2・Ge``Force3・Ge``Force4・Vantaなどのハードウェアを利用している場合、アップグレード時にフリーな{{{nv}}}ドライバへの差し換えが行われます。このドライバは3Dアクセラレーションをサポートしていません。 これ以外のNVIDIAハードウェアのユーザの場合、173系・177系のドライバである{{{nvidia-glx-173}}}か{{{nvidia-glx-177}}}への差し換えが行われます。しかし、96系・71系ドライバと異なり、173系・177系ドライバは[[http://ja.wikipedia.org/wiki/Streaming_SIMD_Extensions|SSE]]をサポートしたCPU(たとえばIntel PentiumIIIやAMD Athlon XP以降)でしか動作しません(訳注:Intel CoreシリーズやPentium Dualcore・Pentium M、最近のCeleronやAMD Phenomシリーズ、Athlon64などでは全く問題ありません)。SSEをサポートしていない古いCPUを利用する場合、古いNVIDIAのハードウェアを利用している場合と同じく、{{{nv}}}ドライバへの差し換えが行われます。 == ATI "fglrx" ビデオドライバのサポート == 8.10で利用されるATIのビデオドライバでは、R300ベースのチップを搭載したカード(Radeon 9500からX600まで)をサポートしません。もしこれらのカードを利用されている場合、アップグレードの前に、「システム→システム管理→ハードウェア・ドライバ」から、これらのドライバを無効にしておいてください。 詳細は、[[https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/fglrx-installer/+bug/284408|bug 284408]] を参照してください。 |
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The X.Org configuration file ({{{/etc/X11/xorg.conf}}}) still has Input``Device entries for the mouse and keyboard, but they are ignored now because input-hotplug is used. The keyboard settings now come from {{{/etc/default/console-setup}}}; to change them please use `sudo dpkg-reconfigure console-setup`. After that, HAL and X need to be restarted (e.g., by rebooting your system). |
X.Orgの設定ファイル({{{/etc/X11/xorg.conf}}})には、まだマウスやキーボードの設定を行うInput``Deviceという設定項目が残されていますが、これらの設定は無視されます。これはinput-hotplug機能が利用されているからです。キーボード設定は{{{/etc/default/console-setup}}}のものが利用されます。変更したい場合、「`sudo dpkg-reconfigure console-setup`」を実行して行います。この変更を行った場合、HALとXの再起動が必要です(例:システムを再起動します)。 |
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The X keycodes generated with the new {{{evdev}}} input driver in X.Org 1.5 are not compatible with those generated in Ubuntu 8.04 LTS and before. If you have configured keybindings for your user with a {{{~/.Xmodmap}}} file, you will need to convert or disable it by hand on upgrade. | X.Org 1.5の新しい{{{evdev}}}入力ドライバは、Ubuntu 8.04 LTSまでのものと異なるキーコードを出力します。もしこれまでに{{{~/.Xmodmap}}}ファイルを用いてキーバインドを設定していた場合、アップグレード時に手動で変換するか無効にする必要があります。 |
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No real-time kernel variant is available for the Linux 2.6.27 kernel included with Ubuntu 8.10. Users of Ubuntu``Studio 8.04 who need real-time kernel support are advised not to upgrade to Ubuntu``Studio 8.10. | Ubuntu 8.10に含まれているリアルタイム版のLinuxカーネルには、SMPサポートが含まれていません。マルチコア・マルチプロセッサな環境でUbuntu``Studio 8.04を利用されていて、リアルタイムカーネルが必要な方は、現時点ではUbuntu``Studio 8.10にアップグレードしない方が良いでしょう。 == 東芝製ノートPCのホットキーのサポート == 東芝製ノートPCのホットキーを制御するためのカーネルドライバ {{{tlsup}}} は、X.Org 1.5のイベントモデルと互換性がありません。これによりUbuntu 8.10では、これらのノートPCのホットキーを利用することができません。この問題はいずれリリースされるアップデート版のカーネルにおいて、 {{{toshiba_acpi}}} ドライバを用いて解決できる予定です。 == Intel D945マザーボードでシステムが起動できない == 問題として報告されたこの現象が発生すると、システムがinitramfsが提供するbusyboxシェルに落ちてしまい、"Gave up waiting for root device." というエラーメッセージが表示されるはずです。ここで1〜2分待ってから 'exit' と入力してシェルを終了すると、システムは何事もなかったかのように起動します。もしうまく進まなければ、もうしばらく待ってから再度試してください。一度システムが起動してしまえば、/boot/grub/menu.lst を編集し、rootdelay=90 オプションをカーネルの起動オプションに追加することで動作するようになります。([[https://launchpad.net/bugs/290153|Bug 290153]]). == KubuntuのKDE4リミックスについて == 幾つかの条件下において、Hardy HeronのKDE 4リミックスからIntrepid Ibexへアップグレードした場合、全てのアプリケーションがアップグレードされないことがありえます。これは `kubuntu-desktop` パッケージを削除している場合に発生します。私たちは `kubuntu-desktop` を削除せず、KDE 4を使う場合には `kubuntu-kde4-desktop` を追加することを強くお勧めします。これはリリース間の自動処理によるアップグレード時には暗黙で実施されますが、手動でアップグレードしたい場合にはきわめて重要です。 == encfs は ssl/blowfish-v0.2 version 2:0:1 をサポートしない == Intrepidに含まれる encfs v1.4.x では、この古いアルゴリズムへの後方互換性はなくなりました。この暗号化アルゴリズムを使っているユーザはアップグレードの前に、encfsボリュームを新しいバージョンで作成したものへ移す必要があります。なお、encfsの古いバージョンを使うことで、これらの古い形式で作成したボリュームを読むことはできます。 == PlayStation 3でのアップグレードの問題 == Play``Station 3にUbuntu 8.04をインストールしている場合、アップグレードの前にグラフィカルなブートスプラッシュをオフにしてください([[https://launchpad.net/bugs/285218|bug 285218]]). 詳細は [[http://psubuntu.com/wiki/IntrepidReleaseNotes|PS3 release notes]] を確認してください。 |
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The version of the {{{iwlagn}}} wireless driver for Intel 4965 wireless chipsets included in Linux kernel version 2.6.27 causes kernel panics when used with 802.11n networks. Users affected by this issue can install the {{{linux-backports-modules-intrepid}}} package, to install a newer version of this driver that corrects the bug. (Because the known fix requires a new version of the driver, it is not expected to be possible to include this fix in the main kernel package.) == TCPタイムスタンプ == Linux 2.6.27 now sets the timestamps option in TCP packets ([[http://www.ietf.org/rfc/rfc1323.txt|RFC 1323]]), an option dating from 1992 to improve performance over high-bandwidth-times-latency paths and to improve reliability over high-bandwidth paths, which was previously omitted by mistake. Linuxカーネル2.6.27から、TCPパケットのタイムスタンプオプション([[http://www.ietf.org/rfc/rfc1323.txt|RFC 1323]])がセットされるようになりました。このオプションは1992年当時のものに比べて、遙かに広帯域で・時間がかかり・レイテンシの大きな経路を通過する場合のパフォーマンスを向上させ、さらに広帯域な環境での信頼性を向上させますが、不幸な偶然によってこれまで無効になっていました。 However, this change appears to cause problems for some users, believed to be due to buggy routers between the user and the destination server (for example, this has been reported by several Verizon DSL users). If your Internet connection mostly appears to be working correctly, but you have problems connecting to certain sites, then try the following command: しかし、この変更によって、一部のユーザには問題が起きるかもしれません。接続先のサーバとユーザの間に、バグのあるルータが挟まっている場合に限られると信じていますが(たとえば、一部のVerizon DSLサービス(訳注:アメリカの大手ISP)を利用しているユーザから問題に遭遇したという報告があります)。もしインターネット接続全般にはほとんど問題がないにも関わらず、どこか特定のWebサイトに接続できない場合、次のコマンドを試してみてください。 |
Linuxカーネル2.6.27に含まれているIntel 4965無線LANカードの{{{iwlagn}}}ドライバは、802.11nや802.11g無線ネットワークを使っている場合にカーネルパニックを引き起こすことがあります。この問題に遭遇した場合、{{{linux-backports-modules-intrepid}}}パッケージをインストールし、より新しいバージョンのドライバを利用することでこの問題を解決することができます(新しいドライバを使わなければ問題を解決できないことは把握できていましたが、修正版をカーネルパッケージ本体に含めることができなかったのです)。 == Intel 3945/4965のアンテナをオフにして起動すると、起動中はオンできない == Intel 3945やIntel 4965といった無線チップセットとアンテナのオン・オフを切り替えられるスイッチ(killswitch)を搭載したラップトップにおいて、このスイッチを使って無線アンテナをオフにして起動すると、起動中にこのスイッチを使ってアンテナの電源を入れることができません。回避策として、常にオンにした状態で起動してください。カーネルのアップデートによって、この問題が解決される予定です。 == Atheros ath5k無線ドライバの無効化 == Linux 2.6.27におけるAtheros製の無線デバイス用{{{ath5k}}}ドライバは、いくつかの無線デバイス用である{{{madwifi}}}ドライバと一緒に使うと干渉する可能性があるため、初期状態では無効化されています。ほとんどのAtheros製チップセットは{{{madwifi}}}ドライバを使えば動作しますが、一部の新しいチップセットについては動作せず、{{{madwifi}}}ドライバを使ったWPA認証を利用できない可能性があります。{{{madwifi}}}で動作しないAtheros製デバイスを持っている場合、{{{linux-backports-modules-intrepid-generic}}}パッケージをインストールし、新しい{{{ath5k}}}ドライバを利用すると良いでしょう。この{{{linux-backports-modules-intrepid-generic}}}、標準ではインストールされていませんが、Ubuntu 8.10 CD/DVDイメージには同梱されているので、簡単にインストールできるでしょう。 == Wacom製タブレットのホットプラグの制限 == X.Org 1.5には入力デバイスの自動検出が含まれましたが、Wacom製タブレットの自動検出は、スタイラス(訳注:ペン)に限られています。タブレットのユーザがスタイラス以外の入力装置を使いたい場合は、利用したいデバイスについて{{{/etc/X11/xorg.conf}}}で設定を行う必要があります。 この問題に関するより詳しい議論が[[https://bugs.launchpad.net/bugs/282203|bug 282203]]にあります。 == iSCSIの起動における問題 == iSCSIのターゲットデバイスを利用している場合、起動時にマウントされないことがあります。これは、`/etc/fstab`に設定を記述していて、かつ、ブリッジもしくはbonding(訳注:複数のイーサネットデバイスを束ねて利用する設定)を行ったネットワークインターフェースを利用してiSCSIターゲットに接続している場合に発生します。一時的な回避策は、システムが起動してから、イーサネットデバイスが正しく機能する状態になったことを確認した上でopen-iscsiサービスを手動で再起動し、その上でファイルシステムをマウントしなおすことです。通常のイーサネットデバイスを利用したネットワーク設定の場合、この問題には該当しません。 詳細: [[https://launchpad.net/bugs/227848|bug #227848]]. == 一度に複数のiSCSIターゲットをマウントできない == 複数のiSCSIターゲットを一度にマウントすることはサポートされていません。iSCSIターゲットを複数利用するように設定されたシステムでは、Intrepidにアップグレードしないでください。 より詳細な情報と、バグの解決方法については [[https://launchpad.net/bugs/289470|bug 289470]] を参照してください。 == ath_pciドライバを利用していると、サスペンド後に無線LANが機能しない == 無線LANデバイスのうち、カーネルが提供する{{{ath_pci}}}ドライバを用いるもの(たとえばAtheros AR5212)を用いている場合、サスペンドしてレジュームした後にネットワークに接続することができません。この問題の回避のために、ファイル{{{/etc/pm/config.d/madwifi}}}に以下の1行を追加してください。 |
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sudo sysctl -w net.ipv4.tcp_timestamps=0 }}} This change will normally expire the next time you restart your computer. If it fixes the problem, then you can make the change permanent by running `sudo editor /etc/sysctl.conf` and adding the following line to the end of that file: この変更は、コンピュータを再起動すると元に戻ってしまいます。この操作で問題が解決したのであれば、「sudo editor /etc/sysctl.conf」で設定ファイルを開き、次の行を追加した上で保存し、再起動後も設定が反映されるようにしてください。 |
SUSPEND_MODULES=ath_pci }}} これにより、サスペンド時にドライバが自動的にアンロードされ、レジューム後に自動的にドライバが再ロードされるようになります。 == プレリリース版のデイリービルドイメージを利用していた場合の問題 == プレリリース版のデイリーDesktopイメージを利用していた場合、インストール済みのシステムにおいて、言語サポートに関連するファイルの幾つかが存在しないかもしれません。言語サポートパッケージを削除した上で再インストールすることで、この問題を解決することができます。 この問題はUbuntu 8.10のベータ版・Release Candidate版には影響ありません。 == KubuntuのBluetoothサポート == Kubuntu 8.10ではBluetoothはサポートされません。これは8.10が利用するカーネルにおいて、KDEがまだbluez 4.xスタックへの対応を行っていないためです。リリース後のアップデートにより対応がレビューされる予定です。 ([[https://launchpad.net/bugs/280997|Bug 280997]]) == KNetworkManagerによる固定IPアドレスへの対応 == Kubuntu 8.10のKNetwork``Managerは、時々固定IPアドレスの設定に失敗することがあります([[https://launchpad.net/bugs/280762|bug 280762]])。 DHCPによる自動IPアドレス設定の場合、この問題の影響はありません。 == Kubuntu 8.04 KDE 4 Remixからのアップグレード後、ログインできない == Kubuntu 8.04 KDE 4 Remixからのアップグレード後、ログインしてもそのままログイン画面に戻されてしまいます。これはx-session-managerのalternativeのリンク先が正しくアップデートされていないためです。「セッション」メニューで"KDE"を選んでログインし、`update-alternatives --set x-session-manager /usr/bin/startkde`を実行することで問題を解決できます ([[https://launchpad.net/bugs/287488|Bug 287488]])。 == usb-creatorを使った8.04.1 (Hardy)のイメージの利用 == 8.04.1のイメージは「Persistence」機能が壊れています。usb-creatorを使ってUSBディスクを作成しても、8.04.1イメージでは「Persistence」オプションを使ってもbusyboxに落ちてしまいます。 == Intel 3945ではUSAで利用できる無線LANのチャンネルだけが有効 == iwl3945無線LANドライバは、デフォルトではUSAで利用可能な無線帯域だけを利用します。無線ネットワークの利用上、USAでは禁止されているものの、ヨーロッパや日本では利用可能なチャンネルが機能しません。この問題はIEEE 802 11b/gのチャンネル12と13(ヨーロッパ・日本で利用可能)、14(日本でのみ利用可能)と、802.11aすべてに影響を及ぼします(おそらく他の無線LANドライバでも同様の問題がありますが、私たちが確認できているのはこれだけです)。 問題を回避するには、`/etc/modprobe.d/options`に次の行を追加します。 ヨーロッパで利用可能なチャンネルを有効にする場合: |
Line 66: | Line 180: |
net.ipv4.tcp_timestamps = 0 }}} The real bug here is in your router (if you own one) or your ISP's routers. If a firmware upgrade is available for your router, follow your manufacturer's instructions to upgrade it. Otherwise, contact the support department of your router manufacturer or your ISP for further advice. At the same time, Linux kernel upstream is investigating a workaround that will restore interoperability with these routers while permitting TCP timestamps to be enabled, and this fix will be evaluated for inclusion in a Stable Release Update after the 8.10 release. このバグの根本的な原因は、あなたがお使いのルータ(ご家庭で利用されているブロードバンドルータ・無線LANルータなども含みます)か、プロバイダのルータにあります。もしお持ちのルータに新しいファームウェアが提供されているのであれば、メーカーの案内する手順にしたがってアップグレードしてみてください。もしくは、ルータのメーカーや、プロバイダのサポートセンターに連絡してみてください。同時に、Linuxカーネルの開発者たちは相互運用性を取り戻すため、これらのルータでTCPタイムスタンプオプションが正しく機能するような方法を探しています。この修正は8.10リリース後に、安定性向上のためのアップデートとして取り込まれる予定です。 詳細:[[https://launchpad.net/bugs/264019|bug #264019]] また、我々はこの問題に対するドキュメントを提供して頂いた、[[http://wiki.mandriva.com/en/2009.0_Errata#TCP_timestamps|Mandriva]]に感謝を申し上げます。 == iSCSIの起動における問題 == File systems hosted on iSCSI targets may not be mounted automatically at boot time, even if they have an entry in /etc/fstab, if a bridged or bonded Ethernet interface is required to reach the iSCSI target. As a work-around, you would have to restart the open-iscsi service and manually mount the file system in question after system boot, once the required network interface have been brought up. Systems equipped with a plain Ethernet interface are not affected. iSCSIのターゲットデバイスを利用している場合、起動時にマウントされないことがあります。これは、/etc/fstabに設定を記述していて、かつ、ブリッジもしくはbonding(訳注:複数のイーサネットデバイスを束ねて利用する設定)を行ったネットワークインターフェースを利用してiSCSIターゲットに接続している場合に発生します。一時的な回避策は、システムが起動してから、イーサネットデバイスが正しく機能する状態になったことを確認した上でopen-iscsiサービスを手動で再起動し、その上でファイルシステムをマウントしなおすことです。通常のイーサネットデバイスを利用したネットワーク設定の場合、この問題には該当しません。 詳細: [[https://launchpad.net/bugs/227848|bug #227848]]. |
options cfg80211 ieee80211_regdom=EU }}} また、日本で利用可能なチャンネルを有効にする場合は、以下を追加してください。 {{{ options cfg80211 ieee80211_regdom=JP }}} == Cyrus SASLのデータベースが誤ったパーミッションで作成される == Cyrus SASLはsasldb2プラグインが利用するデータベースを誤ったパーミッションで作成してしまいます。結果、このデータベースを利用する他のユーザ、たとえばcyrus-imapユーザのアクセスが失敗します。既存のリリースですでにデータベースを作成していた場合、この問題の影響を受けません。回避策は、手動で/etc/sasldb2のグループをsaslに変更することです。 {{{ $ sudo chgrp sasl /etc/sasldb2 }}} 詳細は [[https://launchpad.net/bugs/288478|bug 288478]] を確認してください。 == Java Runtime Environment(Javaランタイム環境)の利用 == Javaプログラムを利用する場合、Javaランタイム環境を提供する`openjdk-6-jre`パッケージをインストールしてください。また、Javaプログラムを実行したい場合、`openjdk-6-jdk`パッケージを導入します。x86アーキテクチャで、Firefoxとその互換ブラウザ上でJavaアプレットを動作させる場合は `icedtea6-plugin`パッケージを手でインストールしてください。 JREとJavaアプレットはUbuntu DVDではライブ動作時にもあらかじめインストールされていますが、現時点ではサイズの制約があるため、これ以外の配布形態には含まれていません。しかしながら、 インストーラの[[https://launchpad.net/bugs/290400|未実装の機能]]により、DVDのグラフィカルなインストーラを用いた場合、これらのパッケージはDVDからインストールした場合にも導入されていません。これにより、後でインストールしなおす必要があります。 == CDのイジェクトの問題 == ディスクが入っていた状態でCDトレイをイジェクトした際、すぐにトレイが引っ込んでしまいます。これにより、ディスクを取り出すのは非常に困難です ([[https://launchpad.net/bugs/283316|bug 283316]])。 この問題を回避するには、トレイが引っ込んでディスクが取り込まれてしまった後に、完全にマウントされるまでの間にもう一度イジェクトボタンを押すことです。これによりトレイが開いたままになるはずです。この問題はリリース後のアップデートで解決される予定です。 == Intel 830MGと845Gビデオチップでデスクトップ効果を使うとフリーズ == 古い世代の内蔵ビデオチップであるIntel 830と845(IBM Thinkpad R30のようなノートPCでしばしば使われています)には、Intelのビデオドライバのバグがあります。Compizによるデスクトップ効果を利用することができません。システムがフリーズしてしまいます。こうしたシステムで新規にインストールしたい場合には、CDからの起動の際に、初期画面でF4を押してセーフグラフィックモード(デスクトップ効果を無効)にして起動し、インストールしてください。インストールされたUbuntuを起動したら、{{{システム -> 設定 -> 外観の設定}}}で「視覚効果」タブを開き、「効果なし」を選択してください。 == PlayStation 3 の問題 == Play``Station 3環境で利用する場合、複数の問題があります。これらの詳細は [[http://psubuntu.com/wiki/IntrepidReleaseNotes|PS3 release notes]] で確認することができます。 * Sony Play``Station 3のクロスメディアバー(訳注:PS3を通常起動した際に表示される画面)に戻りたい場合、起動時にプロンプトに「game」と入力し、リターンキーを押す必要があります([[https://launchpad.net/bugs/277839|bug 277839]])。しかし、何らかの理由でこれが行えなくなった場合、次の起動時にクロスメディアバーに戻るにはハードリセット(PS3のマニュアルを参照してください)を行う必要があります。 * シャットダウン時、ときおり"IRQ 50: nobody cared"のようなメッセージを出力してハングアップすることがあります。この問題はすでに上流に報告されています。強制的に電源Offにするため、PS3のパワーボタンを2回ビープ音が鳴るまで押し続けてください。次のブート時には正常に起動します([[https://launchpad.net/bugs/220370|bug 220370]])。 * Network``Managerは利用可能な無線ネットワークをリストできません。しかし、SSIDが分かっているネットワークには「ステルスモードの無線ネットワークに接続」を選択することで利用できます([[https://launchpad.net/bugs/289977|bug 289977]])。ただし、WPA/WPA2で保護されたネットワークに接続することができません。WEPでは動作します([[https://launchpad.net/bugs/289982|bug 289982]])。 = 日本語環境 = == IPAモナーフォントのインストール == Ubuntu 8.10から日本語リミックスでも、VL Gothicが標準のフォントとなりました。IPAフォント/IPAモナーフォントを利用したい場合は、日本語環境セットアップ・ヘルパや Synapticからttf-ipafont/ttf-ipamonafontパッケージをインストールしてください。これらのパッケージは、Japanese Teamのリポジトリのintrepid-non-freeコンポーネントからのみ利用可能です。 なお、日本語のフォント設定が有効になっていない場合、IPAフォント/IPAモナーフォントをインストールしてもVL Gothicが標準のフォントとなります。この場合、[システム]-[システム管理]-[言語サポート]を起動し、[標準の言語]として「日本語」を選択し(すでに選択されている場合はそのままで)、[OK]を押して終了してください。 == Tomoeの機能 == Ubuntu 8.04 LTSまでは、手書き入力エンジンのTomoeに[Unicode表]がありましたが、これはUbuntu 8.10からなくなりました。代替としては、ほぼ同じ機能の[アプリケーション]-[アクセサリ]-[文字マップ]をお使いください。 |
このリリースノートは、Ubuntu 8.10とその派生品に関する既知の不具合について記述しています。
最低限必要な環境
Ubuntu 8.10では、動作に必要な最低限のメモリとして256MBを要求します(一部のコンピュータでは、グラフィックカードが利用するために、メインメモリの一部を自動的に消費していることに注意してください)。
もし最低限のメモリしか搭載していない場合、通常の環境に比べて、インストールに非常に時間がかかります。ただし、インストールが正常に完了すれば、利用する上ではあまり問題は起こりません。メモリの少ないシステムではDesktop CDを用いてインストールする場合は、「コンピュータに変更を加えずにUbuntuを使ってみる」を選択するのではなく、「Ubuntuをインストールする」をメニューで選択し、インストーラーだけを動作させると良いでしょう。
インストール
Live CDからのインストール時、ハードディスクが見えないことがある
Live CD環境で、「インストール」を実行するまでにユーザがファイル・ブラウザを用いてハードディスクの中身を表示させている場合、Ubiquityはそれらのハードディスクへのインストールを許可しません。これは、マウントされているパーティションには変更を行うことができないためです。マウントしたハードディスクへインストールしたい場合、インストールする前にアンマウントする必要があります。
"Free software only" オプションが制限のあるソフトウェアをインストールする
Desktop CD/DVDの最初の画面で、F6キーを二回押すことで呼び出せる "Free software only" オプションが、制限のあるソフトウェアである linux-restricted-modules-2.6.27-7-generic をインストールしてしまいます。現時点での回避策としては、インストールが完了した後に、linux-restricted-modules-2.6.27-7-generic パッケージを削除することです。
メモ:"Free software only" オプションは、制限のあるソフトウェアをこれ以外にインストールすることはありません。
より詳細な情報は、 Bug 290925 を参照してください。
テキストモードインストールで停止したように見える
テキストモードインストールにおいて「ソフトウェアの選択とインストール」を選んだ場合、インストール作業が数%で停止しているように見える可能性があります。これは、インストーラとapt-getの間で情報のやりとりがうまく行えていないことが原因で、特にネットブートインストールの際にパッケージのダウンロード中はプログレスバーが更新されません。しかしながら、不具合の発見が遅すぎたため、Ubuntu 8.10がリリースされるまでには修正されません(参照:bug 290234)。
インストール作業が正しく進行しているかどうかを確認するには、Alt-F4を押してコンソール画面からログインしてください。Alt-F1でインストーラ画面に戻ることができます(QEMUやKVMでインストールを行っている場合、Alt-F4を押す前にまずはCtrl+Altを押したりウィンドウをクリックすることで、まずは仮想環境にフォーカスを移してください。そうしないと、Alt+F4を押すことで仮想環境が終了してしまいます)。
oem-configが特定の言語設定に失敗する
OEMベンダが利用する、エンドユーザ向け設定ツールが、文字集合としてASCIIもしくはISO-8859-1を利用しない言語において、初期設定に失敗します。これによりエンドユーザが設定を行っても、実際には反映されない現象が生じます。(bug 290580). うまく動作することが分かっている 言語は次の通りです:バスク語・カタロニア語・デンマーク語・オランダ語・英語・フィンランド語・フランス語・ガリシア語・ドイツ語・インドネシア語・イタリア語・北サーミ語・ブークモール=ノルウェー語・ポルトガル語・ポルトガル語(ブラジル)・スペイン語・スウェーデン語・タガログ語。
これにより、問題の影響を受けるOEMベンダは次のパッチpatch (この中の scripts/tzsetup の部分)を "Prepare for shipping to end user" を実行する前に /usr/lib/oem-config/timezone/tzsetup へ適用しなければいけません。 私たちはこの問題を修正するアップデートを提供する予定です。アップデート版の提供開始とともに、パッケージマネージャを通じたアッデートにより問題を修正できるようになるでしょう。
MIDイメージはインストール時にネットワーク接続が必要
Ubuntu MID(Mobile Internet Device)イメージを、ネットワーク接続なしにインストールしようとした場合、インストールの最終段階でアーカイブの確認を行うタイミングでポップアップダイアログが出続けるループ状態に陥ります。このループはネットワーク接続を行うことでしか脱出できません(bug 288320)。
「推奨パッケージ」の自動的なインストール
Debianポリシーマニュアルに基づいて(Debianポリシーマニュアルには「'Recommends' フィールドには、特別な場合でないかぎり一緒に使用されるパッケージが書かれます」とあります)、デフォルトではパッケージマネジメントシステムが「Recommends:」に記述されたパッケージを、「Depends:」に書かれたものと同じようにインストールするようになりました。もし特定のパッケージでこの動作をさせたくない場合、「apt-get --no-install-recommends」を指定してください。また、常に設定するのであれば、「/etc/apt/apt.conf」に「APT::Install-Recommends "false";」を設定してください。ただし、この設定を行うと、一部のプログラムでは期待される機能の一部が使えなくなることがあります。
ecryptfsにおけるパスワードの制限
alternate、あるいはserverインストールにおいて、パスワードに「%」が含まれている、もしくは「-」で終わっている場合、暗号化された ~/ 以下の Private ディレクトリが再起動後に自動的にマウントされず、ログイン後にも見えなくなります。この問題を解決するためには、インストール済みのシステムでは次の作業が必要です。
- ecryptfs-utilsパッケージを、少なくとも 53-1ubuntu12 以上へアップデートします(このバージョンはパッケージのアップデートにより、まもなく提供されます)。
次のコマンドを実行します: $ ecryptfs-setup-private --force
この問題に関する詳細や解決策は、 bug #290445 を参照してください。
PlayStation 3へのインストールの問題
Alternate CDを用いてPlayStation 3へインストールを行う場合、いくつか致命的でない問題があります。PS3 release notesを参照してください。
アップグレード
Ubuntu 8.04 LTSのユーザは、Ubuntu 8.10に簡単で自動化されたプロセスでアップグレードすることができます。より古いUbuntuを利用しているユーザは、最初にUbuntu 8.04 LTSへアップグレードしなければなりません。より詳しい手順は、http://www.ubuntu.com/getubuntu/upgrading にあるかもしれません。
NVIDIAの「レガシー」ビデオカードのサポート
NVIDIAの71系・96系プロプライエタリドライバ(これはUbuntu 8.04 LTSではnvidia-glx-legacyやnvidia-glxとして提供されていました)は、Ubuntu 8.10に含まれるX.Orgと互換性がありません。NVIDIA TNT・TNT2・TNT Ultra・GeForce・GeForce2・GeForce3・GeForce4・Vantaなどのハードウェアを利用している場合、アップグレード時にフリーなnvドライバへの差し換えが行われます。このドライバは3Dアクセラレーションをサポートしていません。
これ以外のNVIDIAハードウェアのユーザの場合、173系・177系のドライバであるnvidia-glx-173かnvidia-glx-177への差し換えが行われます。しかし、96系・71系ドライバと異なり、173系・177系ドライバはSSEをサポートしたCPU(たとえばIntel PentiumIIIやAMD Athlon XP以降)でしか動作しません(訳注:Intel CoreシリーズやPentium Dualcore・Pentium M、最近のCeleronやAMD Phenomシリーズ、Athlon64などでは全く問題ありません)。SSEをサポートしていない古いCPUを利用する場合、古いNVIDIAのハードウェアを利用している場合と同じく、nvドライバへの差し換えが行われます。
ATI "fglrx" ビデオドライバのサポート
8.10で利用されるATIのビデオドライバでは、R300ベースのチップを搭載したカード(Radeon 9500からX600まで)をサポートしません。もしこれらのカードを利用されている場合、アップグレードの前に、「システム→システム管理→ハードウェア・ドライバ」から、これらのドライバを無効にしておいてください。
詳細は、bug 284408 を参照してください。
X.Orgの入力デバイスについて
X.Orgの設定ファイル(/etc/X11/xorg.conf)には、まだマウスやキーボードの設定を行うInputDeviceという設定項目が残されていますが、これらの設定は無視されます。これはinput-hotplug機能が利用されているからです。キーボード設定は/etc/default/console-setupのものが利用されます。変更したい場合、「sudo dpkg-reconfigure console-setup」を実行して行います。この変更を行った場合、HALとXの再起動が必要です(例:システムを再起動します)。
X.Orgのevdevのxmodmapには互換性がありません
X.Org 1.5の新しいevdev入力ドライバは、Ubuntu 8.04 LTSまでのものと異なるキーコードを出力します。もしこれまでに~/.Xmodmapファイルを用いてキーバインドを設定していた場合、アップグレード時に手動で変換するか無効にする必要があります。
UbuntuStudioのリアルタイムカーネルのサポートについて
Ubuntu 8.10に含まれているリアルタイム版のLinuxカーネルには、SMPサポートが含まれていません。マルチコア・マルチプロセッサな環境でUbuntuStudio 8.04を利用されていて、リアルタイムカーネルが必要な方は、現時点ではUbuntuStudio 8.10にアップグレードしない方が良いでしょう。
東芝製ノートPCのホットキーのサポート
東芝製ノートPCのホットキーを制御するためのカーネルドライバ tlsup は、X.Org 1.5のイベントモデルと互換性がありません。これによりUbuntu 8.10では、これらのノートPCのホットキーを利用することができません。この問題はいずれリリースされるアップデート版のカーネルにおいて、 toshiba_acpi ドライバを用いて解決できる予定です。
Intel D945マザーボードでシステムが起動できない
問題として報告されたこの現象が発生すると、システムがinitramfsが提供するbusyboxシェルに落ちてしまい、"Gave up waiting for root device." というエラーメッセージが表示されるはずです。ここで1〜2分待ってから 'exit' と入力してシェルを終了すると、システムは何事もなかったかのように起動します。もしうまく進まなければ、もうしばらく待ってから再度試してください。一度システムが起動してしまえば、/boot/grub/menu.lst を編集し、rootdelay=90 オプションをカーネルの起動オプションに追加することで動作するようになります。(Bug 290153).
KubuntuのKDE4リミックスについて
幾つかの条件下において、Hardy HeronのKDE 4リミックスからIntrepid Ibexへアップグレードした場合、全てのアプリケーションがアップグレードされないことがありえます。これは kubuntu-desktop パッケージを削除している場合に発生します。私たちは kubuntu-desktop を削除せず、KDE 4を使う場合には kubuntu-kde4-desktop を追加することを強くお勧めします。これはリリース間の自動処理によるアップグレード時には暗黙で実施されますが、手動でアップグレードしたい場合にはきわめて重要です。
encfs は ssl/blowfish-v0.2 version 2:0:1 をサポートしない
Intrepidに含まれる encfs v1.4.x では、この古いアルゴリズムへの後方互換性はなくなりました。この暗号化アルゴリズムを使っているユーザはアップグレードの前に、encfsボリュームを新しいバージョンで作成したものへ移す必要があります。なお、encfsの古いバージョンを使うことで、これらの古い形式で作成したボリュームを読むことはできます。
PlayStation 3でのアップグレードの問題
PlayStation 3にUbuntu 8.04をインストールしている場合、アップグレードの前にグラフィカルなブートスプラッシュをオフにしてください(bug 285218). 詳細は PS3 release notes を確認してください。
その他の不具合
Intel 4965 無線LANカードを使っていると、フリーズすることがある
Linuxカーネル2.6.27に含まれているIntel 4965無線LANカードのiwlagnドライバは、802.11nや802.11g無線ネットワークを使っている場合にカーネルパニックを引き起こすことがあります。この問題に遭遇した場合、linux-backports-modules-intrepidパッケージをインストールし、より新しいバージョンのドライバを利用することでこの問題を解決することができます(新しいドライバを使わなければ問題を解決できないことは把握できていましたが、修正版をカーネルパッケージ本体に含めることができなかったのです)。
Intel 3945/4965のアンテナをオフにして起動すると、起動中はオンできない
Intel 3945やIntel 4965といった無線チップセットとアンテナのオン・オフを切り替えられるスイッチ(killswitch)を搭載したラップトップにおいて、このスイッチを使って無線アンテナをオフにして起動すると、起動中にこのスイッチを使ってアンテナの電源を入れることができません。回避策として、常にオンにした状態で起動してください。カーネルのアップデートによって、この問題が解決される予定です。
Atheros ath5k無線ドライバの無効化
Linux 2.6.27におけるAtheros製の無線デバイス用ath5kドライバは、いくつかの無線デバイス用であるmadwifiドライバと一緒に使うと干渉する可能性があるため、初期状態では無効化されています。ほとんどのAtheros製チップセットはmadwifiドライバを使えば動作しますが、一部の新しいチップセットについては動作せず、madwifiドライバを使ったWPA認証を利用できない可能性があります。madwifiで動作しないAtheros製デバイスを持っている場合、linux-backports-modules-intrepid-genericパッケージをインストールし、新しいath5kドライバを利用すると良いでしょう。このlinux-backports-modules-intrepid-generic、標準ではインストールされていませんが、Ubuntu 8.10 CD/DVDイメージには同梱されているので、簡単にインストールできるでしょう。
Wacom製タブレットのホットプラグの制限
X.Org 1.5には入力デバイスの自動検出が含まれましたが、Wacom製タブレットの自動検出は、スタイラス(訳注:ペン)に限られています。タブレットのユーザがスタイラス以外の入力装置を使いたい場合は、利用したいデバイスについて/etc/X11/xorg.confで設定を行う必要があります。
この問題に関するより詳しい議論がbug 282203にあります。
iSCSIの起動における問題
iSCSIのターゲットデバイスを利用している場合、起動時にマウントされないことがあります。これは、/etc/fstabに設定を記述していて、かつ、ブリッジもしくはbonding(訳注:複数のイーサネットデバイスを束ねて利用する設定)を行ったネットワークインターフェースを利用してiSCSIターゲットに接続している場合に発生します。一時的な回避策は、システムが起動してから、イーサネットデバイスが正しく機能する状態になったことを確認した上でopen-iscsiサービスを手動で再起動し、その上でファイルシステムをマウントしなおすことです。通常のイーサネットデバイスを利用したネットワーク設定の場合、この問題には該当しません。
詳細: bug #227848.
一度に複数のiSCSIターゲットをマウントできない
複数のiSCSIターゲットを一度にマウントすることはサポートされていません。iSCSIターゲットを複数利用するように設定されたシステムでは、Intrepidにアップグレードしないでください。
より詳細な情報と、バグの解決方法については bug 289470 を参照してください。
ath_pciドライバを利用していると、サスペンド後に無線LANが機能しない
無線LANデバイスのうち、カーネルが提供するath_pciドライバを用いるもの(たとえばAtheros AR5212)を用いている場合、サスペンドしてレジュームした後にネットワークに接続することができません。この問題の回避のために、ファイル/etc/pm/config.d/madwifiに以下の1行を追加してください。
SUSPEND_MODULES=ath_pci
これにより、サスペンド時にドライバが自動的にアンロードされ、レジューム後に自動的にドライバが再ロードされるようになります。
プレリリース版のデイリービルドイメージを利用していた場合の問題
プレリリース版のデイリーDesktopイメージを利用していた場合、インストール済みのシステムにおいて、言語サポートに関連するファイルの幾つかが存在しないかもしれません。言語サポートパッケージを削除した上で再インストールすることで、この問題を解決することができます。
この問題はUbuntu 8.10のベータ版・Release Candidate版には影響ありません。
KubuntuのBluetoothサポート
Kubuntu 8.10ではBluetoothはサポートされません。これは8.10が利用するカーネルにおいて、KDEがまだbluez 4.xスタックへの対応を行っていないためです。リリース後のアップデートにより対応がレビューされる予定です。 (Bug 280997)
KNetworkManagerによる固定IPアドレスへの対応
Kubuntu 8.10のKNetworkManagerは、時々固定IPアドレスの設定に失敗することがあります(bug 280762)。 DHCPによる自動IPアドレス設定の場合、この問題の影響はありません。
Kubuntu 8.04 KDE 4 Remixからのアップグレード後、ログインできない
Kubuntu 8.04 KDE 4 Remixからのアップグレード後、ログインしてもそのままログイン画面に戻されてしまいます。これはx-session-managerのalternativeのリンク先が正しくアップデートされていないためです。「セッション」メニューで"KDE"を選んでログインし、update-alternatives --set x-session-manager /usr/bin/startkdeを実行することで問題を解決できます (Bug 287488)。
usb-creatorを使った8.04.1 (Hardy)のイメージの利用
8.04.1のイメージは「Persistence」機能が壊れています。usb-creatorを使ってUSBディスクを作成しても、8.04.1イメージでは「Persistence」オプションを使ってもbusyboxに落ちてしまいます。
Intel 3945ではUSAで利用できる無線LANのチャンネルだけが有効
iwl3945無線LANドライバは、デフォルトではUSAで利用可能な無線帯域だけを利用します。無線ネットワークの利用上、USAでは禁止されているものの、ヨーロッパや日本では利用可能なチャンネルが機能しません。この問題はIEEE 802 11b/gのチャンネル12と13(ヨーロッパ・日本で利用可能)、14(日本でのみ利用可能)と、802.11aすべてに影響を及ぼします(おそらく他の無線LANドライバでも同様の問題がありますが、私たちが確認できているのはこれだけです)。
問題を回避するには、/etc/modprobe.d/optionsに次の行を追加します。
ヨーロッパで利用可能なチャンネルを有効にする場合:
options cfg80211 ieee80211_regdom=EU
また、日本で利用可能なチャンネルを有効にする場合は、以下を追加してください。
options cfg80211 ieee80211_regdom=JP
Cyrus SASLのデータベースが誤ったパーミッションで作成される
Cyrus SASLはsasldb2プラグインが利用するデータベースを誤ったパーミッションで作成してしまいます。結果、このデータベースを利用する他のユーザ、たとえばcyrus-imapユーザのアクセスが失敗します。既存のリリースですでにデータベースを作成していた場合、この問題の影響を受けません。回避策は、手動で/etc/sasldb2のグループをsaslに変更することです。
$ sudo chgrp sasl /etc/sasldb2
詳細は bug 288478 を確認してください。
Java Runtime Environment(Javaランタイム環境)の利用
Javaプログラムを利用する場合、Javaランタイム環境を提供するopenjdk-6-jreパッケージをインストールしてください。また、Javaプログラムを実行したい場合、openjdk-6-jdkパッケージを導入します。x86アーキテクチャで、Firefoxとその互換ブラウザ上でJavaアプレットを動作させる場合は icedtea6-pluginパッケージを手でインストールしてください。
JREとJavaアプレットはUbuntu DVDではライブ動作時にもあらかじめインストールされていますが、現時点ではサイズの制約があるため、これ以外の配布形態には含まれていません。しかしながら、 インストーラの未実装の機能により、DVDのグラフィカルなインストーラを用いた場合、これらのパッケージはDVDからインストールした場合にも導入されていません。これにより、後でインストールしなおす必要があります。
CDのイジェクトの問題
ディスクが入っていた状態でCDトレイをイジェクトした際、すぐにトレイが引っ込んでしまいます。これにより、ディスクを取り出すのは非常に困難です (bug 283316)。 この問題を回避するには、トレイが引っ込んでディスクが取り込まれてしまった後に、完全にマウントされるまでの間にもう一度イジェクトボタンを押すことです。これによりトレイが開いたままになるはずです。この問題はリリース後のアップデートで解決される予定です。
Intel 830MGと845Gビデオチップでデスクトップ効果を使うとフリーズ
古い世代の内蔵ビデオチップであるIntel 830と845(IBM Thinkpad R30のようなノートPCでしばしば使われています)には、Intelのビデオドライバのバグがあります。Compizによるデスクトップ効果を利用することができません。システムがフリーズしてしまいます。こうしたシステムで新規にインストールしたい場合には、CDからの起動の際に、初期画面でF4を押してセーフグラフィックモード(デスクトップ効果を無効)にして起動し、インストールしてください。インストールされたUbuntuを起動したら、システム -> 設定 -> 外観の設定で「視覚効果」タブを開き、「効果なし」を選択してください。
PlayStation 3 の問題
PlayStation 3環境で利用する場合、複数の問題があります。これらの詳細は PS3 release notes で確認することができます。
Sony PlayStation 3のクロスメディアバー(訳注:PS3を通常起動した際に表示される画面)に戻りたい場合、起動時にプロンプトに「game」と入力し、リターンキーを押す必要があります(bug 277839)。しかし、何らかの理由でこれが行えなくなった場合、次の起動時にクロスメディアバーに戻るにはハードリセット(PS3のマニュアルを参照してください)を行う必要があります。
シャットダウン時、ときおり"IRQ 50: nobody cared"のようなメッセージを出力してハングアップすることがあります。この問題はすでに上流に報告されています。強制的に電源Offにするため、PS3のパワーボタンを2回ビープ音が鳴るまで押し続けてください。次のブート時には正常に起動します(bug 220370)。
NetworkManagerは利用可能な無線ネットワークをリストできません。しかし、SSIDが分かっているネットワークには「ステルスモードの無線ネットワークに接続」を選択することで利用できます(bug 289977)。ただし、WPA/WPA2で保護されたネットワークに接続することができません。WEPでは動作します(bug 289982)。
日本語環境
IPAモナーフォントのインストール
Ubuntu 8.10から日本語リミックスでも、VL Gothicが標準のフォントとなりました。IPAフォント/IPAモナーフォントを利用したい場合は、日本語環境セットアップ・ヘルパや Synapticからttf-ipafont/ttf-ipamonafontパッケージをインストールしてください。これらのパッケージは、Japanese Teamのリポジトリのintrepid-non-freeコンポーネントからのみ利用可能です。
なお、日本語のフォント設定が有効になっていない場合、IPAフォント/IPAモナーフォントをインストールしてもVL Gothicが標準のフォントとなります。この場合、[システム]-[システム管理]-[言語サポート]を起動し、[標準の言語]として「日本語」を選択し(すでに選択されている場合はそのままで)、[OK]を押して終了してください。
Tomoeの機能
Ubuntu 8.04 LTSまでは、手書き入力エンジンのTomoeに[Unicode表]がありましたが、これはUbuntu 8.10からなくなりました。代替としては、ほぼ同じ機能の[アプリケーション]-[アクセサリ]-[文字マップ]をお使いください。
IntrepidReleaseNotes/ja (last edited 2009-02-16 07:46:01 by soum4)